おすすめの骨伝導イヤホンを選び方と一緒に紹介 メリットデメリットや仕組みもあわせて解説
イヤホンの購入を検討している人の中には、骨伝導イヤホンに興味があるという人もいるかと思います。近年、メジャーになってきた骨伝導イヤホンですが、どうやって選べばいいのでしょうか?
この記事では、骨伝導イヤホンの仕組みや選び方を詳しく解説します。骨伝導イヤホンを使うメリット・デメリットもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
そのような人におすすめなのが、「骨伝導イヤホン」です。ここでは、骨伝導イヤホンがどういったイヤホンなのか、仕組みと特徴、骨伝導イヤホンのメリット・デメリットについて解説します。
「骨伝導」とは、頭蓋骨を通して内耳に直接振動を送り、脳に音を届ける方式のことです。通常のイヤホンでは、外耳や中耳にある鼓膜を経て、脳へ音を届けています。一方、骨伝導イヤホンの場合は、外耳や中耳を通さず頭蓋骨に音の振動を直接伝えることで音を伝えます。
これは自分が発した声が自分で聞こえたり、ご飯を食べているときの咀嚼音が自分で聞こえたりするのと同じ仕組みです。つまり、決して特殊な聴こえ方ではなく、普段から馴染みのある聴こえ方です。
骨伝導イヤホンは、イヤホンの振動部分をこめかみ付近に装着して使用するのが一般的です。耳をふさがないため圧迫感を得にくく、長時間のリスニングも快適に行えます。
発売当初は、ラインナップが多くありませんでした。近年はさまざまなメーカーから販売されているため、自分の好みに合った製品を選ぶようにしましょう。
骨伝導イヤホンの仕組みを理解したところで、ここからは骨伝導イヤホンを使うメリットを紹介します。骨伝導イヤホンの主なメリットは、以下の3つです。
鼓膜を保護できる
周囲の音が聞こえる
長時間の使用でも耳が疲れにくい
鼓膜を保護できる
1つめのメリットは、鼓膜を保護できる点です。これまでの通常のイヤホンには、大音量で長時間使用すると、鼓膜に悪影響を与えるリスクがありました。その点、骨伝導イヤホンであれば、鼓膜を通さずに音を聞けるため、音楽を大音量で楽しんだとしても、鼓膜へのダメージを大幅に減らせます。
周囲の音が聞こえる
骨伝導イヤホンの特徴は、耳をふさがないことにあります。言い換えれば、耳がふさがれていないため、イヤホンをつけながらでも周囲とコミュニケーションが取れる点がメリットです。
たとえば、歩いている際に近くを車が通過する音や、自転車に乗っている最中に聞こえてくる信号音、周囲の人々の声といった外部の音をしっかりキャッチできます。これにより、交通事故や障害物への衝突リスクも大幅に低減するでしょう。
また、急に話しかけられる機会が多い人の場合でも、周囲の状況に気を配りながら音楽を楽しめます。骨伝導イヤホンは、日常使いから運動まで、リスクを減らしながら幅広く活躍するイヤホンです。
長時間の使用でも耳が疲れにくい
圧迫感がなく耳が疲れにくいため、長時間使いやすい点もメリットです。従来のイヤホンやヘッドホンの場合、耳への圧迫感を覚えることがあります。そのため、長時間の使用には向かないことも多くありました。その点、骨伝導イヤホンであれば、耳の中や上を覆うことなく骨を通して音を伝えるため、長時間の使用でも耳への負担が少なくすみます。
また、耳をふさがずこめかみ付近に装着して使用するのが一般的なため、耳の穴が小さくて通常のイヤホンが合わない人にもピッタリです。
メリットがある一方で、骨伝導イヤホンにはデメリットも存在します。骨伝導イヤホンのデメリットは、以下の2つです。
音漏れが激しい
普通のイヤホンと比べると音質はやや劣る
音漏れが激しい
骨伝導イヤホンは耳をふさがない構造上、音漏れが発生しやすいのがデメリットです。一般的なイヤホンであれば、耳をふさぐため、ある程度音漏れを予防できます。しかし、骨伝導イヤホンは音が密閉されておらず、周囲にはシャカシャカとした音が漏れてしまう可能性が高いことに留意しておきましょう。
そのため、図書館やオフィスなどでの使用は向きません。使用する場合は、音量を抑えるなどの注意が必要です。なかには、音漏れを低減していると謳っている製品もあるため、気になる人はチェックしてみてください。
また、人の体質によっては骨伝導によるリスニングが合わないことがあるため、注意が必要です。
普通のイヤホンと比べると音質はやや劣る
2つめのデメリットは、一般的なイヤホンの音質と比べると、骨伝導イヤホンの音質がやや劣ってしまう点です。
鼓膜を介さずに音を感じられる点が骨伝導イヤホン最大の特徴ですが、同時に音質に関する一部の制約ももたらします。特に、深みのある低音や重低音の再現性に関しては、従来のイヤホンやヘッドホンと比較して物足りなく感じることがあるでしょう。
また、製品によって性能差も激しく、低価格の製品を選んでしまうと音質が悪い場合もあります。少しでも音質にこだわりたいのであれば、アンプの有無や対応コーデックにも注目してみましょう。詳しくは、次項の音質で解説します。
接続形式
音質
装着感
その他
まずは、骨伝導イヤホンの接続方法をチェックしましょう。接続方法には、有線接続とBluetoothを利用したワイヤレス接続の2つがあります。
有線
有線で接続するタイプは、オーディオ機器とイヤホンを直接ケーブルで接続する形式です。イヤホンジャックを搭載している機器であれば接続できる、汎用性の高い形式といえます。
メリットは、アンプ搭載型を除けばバッテリ不要で充電の必要がないため、バッテリ切れによって聴けなくなる心配がない点です。また、ケーブルで直接接続するため、音の途切れや遅延が発生しにくいのも魅力。音と画面がズレにくく、ゲームや動画を楽しみたい人に向いています。
デメリットは、ケーブル特有のわずらわしさがある点です。ケーブルが引っかかって外れたり、それが原因で断線したり、スマートフォンに接続している場合はスマートフォンの操作をケーブルがじゃましたりと、可動範囲が限られてしまいます。なかでも、スポーツシーンで利用する場合はケーブルが邪魔で動きにくいことがあるため、やや不向きであることを理解しておきましょう。
ワイヤレス(Bluetooth)
ワイヤレス接続は、オーディオ機器とイヤホンをBluetoothで接続して使用する形式です。ケーブルがないため、有線形式のように服に引っかかって外れたり断線したりといったケーブルならではのわずらわしさがなく、快適に使えます。
一方でバッテリで駆動しているため、充電が切れると使えない点がデメリットです。また、Bluetoothで接続する場合は、ゲームプレイ時や動画の閲覧に音と映像に遅延が発生してしまう点にも注意しましょう。
骨伝導イヤホンを買う際は、音質もチェックしておきたいポイント。骨伝導イヤホンは、一般的なイヤホンよりも音質が劣りがちです。人によっては、音楽を楽しもうとすると物足りないこともあるでしょう。音質にこだわりたい場合は、1万円以上のモデルがおすすめです。一概には言えませんが、価格が上がるほど音質もよくなる傾向にあります。
また、アンプの有無やコーデックも注目したいポイントです。有線接続の場合、アンプを搭載したモデルは音質が向上し、幅広い幅の音を再生できます。
一方、ワイヤレス接続の場合は、Bluetoothのコーデックに注目してください。コーデックとは、主に音質と遅延に関係しているもので、Bluetooth通信において音声データを圧縮する方式のことです。aptXコーデック、またはAACに対応したモデルを選ぶといいでしょう。ただし、デバイス側も同じコーデックを採用している必要があります。
通常のイヤホンのように圧迫感がないとはいえ、長時間骨伝導イヤホンを着用するのであれば、装着方法にもこだわりたいところです。装着方法は、主に3種類あります。
ネックバンドタイプ
イヤーカフタイプ
メガネタイプ
骨伝導イヤホンは、一般的にこめかみへ装着するタイプが多くなっているのが特徴です。そのため、普段メガネをかけている人は、メガネ着用時にイヤホンがじゃまにならないかも確認しておきましょう。また、快適に使用したいのであれば、重さもチェックしてください。軽量なモデルほど長時間使用しても負担に感じません。30g程度を目安にするといいでしょう。
それぞれの特徴や注意点を解説していきます。
ネックバンドタイプ
ネックバンドタイプは、頭部を左右一体型のイヤホンで挟んで固定するタイプです。骨伝導イヤホンのなかでは、メジャーな装着方法といえます。
激しく動いてもズレ落ちにくく、スポーツをしながら使いたい人におすすめです。頭の形に合っていなかったり、締め付けがきつかったりすると痛みを感じてしまう恐れがあるため、注意しましょう。
イヤーカフタイプ
イヤーカフタイプは、左右の独立したワイヤレスイヤホンを耳に挟み込んで装着するタイプです。重さがあると、長時間の使用がつらくなってしまいます。イヤーカフタイプを購入する際は、なるべく軽いものを選ぶといいでしょう。
つけているのが目立たないイヤホンがほしい人やネックバンドタイプの締め付けが苦手な人に向いています。
メガネタイプ
メガネフレームに骨伝導イヤホンの機能を搭載したタイプです。オーディオグラスとも呼ばれます。なかには、眼鏡屋で度付きのレンズに交換できるものもあるようです。
メガネタイプは1台でさまざまな役割を果たしてくれる半面、価格が高くなりやすい傾向にあります。
骨伝導イヤホンには、さまざまな機能が備わったものがあります。ここでは、一部を紹介するので、用途に合わせてチョイスしてください。
防水性能
ジョギングやランニングなど、スポーツシーンで骨伝導イヤホンを使用する場合は、防水性能をチェックしましょう。
防水性能は、IPX数値で表示されていることが多く、数値の部分が大きいほど性能が高くなっています。水による故障リスクを回避したいのであれば、IPX4以上の商品を選びましょう。また、プールなどで使用する場合は、IPX7以上のモデルを選んでください。
マイク機能
テレワークなど仕事で電話をする人で、骨伝導イヤホンを使ってハンズフリー通話をしたい場合は、マイク付きのモデルをチェックしましょう。また、ノイズキャンセリング機能を有したモデルなら、騒がしい場所でもクリアな音質での通話が可能です。
マルチポイント機能
マルチポイント機能とは、1つの骨伝導イヤホンに対して、パソコンやスマートフォンなど複数のデバイスを同時にBluetooth接続できる機能のことです。仕事とプライベートの両方で使用したい場合、マルチポイント機能を搭載しているかチェックしましょう。
多機能ボタン
イヤホン本体で音楽の再生と一時停止、通話の着信応答・終話などの基本操作をこなせるものもあります。多機能ボタンが備わっていれば、スマホを取り出す手間がかからない点もメリットです。
Shokz「OpenRun Pro」は、ランニングやウォーキングなどスポーツシーン向けに設計された骨伝導イヤホンです。ラップアラウンド・チタンフレームを使用しており、安定した装着感を実現します。IP55の防じん・防水機能に対応し、雨の日のトレーニングでも安心して使用可能です。
また、デュアルノイズキャンセリング・マイクを搭載。騒音が気になる場所でもクリアな音声で通話できます。最大10時間再生可能なロングバッテリを内蔵しているため、バッテリ残量を気にせず一日中リスニングが可能です。
出典:Shokz「OpenRun Pro」
BOCO 「骨伝導イヤホン クリップタイプ WR-3 CL-1001」は、イヤリングのように耳たぶをはさんで着ける、有線タイプの骨伝導イヤホンです。音量調整や早送りなどの端末操作をスイッチ操作で行えます。
また、スマートフォンと接続しているときに電話着信があれば、会話用スイッチをONにするだけで、内蔵ラインマイクによりハンズフリーで会話が可能です。
出典:BOCO 「骨伝導イヤホン クリップタイプ WR-3 CL-1001」
オーディオテクニカ「ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホン ATH-CC500BT」は、独自の振動「軟骨伝導経路」を採用した、骨伝導イヤホン。「軟骨伝導経路」とは、軟骨の振動で音を伝える方式です。わずか35gの重さで、マスクやメガネとも併用しやすくなっています。
また、2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント機能を搭載。原音に忠実なサウンドを楽しめるaptX HDや高音質・低遅延を実現可能なaptXなど、複数のコーデックに対応している点も魅力です。
出典:オーディオテクニカ「ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホン ATH-CC500BT」
2018年に立ち上がったばかりの国内企業のプレシードジャパン。同社の「AVIOT WB-P1」は高音質とちょうどいい装着感が特徴の骨伝導イヤホンです。ダイナミック型骨伝導ドライバーによって、骨伝導では歪みがちな低音も体感できるほか、耳を包み込むような独自のデザインで、激しい動きや長時間使用にも耐えられます。
いくつかのモードを搭載しており、「高音質モード」で高音質な音楽が楽しめたり、「音漏れ抑制モード」で周囲への音漏れが気になるシチュエーションでも使えたりするのも嬉しいところです。
出典:プレシードジャパン「AVIOT WB-P1」
この記事では、骨伝導イヤホンの仕組みや選び方を詳しく解説します。骨伝導イヤホンを使うメリット・デメリットもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
骨伝導イヤホンとは
テレワークが増えたことにより、長時間イヤホンを装着している人も多いのではないでしょうか。イヤホンをつけたままの状態が続くと、耳がかゆくなったり、痛みが出てきたりします。そのような人におすすめなのが、「骨伝導イヤホン」です。ここでは、骨伝導イヤホンがどういったイヤホンなのか、仕組みと特徴、骨伝導イヤホンのメリット・デメリットについて解説します。
仕組みと特徴
「骨伝導」とは、頭蓋骨を通して内耳に直接振動を送り、脳に音を届ける方式のことです。通常のイヤホンでは、外耳や中耳にある鼓膜を経て、脳へ音を届けています。一方、骨伝導イヤホンの場合は、外耳や中耳を通さず頭蓋骨に音の振動を直接伝えることで音を伝えます。
これは自分が発した声が自分で聞こえたり、ご飯を食べているときの咀嚼音が自分で聞こえたりするのと同じ仕組みです。つまり、決して特殊な聴こえ方ではなく、普段から馴染みのある聴こえ方です。
骨伝導イヤホンは、イヤホンの振動部分をこめかみ付近に装着して使用するのが一般的です。耳をふさがないため圧迫感を得にくく、長時間のリスニングも快適に行えます。
発売当初は、ラインナップが多くありませんでした。近年はさまざまなメーカーから販売されているため、自分の好みに合った製品を選ぶようにしましょう。
メリット
骨伝導イヤホンの仕組みを理解したところで、ここからは骨伝導イヤホンを使うメリットを紹介します。骨伝導イヤホンの主なメリットは、以下の3つです。
鼓膜を保護できる
周囲の音が聞こえる
長時間の使用でも耳が疲れにくい
鼓膜を保護できる
1つめのメリットは、鼓膜を保護できる点です。これまでの通常のイヤホンには、大音量で長時間使用すると、鼓膜に悪影響を与えるリスクがありました。その点、骨伝導イヤホンであれば、鼓膜を通さずに音を聞けるため、音楽を大音量で楽しんだとしても、鼓膜へのダメージを大幅に減らせます。
周囲の音が聞こえる
骨伝導イヤホンの特徴は、耳をふさがないことにあります。言い換えれば、耳がふさがれていないため、イヤホンをつけながらでも周囲とコミュニケーションが取れる点がメリットです。
たとえば、歩いている際に近くを車が通過する音や、自転車に乗っている最中に聞こえてくる信号音、周囲の人々の声といった外部の音をしっかりキャッチできます。これにより、交通事故や障害物への衝突リスクも大幅に低減するでしょう。
また、急に話しかけられる機会が多い人の場合でも、周囲の状況に気を配りながら音楽を楽しめます。骨伝導イヤホンは、日常使いから運動まで、リスクを減らしながら幅広く活躍するイヤホンです。
長時間の使用でも耳が疲れにくい
圧迫感がなく耳が疲れにくいため、長時間使いやすい点もメリットです。従来のイヤホンやヘッドホンの場合、耳への圧迫感を覚えることがあります。そのため、長時間の使用には向かないことも多くありました。その点、骨伝導イヤホンであれば、耳の中や上を覆うことなく骨を通して音を伝えるため、長時間の使用でも耳への負担が少なくすみます。
また、耳をふさがずこめかみ付近に装着して使用するのが一般的なため、耳の穴が小さくて通常のイヤホンが合わない人にもピッタリです。
デメリット
メリットがある一方で、骨伝導イヤホンにはデメリットも存在します。骨伝導イヤホンのデメリットは、以下の2つです。
音漏れが激しい
普通のイヤホンと比べると音質はやや劣る
音漏れが激しい
骨伝導イヤホンは耳をふさがない構造上、音漏れが発生しやすいのがデメリットです。一般的なイヤホンであれば、耳をふさぐため、ある程度音漏れを予防できます。しかし、骨伝導イヤホンは音が密閉されておらず、周囲にはシャカシャカとした音が漏れてしまう可能性が高いことに留意しておきましょう。
そのため、図書館やオフィスなどでの使用は向きません。使用する場合は、音量を抑えるなどの注意が必要です。なかには、音漏れを低減していると謳っている製品もあるため、気になる人はチェックしてみてください。
また、人の体質によっては骨伝導によるリスニングが合わないことがあるため、注意が必要です。
普通のイヤホンと比べると音質はやや劣る
2つめのデメリットは、一般的なイヤホンの音質と比べると、骨伝導イヤホンの音質がやや劣ってしまう点です。
鼓膜を介さずに音を感じられる点が骨伝導イヤホン最大の特徴ですが、同時に音質に関する一部の制約ももたらします。特に、深みのある低音や重低音の再現性に関しては、従来のイヤホンやヘッドホンと比較して物足りなく感じることがあるでしょう。
また、製品によって性能差も激しく、低価格の製品を選んでしまうと音質が悪い場合もあります。少しでも音質にこだわりたいのであれば、アンプの有無や対応コーデックにも注目してみましょう。詳しくは、次項の音質で解説します。
骨伝導イヤホンの選び方
ここからは、実際に骨伝導イヤホンを選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。ポイントは、以下の4点です。接続形式
音質
装着感
その他
接続形式
まずは、骨伝導イヤホンの接続方法をチェックしましょう。接続方法には、有線接続とBluetoothを利用したワイヤレス接続の2つがあります。
有線
有線で接続するタイプは、オーディオ機器とイヤホンを直接ケーブルで接続する形式です。イヤホンジャックを搭載している機器であれば接続できる、汎用性の高い形式といえます。
メリットは、アンプ搭載型を除けばバッテリ不要で充電の必要がないため、バッテリ切れによって聴けなくなる心配がない点です。また、ケーブルで直接接続するため、音の途切れや遅延が発生しにくいのも魅力。音と画面がズレにくく、ゲームや動画を楽しみたい人に向いています。
デメリットは、ケーブル特有のわずらわしさがある点です。ケーブルが引っかかって外れたり、それが原因で断線したり、スマートフォンに接続している場合はスマートフォンの操作をケーブルがじゃましたりと、可動範囲が限られてしまいます。なかでも、スポーツシーンで利用する場合はケーブルが邪魔で動きにくいことがあるため、やや不向きであることを理解しておきましょう。
ワイヤレス(Bluetooth)
ワイヤレス接続は、オーディオ機器とイヤホンをBluetoothで接続して使用する形式です。ケーブルがないため、有線形式のように服に引っかかって外れたり断線したりといったケーブルならではのわずらわしさがなく、快適に使えます。
一方でバッテリで駆動しているため、充電が切れると使えない点がデメリットです。また、Bluetoothで接続する場合は、ゲームプレイ時や動画の閲覧に音と映像に遅延が発生してしまう点にも注意しましょう。
音質
骨伝導イヤホンを買う際は、音質もチェックしておきたいポイント。骨伝導イヤホンは、一般的なイヤホンよりも音質が劣りがちです。人によっては、音楽を楽しもうとすると物足りないこともあるでしょう。音質にこだわりたい場合は、1万円以上のモデルがおすすめです。一概には言えませんが、価格が上がるほど音質もよくなる傾向にあります。
また、アンプの有無やコーデックも注目したいポイントです。有線接続の場合、アンプを搭載したモデルは音質が向上し、幅広い幅の音を再生できます。
一方、ワイヤレス接続の場合は、Bluetoothのコーデックに注目してください。コーデックとは、主に音質と遅延に関係しているもので、Bluetooth通信において音声データを圧縮する方式のことです。aptXコーデック、またはAACに対応したモデルを選ぶといいでしょう。ただし、デバイス側も同じコーデックを採用している必要があります。
装着感
通常のイヤホンのように圧迫感がないとはいえ、長時間骨伝導イヤホンを着用するのであれば、装着方法にもこだわりたいところです。装着方法は、主に3種類あります。
ネックバンドタイプ
イヤーカフタイプ
メガネタイプ
骨伝導イヤホンは、一般的にこめかみへ装着するタイプが多くなっているのが特徴です。そのため、普段メガネをかけている人は、メガネ着用時にイヤホンがじゃまにならないかも確認しておきましょう。また、快適に使用したいのであれば、重さもチェックしてください。軽量なモデルほど長時間使用しても負担に感じません。30g程度を目安にするといいでしょう。
それぞれの特徴や注意点を解説していきます。
ネックバンドタイプ
ネックバンドタイプは、頭部を左右一体型のイヤホンで挟んで固定するタイプです。骨伝導イヤホンのなかでは、メジャーな装着方法といえます。
激しく動いてもズレ落ちにくく、スポーツをしながら使いたい人におすすめです。頭の形に合っていなかったり、締め付けがきつかったりすると痛みを感じてしまう恐れがあるため、注意しましょう。
イヤーカフタイプ
イヤーカフタイプは、左右の独立したワイヤレスイヤホンを耳に挟み込んで装着するタイプです。重さがあると、長時間の使用がつらくなってしまいます。イヤーカフタイプを購入する際は、なるべく軽いものを選ぶといいでしょう。
つけているのが目立たないイヤホンがほしい人やネックバンドタイプの締め付けが苦手な人に向いています。
メガネタイプ
メガネフレームに骨伝導イヤホンの機能を搭載したタイプです。オーディオグラスとも呼ばれます。なかには、眼鏡屋で度付きのレンズに交換できるものもあるようです。
メガネタイプは1台でさまざまな役割を果たしてくれる半面、価格が高くなりやすい傾向にあります。
その他
骨伝導イヤホンには、さまざまな機能が備わったものがあります。ここでは、一部を紹介するので、用途に合わせてチョイスしてください。
防水性能
ジョギングやランニングなど、スポーツシーンで骨伝導イヤホンを使用する場合は、防水性能をチェックしましょう。
防水性能は、IPX数値で表示されていることが多く、数値の部分が大きいほど性能が高くなっています。水による故障リスクを回避したいのであれば、IPX4以上の商品を選びましょう。また、プールなどで使用する場合は、IPX7以上のモデルを選んでください。
マイク機能
テレワークなど仕事で電話をする人で、骨伝導イヤホンを使ってハンズフリー通話をしたい場合は、マイク付きのモデルをチェックしましょう。また、ノイズキャンセリング機能を有したモデルなら、騒がしい場所でもクリアな音質での通話が可能です。
マルチポイント機能
マルチポイント機能とは、1つの骨伝導イヤホンに対して、パソコンやスマートフォンなど複数のデバイスを同時にBluetooth接続できる機能のことです。仕事とプライベートの両方で使用したい場合、マルチポイント機能を搭載しているかチェックしましょう。
多機能ボタン
イヤホン本体で音楽の再生と一時停止、通話の着信応答・終話などの基本操作をこなせるものもあります。多機能ボタンが備わっていれば、スマホを取り出す手間がかからない点もメリットです。
おすすめの骨伝導イヤホン
ここからは、おすすめの骨伝導イヤホンを3つ紹介します。Shokz「OpenRun Pro」
Shokz「OpenRun Pro」は、ランニングやウォーキングなどスポーツシーン向けに設計された骨伝導イヤホンです。ラップアラウンド・チタンフレームを使用しており、安定した装着感を実現します。IP55の防じん・防水機能に対応し、雨の日のトレーニングでも安心して使用可能です。
また、デュアルノイズキャンセリング・マイクを搭載。騒音が気になる場所でもクリアな音声で通話できます。最大10時間再生可能なロングバッテリを内蔵しているため、バッテリ残量を気にせず一日中リスニングが可能です。
出典:Shokz「OpenRun Pro」
BOCO 「骨伝導イヤホン クリップタイプ WR-3 CL-1001」
BOCO 「骨伝導イヤホン クリップタイプ WR-3 CL-1001」は、イヤリングのように耳たぶをはさんで着ける、有線タイプの骨伝導イヤホンです。音量調整や早送りなどの端末操作をスイッチ操作で行えます。
また、スマートフォンと接続しているときに電話着信があれば、会話用スイッチをONにするだけで、内蔵ラインマイクによりハンズフリーで会話が可能です。
出典:BOCO 「骨伝導イヤホン クリップタイプ WR-3 CL-1001」
オーディオテクニカ「ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホン ATH-CC500BT」
オーディオテクニカ「ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホン ATH-CC500BT」は、独自の振動「軟骨伝導経路」を採用した、骨伝導イヤホン。「軟骨伝導経路」とは、軟骨の振動で音を伝える方式です。わずか35gの重さで、マスクやメガネとも併用しやすくなっています。
また、2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント機能を搭載。原音に忠実なサウンドを楽しめるaptX HDや高音質・低遅延を実現可能なaptXなど、複数のコーデックに対応している点も魅力です。
出典:オーディオテクニカ「ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホン ATH-CC500BT」
プレシードジャパン「AVIOT WB-P1」
2018年に立ち上がったばかりの国内企業のプレシードジャパン。同社の「AVIOT WB-P1」は高音質とちょうどいい装着感が特徴の骨伝導イヤホンです。ダイナミック型骨伝導ドライバーによって、骨伝導では歪みがちな低音も体感できるほか、耳を包み込むような独自のデザインで、激しい動きや長時間使用にも耐えられます。
いくつかのモードを搭載しており、「高音質モード」で高音質な音楽が楽しめたり、「音漏れ抑制モード」で周囲への音漏れが気になるシチュエーションでも使えたりするのも嬉しいところです。
出典:プレシードジャパン「AVIOT WB-P1」
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