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「TEMU」って大丈夫なサイト? シェア急拡大中の通販サイトを解説

時事ネタ

2024/05/21 17:00

【最近気になる注目ワード・30】 最近ネット上でよく聞く「TEMU(ティームー)」という通販サイトをご存じだろうか。SNSなどの広告にもよく流れてくるので、何となく存在は知っているという人も多いかもしれない。「億万長者のように買い物をしよう!」というキャッチフレーズのもと、シェアを急拡大している「TEMU」。いったいどのような通販サイトなのか詳しく見ていこう。

格安ECを急成長させたプロモーション戦略
(画像はイメージ)

巨額の広告費でさらなる市場拡大を狙う「TEMU」

 中国のEC大手ピンドゥオドゥオを傘下に抱えるPDDホールディングスが、海外向けに展開しているのが通販サイトの「TEMU」。同じ中国系でファストファッションを扱う激安ECの「SHEIN」も有名だが、「TEMU」は家電や工具、ファッション用品などかなり幅広く商品を取り扱っているのが特徴だ。

 驚くのが、その価格。どの商品も激安で販売されているのだ。SNSでも「安すぎて怖いんだけど大丈夫なサイトなの?」といった声や「めっちゃ安いから気になるけど、怖くて手を出せない」などの意見も多く聞かれる。気になってはいるけれど、購入するところまでは至っていない人がかなり多いようだ。

 広告に注力している「TEMU」は、2024年2月のスーパーボウル(NFLの王者決定戦)でCMを放映するために多額の費用を投入。開催期間中には総額1000万ドル相当の無料ギフトを提供するなど、世界中で宣伝を展開している。

 タレントの菊地亜美さんも「TEMU」で商品を買ったとインスタで報告しており、YouTuberの間でも「TEMUで買ってみた」というジャンルが流行っているようだ。「TEMU」で買った商品を紹介する動画の多くは「TEMU」とのタイアップ動画のようで、やはりだいぶ広告に力を入れているのがわかる。

 2022年9月に米国でサービスを開始したばかりの「TEMU」が一気に有名になったのは、巨額の広告費をかけて市場拡大を狙うプロモーション戦略が成功したからだと言えるだろう。日本では2023年7月にサービス提供を始めたばかりだが、今後その勢いはますます加速しそうだ。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている