日本各地のご当地インスタントラーメンを取り寄せ、旅行気分を体験しようという企画。今回は関西の中で特有の文化や地域性を持つ兵庫県が登場。なかなか個性が強そうな3品が集まった。
また、1945年から兵庫で営まれているというイトメンの商品とあって、その歴史に胸が高まる。出来上がりのラーメンを見てみると、これといって特徴のない、いい意味でよくある醤油ラーメンだが、さてそのお味の方はどうか。
スープからズズズといただいてみると、「なるほどー!」。昔ながらの中華そばといわれる東京の醤油ラーメンよりも、若干濃い味わいで、確かに甘い。しかし嫌な甘さではなく、ほのかに感じる程度で、これ好きな人はハマる味。
次は麺をズゾゾゾっといただくと、「ほうほう」。なんともシンプルというか、オーセンティックというか、懐かしい味わいが口に広がる。若干粉感が強いのもご愛嬌だ。学生時代、期末テキストなんかの勉強をしているときに母が作って部屋まで持ってきてくれたことを思い出す、これぞインスタントラーメンという味わいに涙一粒。
総評
ご当地感 ★★★★☆
汁の個性 ★★★★☆
麺の個性 ★★★☆☆
お土産度 ★★★☆☆
合計 14ポイント
兵庫の老舗メーカーであること、播州ラーメンという知る人ぞ知るご当地ラーメンであることから「ご当地感」は星四つだが、「麺の個性」と「お土産度」が足を引っ張り、合計ポイントは伸び悩んだ(結構、好きですけどね)。
それがノンフライの特製麺に練り込まれているとのことで、乾麺を見るだけでテンションが上がる。しかもこの麺、かなり長く作られているので、茹でる前に真ん中でバキバキっと割ってから調理に入るという珍しいタイプ。作っていてもなかなか楽しかった。
では、やはりスープからゴクゴクっと飲んでみると、「おーう」。この時点で、のりの香りがふわ~り。その直後に、かなりすっきりとした醤油味が追いかけてくる。海の香りもしっかり感じるし、いやこれ、なかなかのクオリティ。
お次は麺をズルルルっと啜ってみると、「おほほー!」。勢いよくノリの風味が鼻の奥を吹き抜け、「マジ美味~い!」。ツルツルとした細麺の歯切れや喉越しもよく、のり&醤油味とベストマッチ。明石で見かけたら絶対に注文することを誓う、なかなかの秀作だ。
総評
ご当地感 ★★★★★
汁の個性 ★★★☆☆
麺の個性 ★★★★★
お土産度 ★★★★★
合計 18ポイント
なかなかの高得点。「ご当地感」「麺の個性」「お土産度」の三つが満点の星五つを獲得。これでスープにもう少し個性があったら。いや、贅沢はいうまい。充分美味かった。
麺は「独自製法二段乾燥手曲げ麺」なる重厚なネーミングのもので、円状になっているところもハイカラだ。出来上がったラーメンからは、なんともスパイシーな香りが立ち込めている。
ズズズーとスープを飲んでみると、「うほー!」。カレーのいい香りが鼻を抜けていく。それもスパイスの奥行きをしっかりと感じる、なかなか本格的な味わい。まるで北海道でスープカレーをいただいているような気分になる。
次は中細のストレート麺をツルルっといただくと、「ふむふむ」。麺一本一本のコシが強く、口の中でぱらりとほどける感覚がナイス。麺と麺の隙間にたっぷりとカレースープが含まれるのも、計算された頭脳プレイを感じる。それほど辛くはないが、深みあるスパイスのおかげでじわっと汗が出てくる。カレー味のラーメンは珍しくないが、これほど本格な味わいのスパイスを感じるラーメンは珍しい。
総評
ご当地感 ★★★☆☆
汁の個性 ★★★★★
麺の個性 ★★★★★
お土産度 ★★★☆☆
合計 16ポイント
美味いし珍しくもあるが、やはり「ご当地感」の弱さが足を引っ張ってしまった。スープカレーが有名な北海道の商品ならかなりの高得点になっただろう。自分へのお土産としては最適。
古くから愛されてきた兵庫県民のソールフード
まずいただいたのは「播州ラーメンしょうゆ味」。播州とは兵庫県西脇市を中心とした地方を指し、そのご当地ラーメンであるこちらは、少し甘い醤油味であることが有名だ。また、1945年から兵庫で営まれているというイトメンの商品とあって、その歴史に胸が高まる。出来上がりのラーメンを見てみると、これといって特徴のない、いい意味でよくある醤油ラーメンだが、さてそのお味の方はどうか。
スープからズズズといただいてみると、「なるほどー!」。昔ながらの中華そばといわれる東京の醤油ラーメンよりも、若干濃い味わいで、確かに甘い。しかし嫌な甘さではなく、ほのかに感じる程度で、これ好きな人はハマる味。
次は麺をズゾゾゾっといただくと、「ほうほう」。なんともシンプルというか、オーセンティックというか、懐かしい味わいが口に広がる。若干粉感が強いのもご愛嬌だ。学生時代、期末テキストなんかの勉強をしているときに母が作って部屋まで持ってきてくれたことを思い出す、これぞインスタントラーメンという味わいに涙一粒。
総評
ご当地感 ★★★★☆
汁の個性 ★★★★☆
麺の個性 ★★★☆☆
お土産度 ★★★☆☆
合計 14ポイント
兵庫の老舗メーカーであること、播州ラーメンという知る人ぞ知るご当地ラーメンであることから「ご当地感」は星四つだが、「麺の個性」と「お土産度」が足を引っ張り、合計ポイントは伸び悩んだ(結構、好きですけどね)。
ご当地食材を使用した期待度の高い一杯
次にいただいたのは「明石のりラーメン」。明石というと、明石焼きとタコがパッと思い浮かぶが、どうやら日本有数ののりの産地でもあるようだ。それがノンフライの特製麺に練り込まれているとのことで、乾麺を見るだけでテンションが上がる。しかもこの麺、かなり長く作られているので、茹でる前に真ん中でバキバキっと割ってから調理に入るという珍しいタイプ。作っていてもなかなか楽しかった。
では、やはりスープからゴクゴクっと飲んでみると、「おーう」。この時点で、のりの香りがふわ~り。その直後に、かなりすっきりとした醤油味が追いかけてくる。海の香りもしっかり感じるし、いやこれ、なかなかのクオリティ。
お次は麺をズルルルっと啜ってみると、「おほほー!」。勢いよくノリの風味が鼻の奥を吹き抜け、「マジ美味~い!」。ツルツルとした細麺の歯切れや喉越しもよく、のり&醤油味とベストマッチ。明石で見かけたら絶対に注文することを誓う、なかなかの秀作だ。
総評
ご当地感 ★★★★★
汁の個性 ★★★☆☆
麺の個性 ★★★★★
お土産度 ★★★★★
合計 18ポイント
なかなかの高得点。「ご当地感」「麺の個性」「お土産度」の三つが満点の星五つを獲得。これでスープにもう少し個性があったら。いや、贅沢はいうまい。充分美味かった。
ハイカラなだけではない実力派カレーラーメン
最後はこちら「カレーラーメン」。このエリアでカレーラーメンが生まれたなどの逸話は特にないようで、神戸といえばハイカラな街、ハイカラなラーメンといえばカレー味、ということで作られたと推測する(間違えていたらごめんなさい)。麺は「独自製法二段乾燥手曲げ麺」なる重厚なネーミングのもので、円状になっているところもハイカラだ。出来上がったラーメンからは、なんともスパイシーな香りが立ち込めている。
ズズズーとスープを飲んでみると、「うほー!」。カレーのいい香りが鼻を抜けていく。それもスパイスの奥行きをしっかりと感じる、なかなか本格的な味わい。まるで北海道でスープカレーをいただいているような気分になる。
次は中細のストレート麺をツルルっといただくと、「ふむふむ」。麺一本一本のコシが強く、口の中でぱらりとほどける感覚がナイス。麺と麺の隙間にたっぷりとカレースープが含まれるのも、計算された頭脳プレイを感じる。それほど辛くはないが、深みあるスパイスのおかげでじわっと汗が出てくる。カレー味のラーメンは珍しくないが、これほど本格な味わいのスパイスを感じるラーメンは珍しい。
総評
ご当地感 ★★★☆☆
汁の個性 ★★★★★
麺の個性 ★★★★★
お土産度 ★★★☆☆
合計 16ポイント
美味いし珍しくもあるが、やはり「ご当地感」の弱さが足を引っ張ってしまった。スープカレーが有名な北海道の商品ならかなりの高得点になっただろう。自分へのお土産としては最適。