無線LAN製品やスマートフォンケースのパッケージなどで「金のロゴ」を見かけたことはありませんか？ それは、毎年1月にBCNが発表する「BCN AWARD」を受賞した企業の受賞部門の製品のみ使用できるロゴです。 金色のロゴマークは知っているけれど「BCN AWARD」についてはよく知らない方、ロゴマークにあまり覚えのない方向けに、BCNが毎年発表している「BCN AWARD」について紹介します。

部門ごとに年間No.1メーカーを表彰するBCN AWARD

　「BCN AWARD」は、家電量販店などから集計している実売データ（POSデータ）をもとに、部門（ジャンル）ごとに年間販売数量累計1位の企業を表彰する制度。毎年1月に、前年の実績をもとに結果を発表します。集計の基となる「BCNランキング」は、日本の店頭市場の約4割（PCの場合）をカバー。実売データを提供する販売店（データ提供店）は、本記事の末尾をご覧ください。

　表彰の対象となる部門は、BCNが市場性、市場規模、市況動向、商品ライフサイクルなどを分析し、対象年度ごとに「一定の販売数量をもつ」「製造もしくは販売メーカーが、正式にサポートを行っている商品が主体となる」「JANコードの単品管理によって、販売数量が厳密に特定できる」「当年の1月1日から販売実績がある」の四つに条件を満たすと判定したジャンルです。なお、トレンドに変化にあわせ、部門名や集計対象を適宜変更しています。「BCN AWARD 2025」では新たに「Androidスマートフォン部門」を新設します。

　ちなみに「BCN AWARD」の年度表記は「集計対象年＋1」、すなわち発表した年を示します。例えば第1回「BCN AWARD 2000」の場合、集計対象期間は前年の1999年1月1日～12月31日となります。
 
　冬のボーナスやクリスマスなど、イベントの多い12月は、ECが広く一般に普及した今でも、毎年1年間で最もデジタル製品が売れる時期。過去には、年末まで上位数社が激しいシェア争いを繰り広げ、12月最終週に逆転してトップに立ったメーカーがそのまま年間No.1を獲得したこともあります。こうした事情から12月は値引き競争が起きやすく、お得に買い物できる絶好のチャンスなのです。

■実売データ提供販売店（2024年12月現在）

アマゾンジャパン、エクスプライス、エディオン、NTT ドコモ、玉光堂、ケーズホールディングス、コジマ、サードウェーブ、サンキュー、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、三星カメラ、ムラウチドットコム、ユニットコム、楽天ブックス、綿半ドットコム（50音順）