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電気ストーブのおすすめ製品を選び方と一緒に徹底解説 種類ごとの特長や適切な置き場所も紹介

暮らし

2024/09/19 10:00

 夏の暑さが落ち着き始めたこの頃、冬に備えて暖房器具を準備している人は多いかもしれません。中でも電気ストーブは石油やガスを使わず、素早く部屋を暖めてくれる優れもの。「電気ストーブの購入を検討中だけど、どれを買っていいのかわからない」「電気ストーブの使い方ってどうやるの?」とお悩み中の人のために、この記事では電気ストーブにまつわることを詳しく解説します。

 電気ストーブの種類はもちろん、あると便利な機能やおすすめの電気ストーブも徹底紹介。この記事を読めば、どの電気ストーブを買えばよいかがわかるはずです!ぜひ、最後までチェックしてください。

 

電気ストーブとは


 まずは、電気ストーブの概要について。電気ストーブとは、電気をエネルギー源として部屋を加熱するストーブのことです。ヒーターに電気を通し高温化させて、部屋を暖めます。次項で詳しく紹介しますが、カーボンヒーター・グラファイトヒーター・ハロゲンヒーターなどの製品も、電気ストーブです。
 


 各メーカーから多くの製品が販売されているため、それぞれの特徴を理解して購入することが求められます。ここからは、電気ストーブのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

 電気ストーブのメリットは、以下のとおりです。

コンセントがあればすぐ使える
すぐに暖かくなる
空気が汚れない/におわない
静音性に優れる
コンパクトなサイズの製品が多い


 電気ストーブは電気で動く家電のため、コンセントにつなぐだけですぐに使用可能です。電源を入れてすぐに熱を発するものが多く、素早く暖まります。また、灯油などの燃料式ストーブとは違い、空気が汚れにくかったり、においがでなかったりするのもメリットといえるでしょう。換気の心配もほとんどありません。

 運転音も非常に静かで、読書や勉強に集中しながら暖まりたい人にもピッタリです。コンパクトサイズで、おしゃれなモデルも多く販売されています。

 一方で電気ストーブのデメリットは、以下のとおりです。

電気代がかなりかさむ
災害時など電気供給がストップすると使えない
部屋全体を暖められない
スイッチを切ると冷えやすい


 電気ストーブは電気しか使用しないため、当然ですが電気が止まったら使えません。また、消費電力がほかの暖房器具と比較しても高めで、長時間使用すると電気代がかなりかかってしまうデメリットがあります。

 また、電気ストーブが当たっていない部分は暖まりません。部屋全体というよりは、自分の近くを暖めるのに適した暖房器具です。即暖性にすぐれている半面、スイッチを切ると冷えやすい点もデメリットでしょう。
 

電気ストーブ種類



 電気ストーブは、熱源に使用している素材によって大きく4種類に分けられます。

カーボン
グラファイト
シーズ
ハロゲン


 それぞれの特徴を理解して、自分にあった製品を選べるようになりましょう。
 

カーボン

 電気ストーブのなかで、現在主流とされているのがカーボンヒーターです。カーボンヒーターは炭素繊維を発熱体としており、そこから放射される遠赤外線ふく射熱によって暖めるタイプ。遠赤外線量が多く、体の芯まで暖まりやすいのが特徴です。また、温風を発生させないため、空気が乾燥しにくいという魅力もあります。

 カーボンヒーターはスイッチを入れてから数秒で暖まるため、寒い時期などにピッタリです。多くのメーカーから販売されているタイプで、デザイン性に富んだ製品が多いほか、価格帯も幅広く用意されています。
 

グラファイト

 黒鉛(グラファイト)を発熱体として使用しているのが、グラファイトヒーターです。カーボンヒーターの上位モデルに位置付けられています。カーボンヒーターより暖まるスピードが速く、遠赤外線量も多く電気から熱のエネルギー効率が良好なため、素早く暖を取れるのがメリットです。

 デメリットとしては、高機能なモデルが多く、ほかのタイプと比較すると値段が高めの商品が多くなっています。暖まるスピードが速いため、エアコンで部屋が暖まるまでの補助として使ったり、足元など部分的に暖める際に使ったりするといいでしょう。
 

シーズ

 シーズヒーターは、セラミックコーティングした金属管に密閉したニクロム線を発熱体とした電気ストーブです。セラミックを使用しているため遠赤外線量が非常に多く、カーボンヒーターなどと比較しても暖房能力が高くなっています。ヒーターに金属管を使用していることにより、水や衝撃にも強いのもポイントです。

 一方で立ち上がりが遅く、暖まるのに若干時間がかかる点はデメリット。価格も高めです。
 

ハロゲン

 ハロゲンヒーターはハロゲンランプを熱源としており、放射される遠赤外線ふく射熱で周囲を暖めます。電源を入れてから起動までの時間が短く、即暖性に優れているのが特徴です。

 ハロゲンランプからの熱は人体に吸収されにくい性質を持つため、体の表面を暖める使い方が向いています。小型のものが多く、トイレや脱衣所などでの使用におすすめです。

 デメリットとしては、加熱部は触れるとヤケドの恐れがある点。また、多くのエネルギーが光に変わってしまうため、エネルギー効率が悪く暖房能力が弱めで、照射範囲も狭い点にも注意しましょう。
 

電気ストーブの機能



 それぞれの種類の特徴や種類がわかったところで、次は電気ストーブの機能について紹介します。電気ストーブにも多くの機能が搭載されており、どれも役立つものばかりです。あると便利な機能としては、以下のようなものが挙げられます。自分の求める機能があるか、チェックしましょう。

首振り機能
省エネ機能
出力調整機能/温度調整機能
安全機能
ON/OFFタイマー機能

 

首振り機能

 首振り機能が付いた製品であれば、自動で首を左右に振るため、広範囲を暖められて便利です。広い部屋で使用したいという場合は、首振り機能を搭載しているモデルを選ぶといいでしょう。
 

省エネ機能

 電気ストーブは消費電力が比較的多いため、長時間使用すると電気代もそれなりにかかってしまいます。そこで役立つのが、省エネ機能です。室温を検知して出力調整してくれる「エコモード」などの省エネ機能が搭載されているモデルであれば、電気代が節約できます。

 直接の省エネ機能ではありませんが、「人感センサー」や体感温度で温度調節をしてくれる機能を搭載したモデルを検討してみてもいいでしょう。「人感センサー」が搭載されていれば、人の動きを察知して自動で電源を入・切してくれます。
 ほかにも、強弱をつけて暖めて節電する「リズムモード」や室内が冷えているときは全力運転し、暖まったら出力を下げる「速暖モード」など、メーカーやモデルによって機能もさまざまです。

 これらは高性能な機能のため導入費用はかかりますが、ランニングコストの節約を考慮すれば、選択肢に入れてみてもいいでしょう。
 

出力調整機能/温度調整機能

 消費電力の多い電気ストーブを選ぶ場合、出力調節機能の有無も重要です。ワット数を細かく切り替えられるモデルや温度を調節できるモデルであれば、室温にあわせた使い方やほかの暖房器具との併用といった使い方も効果的にできるでしょう。
 

安全機能

 火を使わないとはいえ、電気ストーブを購入する際は安全性も考慮したいところ。接触して電気ストーブを倒したり地震などで転倒したりした場合に、火災につながってしまうことも考えられます。購入時には事故や火災が起きないように、安全機能が備わっているかも確認しておきましょう。

 その際は、転倒防止機能・過熱防止機能・停電時安全装置・サーモスタットなどを備えたモデルを検討してください。小さな子供のいる家庭であれば、チャイルドロック付きも検討したいところです。
 

ON/OFFタイマー機能

 電気ストーブをつけたまま部屋から離れる場合などには、タイマー機能があると安心です。あらかじめ設定した時間になると電源が切れるため、消し忘れ対策に役立ちます。

 また「切り忘れ防止」機能付きのモデルであれば、タイマー設定していなくても自動で数時間後に電源が切れるため、より安心できるでしょう。
 

おすすめの電気ストーブ

 最後に、おすすめの電気ストーブを4つ紹介します。購入の際の参考にしてください。
 

アラジン「遠赤グラファイトヒーター(2灯管) CAH-2G10F」



 おしゃれなデザインと機能性を両立したアラジンの電気ストーブ「遠赤グラファイトヒーター(2灯管) CAH-2G10F」は、わずか0.2秒で起動するグラファイトヒーターです。遠赤外線効果で体の芯まで暖めてくれるほか、発熱パターンを段階的に変化させることで、暖かさがムラなく広がります。自動オフタイマーやチャイルドロック機能も搭載。

出典:アラジン「遠赤グラファイトヒーター(2灯管) CAH-2G10F」
 

ダイキン「遠赤外線暖房機 ハイブリットセラムヒート WRH135AS-H」



 空調製品や化学製品を手がけるメーカー・ダイキンからは、電気ストーブ「遠赤外線暖房機 ハイブリットセラムヒート WRH135AS-H」が販売されています。セラミックコーティングを施したシーズヒーターで、遠赤外線を放出して体を芯から暖めてくれるのが特徴です。また、人がいないと自動停止する人感センサーモードや、チャイルドロック機能など安全面にも配慮されています。

出典:ダイキン「遠赤外線暖房機 ハイブリットセラムヒート WRH135AS-H」
 

山善「遠赤外線カーボンヒーター 速暖(450/900W)DC-S097」



 電気ストーブにおいて豊富なバリエーションを誇る山善のおすすめは、「遠赤外線カーボンヒーター 速暖(450/900W)DC-S097」です。素早く暖まる速暖タイプで、操作はダイヤルを回すだけと簡単。強・弱の2段階切換えで調節可能です。そのほか、首振り機能や転倒オフスイッチ機能なども搭載しています。

出典:山善「遠赤外線カーボンヒーター 速暖(450/900W)DC-S097」
 

トヨトミ「速暖遠赤外線電気ヒーター EWH-CS100N」



 機能性の高さが特徴のメーカー・トヨトミの「速暖遠赤外線電気ヒーター EWH-CS100N」は、カーボンとシーズの2種類のヒーターを搭載した電気ヒーターです。速暖性に優れたカーボンヒーターと遠赤外線効果の高いシーズヒーターにより、素早く暖めます。安全装置として「防災型2重転倒OFFスイッチ」や「温度過昇防止装置」が備わっているため、安全性を求める方にもおすすめの電気ストーブです。

出典:トヨトミ「速暖遠赤外線電気ヒーター EWH-CS100N」
 

電気ストーブのおすすめの置き場所



 最後に電気ストーブを購入したあと、置くのにおすすめの場所を紹介します。

足元
 電気ストーブは、エアコンと比べると暖められる範囲が狭い分、移動できるメリットがあります。テーブルやデスクの下など、エアコンの温風が届きにくい足元を補完するように移動させると冷え性対策にもなるでしょう。

脱衣所・トイレ
 脱衣所やトイレは冬場に温度が低下しやすい一方、一時的にしか滞在しない場所です。入浴前の着替えやトイレ中といった限られた期間での辛い寒さを和らげるのに電気ストーブは最適でしょう。

 特に、脱衣所での寒さは、風呂場の暖かさとの寒暖差によって血圧が変動する「ヒートショック」を引き起こします。健康に気を使っている人はぜひ検討してみてください。

窓際
 冬場、最も冷えやすく、冷気が入り込む場所が窓際です。一時的に暖めたい場合、自分の近くに電気ストーブを置くことで素早く近くを暖められますが、長時間部屋全体を暖めたい場合は、窓を背にしておくことで効率的に部屋の温度を上げることができます。エアコンなどほかの暖房器具と併用する際も電気代を節約できるのでおすすめです。