サーキュレーターと扇風機はどう違うの? それぞれの役割や気になる電気代を徹底解説
サーキュレーターと扇風機のどちらを購入するかで迷っている人に向けて、両者の違いについて詳しく解説します。サーキュレーターと扇風機では、機能や目的が異なります。それぞれの違いについて理解し、自分にあった製品を選べるようにしましょう。
あわせて、おすすめの使い方や気になる電気代の比較もお届けします。せひ、購入の際の参考にしてください。
まずは、サーキュレーターと扇風機の違いについて「機能面」と「目的面」からみていきましょう。
■扇風機の役割:広範囲に風を送ること
■サーキュレーターの役割:直線的に風を送ること
そのため、扇風機の風は「外側に大きく広がりながら」吹き、サーキュレーターの風は「正面にまっすぐ吹き付けるように」吹きます。
扇風機の風がこのような吹き方をする理由は、構造によるものです。扇風機のファンには羽根がついており、回転したファンの羽根が空気を押し出すことで空気の動きが生じます。押される空気の方向は扇風機の前方で、ファンの羽根から外側に向かって広がります。そのため、扇風機の風は外側に広がりながら吹くのです。
一方のサーキュレーターでは強い風をまっすぐ送れるように、扇風機と同じ形状のファンの前方に「風切り羽根」をつける工夫がなされています。この羽根があることで風の向きが変えられ、空気が直線的に動くように誘導するのがサーキュレーターの仕組みです。
一般的な扇風機では、上下・左右の決まった範囲にしか風を送れませんが、サーキュレーターであれば真上にも風を送れます。サーキュレーターと扇風機の特徴の違いは、以下のとおりです。
サーキュレーターの目的は、空気を循環させることです。人が風を受けるのが目的ではなく、室内の空気を動かすような風を作りだし、室内の気温を平均化します。
空気は温度によって重さが異なるものです。部屋の高いところに暖かい空気が、足元に冷たい空気が溜まります。サーキュレーターはこれらの空気を循環させるのに効果的なため、夏の冷房や冬の暖房と併用すると暖房効果を高められるでしょう。
一方の扇風機は、体にダイレクトに風をあてるための器具です。涼む際に利用するうちわや扇子を機械化して大きくしたものが、扇風機といえます。
人体は、気温が高い状態でも風に当たることで涼しさを感じられます。これは、体から発生した熱が留まらないことや、汗が蒸発する際の体温低下によるものです。扇風機はこの涼しく感じる風を機械的に作り出し、直接当てることを目的としています。
サーキュレーターと扇風機の違いがわかったところで、それぞれのおすすめの使い方を紹介します。目的が違うため、おすすめの使い方も異なります。適切な使い方を理解して、製品選びに役立てましょう。
冷房であればこれまでより高い設定温度で使用でき、暖房であれば逆に低い設定温度で利用可能です。エアコンとサーキュレーターを併用すれば、電気代の節約にもつながります。
また、サーキュレーターは洗濯物を乾かす際にも有効です。部屋干しなどで洗濯物を乾かしたいときに風力の強いサーキュレーターを使えば、普通に干すよりも短時間で乾かせます。梅雨の季節や部屋干しをする際は、サーキュレーターを活用することをおすすめします。
サーキュレーターと扇風機、どちらを買うか決める際に気になるのは電気代でしょう。ここでは、両者の電気代について紹介します。
※電気代は、消費電力に電気代の単価を掛け合わせたもので計算しています。
つまり、両者に電気代の差はほとんどありません。サーキュレーター、扇風機ともにDCモーターを搭載した製品であれば、電気代をさらに節約できるでしょう。
参考:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
あわせて、おすすめの使い方や気になる電気代の比較もお届けします。せひ、購入の際の参考にしてください。
サーキュレーターと扇風機の違い
まずは、サーキュレーターと扇風機の違いについて「機能面」と「目的面」からみていきましょう。
機能
まずは、扇風機とサーキュレーターの機能の違いについて解説します。その前に、それぞれの役割の違いを理解しておきましょう。■扇風機の役割:広範囲に風を送ること
■サーキュレーターの役割:直線的に風を送ること
そのため、扇風機の風は「外側に大きく広がりながら」吹き、サーキュレーターの風は「正面にまっすぐ吹き付けるように」吹きます。
扇風機の風がこのような吹き方をする理由は、構造によるものです。扇風機のファンには羽根がついており、回転したファンの羽根が空気を押し出すことで空気の動きが生じます。押される空気の方向は扇風機の前方で、ファンの羽根から外側に向かって広がります。そのため、扇風機の風は外側に広がりながら吹くのです。
一方のサーキュレーターでは強い風をまっすぐ送れるように、扇風機と同じ形状のファンの前方に「風切り羽根」をつける工夫がなされています。この羽根があることで風の向きが変えられ、空気が直線的に動くように誘導するのがサーキュレーターの仕組みです。
一般的な扇風機では、上下・左右の決まった範囲にしか風を送れませんが、サーキュレーターであれば真上にも風を送れます。サーキュレーターと扇風機の特徴の違いは、以下のとおりです。
目的
続いて、サーキュレーターと扇風機の目的の違いについて解説します。サーキュレーターの目的は、空気を循環させることです。人が風を受けるのが目的ではなく、室内の空気を動かすような風を作りだし、室内の気温を平均化します。
空気は温度によって重さが異なるものです。部屋の高いところに暖かい空気が、足元に冷たい空気が溜まります。サーキュレーターはこれらの空気を循環させるのに効果的なため、夏の冷房や冬の暖房と併用すると暖房効果を高められるでしょう。
一方の扇風機は、体にダイレクトに風をあてるための器具です。涼む際に利用するうちわや扇子を機械化して大きくしたものが、扇風機といえます。
人体は、気温が高い状態でも風に当たることで涼しさを感じられます。これは、体から発生した熱が留まらないことや、汗が蒸発する際の体温低下によるものです。扇風機はこの涼しく感じる風を機械的に作り出し、直接当てることを目的としています。
シーン別のおすすめの使い方
サーキュレーターと扇風機の違いがわかったところで、それぞれのおすすめの使い方を紹介します。目的が違うため、おすすめの使い方も異なります。適切な使い方を理解して、製品選びに役立てましょう。
サーキュレーターのおすすめの使い方
サーキュレーターのおすすめの使い方の1つめは、先述したように「エアコンとの併用」です。サーキュレーターが空気を循環させ、部屋全体の温度を均一にしてくれます。冷房であればこれまでより高い設定温度で使用でき、暖房であれば逆に低い設定温度で利用可能です。エアコンとサーキュレーターを併用すれば、電気代の節約にもつながります。
また、サーキュレーターは洗濯物を乾かす際にも有効です。部屋干しなどで洗濯物を乾かしたいときに風力の強いサーキュレーターを使えば、普通に干すよりも短時間で乾かせます。梅雨の季節や部屋干しをする際は、サーキュレーターを活用することをおすすめします。
扇風機のおすすめの使い方
扇風機のおすすめの使い方には、「涼む際の使用」が挙げられます。夏でもエアコンを使うほど暑くないときや、エアコンによる乾燥や冷えすぎが気になるときなどは、エアコンを使わずに扇風機の風を浴びるといいでしょう。電気代の比較
サーキュレーターと扇風機、どちらを買うか決める際に気になるのは電気代でしょう。ここでは、両者の電気代について紹介します。
※電気代は、消費電力に電気代の単価を掛け合わせたもので計算しています。
サーキュレーターの電気代
サーキュレーターの場合、最大消費電力は21W程度です。そのため、サーキュレーターの1時間あたりの電気代は、約0.7円(※1kWh 31.0円 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会電気料金目安価格で計算)と計算できます。扇風機の電気代
扇風機のメーカーやモデルによって異なりますが、最大運転時の消費電力=21W程度のものが多いため、それを踏まえて計算します。それによると、1時間あたりの電気代は約0.7円です。つまり、両者に電気代の差はほとんどありません。サーキュレーター、扇風機ともにDCモーターを搭載した製品であれば、電気代をさらに節約できるでしょう。
参考:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会