全国の家電量販店やECショップのPOSデータをもとに集計したデータベースで、いま売れているデジタル家電が正確に分かる「BCNランキング」では、毎年7月に上半期に最も売れたメーカーをデジタル家電の部門ごとに発表している。年間販売数No.1企業を称える「BCN AWARD 2025」（24年1～12月集計値）の中間発表でもある。CDメディア／DVDメディア／BDメディアの3部門で24年上半期（1～6月）を制したNo.1メーカーのVerbatim Japanに、上半期の振り返りと今後の意気込みを聞いた。

「BCN AWARD 2025」の獲得も狙う

　「BCNランキング」のCDメディア／DVDメディア／BDメディアの3部門で上半期No.1を獲得したVerbatim Japan。上半期を振り返った感想は「当社の強みである自社生産体制と、お客様からの多様なニーズへの柔軟な対応が市場からの高い評価につながったと考えております」と自社生産体制の強みをアピールする。

　さらに「自社工場での一貫生産により、厳選された日本メーカー材料の使用、品質管理の徹底と安定供給を実現し弊社ブランドに対するお客様からの信頼を一層高めることができました。また、エンドユーザーの多様なニーズにきめ細かく対応するため、得意先様と緊密に連携し、さまざまな製品開発を行ったことも市場での評価を高める要因につながったと考えます」と振り返る。

　また「データの長期保存ができるM-Discや当社の強みであるマルチブランド戦略で、ユーザーファーストの信念により品質や価格に対する幅広いユーザーのニーズに対応することができました」と、高品質ながら価格へのニーズにも対応した。

　今後の取り組みについては、「今回の上半期No.1の評価を励みに、記録メディア市場におけるリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものとし、お客様の大切なデータを安全かつ確実に保存するという使命を果たしてまいります。年間No.1の評価をいただけるよう下半期も一層の努力を重ねてまいります」と、年間No.1企業を称える「BCN AWARD 2025」の獲得も視野に入れる。
 

Verbatim Japanのイチ推し製品は「VBR520YMDP1V1」

　下半期に向けたVerbatim Japanのイチ推し製品は「VBR520YMDP1V1」。
 
　推しのポイントについては「近年、デジタルデータの容量と量が急速に増加する中、長期かつ安全なデータ保存方法が課題となっています。一般的なFlashメモリやHDD製品は、経年劣化によるデータ損失のリスクを抱えています。またクラウドストレージは継続的なランニングコストが負担となり、さらにオンライン環境が必要なためセキュリティ面でも不安が残ります。これらの懸念を解決する保管費用不要の大容量長期保存型メディアM-Discは、コンシューマ向け長期保存ソリューションとして最適な選択肢であると考えております」と述べる。

　経年劣化によるデータ損失リスクやランニングコストの負担などがないM-Discは、今後もコンシューマ向け長期保存メディアとして求められるとみる。