【デジタルな仕事でスローな八ヶ岳暮らし・6】今年の冬は本当に暖かい。異常気象だなあ、と思います。この季節の八ヶ岳南麓で朝の気温が氷点下にならない、とか低気圧や寒波がきても雪ではなく雨が降るとか。なんか気持ち悪いくらいです。でも、冬が暖かいと暮らしは楽ですね。二重窓工事も行なったので去年の冬より暖かく過ごせています。薪の使用量も少し抑えられているように思います。僕は薪を宅配で購入しているので使用量が抑えられると、そのまま光熱費の節約になるんです。今回は、冬の八ヶ岳暮らしで欠かせない薪ストーブについてお話しします。
この辺りでは、薪の入手が簡単なのが理由でしょう。自分で薪を手に入れれば、燃料費も無料になりますからね。冬の八ヶ岳は寒いのでエアコンだけで過ごすのは辛いですし、灯油ストーブも毎日使えば結構なコストになります。薪さえ手に入れば(ここポイントです)、経済的に冬を乗り越えられるんです。
ですが原木でもらってきても、そのままでは薪になりません。玉切りといって、まずは適当な長さに切る必要があります。薪ストーブで使うのは、大体40cm程度が一般的です。当然、チェーンソーが必要になりますよね。軽トラとチェーンソーは、この辺りで必需品ですね。BMWに乗っていても、メルセデスに乗っていても、2台目として軽トラを持っている人はたくさんいます。
次に、この40cmくらいの木を割って薪にします。斧で割ってもいいのですが、数が多い人は電動薪割り機を使っています。電動でも薪割りは、結構な重労働なんです。さらに、薪は1年以上寝かさなくてはいけません。切ったばかりの木は水分が含まれているので、乾燥させる必要があるんです。そのため、薪棚と呼ばれる保管エリアも作る必要があります。
どうですか。すごく大変そうですよね。これらの作業ができない人は、薪を買うしかありません。僕は、薪を定期的に補充してくれる宅配業者から買っています。自分で手に入れられないならお金で解決するしかないのですが、冬は毎月1万~2万円かかるので、そろそろ自分で薪を手に入れようと考えているところです。
薪ストーブでは、エアコンのように細かい温度調整ができません。空気の量を調節したり、薪の量を調節したり、と火を育てるのも楽しいものです。
また、ストーブの天板で料理もできます。一番簡単なのは、煮込み料理です。他にも、アルミホイルに包んでストーブの中に入れてしまえば焼き芋も作れます。天板で餅を焼いたりするのもいいですね。
他にも、薪ストーブでは毎日の掃除が必要です。薪が燃えた灰を捨てなくてはなりません。毎日10kgくらいの薪を運ばなくてはなりません。木屑や灰が床を汚します。床掃除は毎日。ホウキでざっと木屑を集めて、細かい灰は掃除機を使います。また、どうしても部屋の中に焚き火のような匂いも残ります。
薪ストーブの手間は冬だけではありません。夏には煙突掃除などのメンテナンスも必要です。
いってしまえば薪ストーブは嗜好品。薪割りやメンテナンスや掃除など、たくさんの手間がかかります。都会のように分刻みのスケジュールは、ここでは通用しません。あなたの都合ではなく、薪やストーブの機嫌にあなたの生活を合わせなくてはなりません。
これをのんびりしたスローライフと捉えるか、不便と感じるか。この手間を楽しめる人に、薪ストーブは最高だと思います。いろいろデメリットもお伝えしましたが、僕は薪ストーブのある生活を楽しんでいますよ。田舎暮らしは、のんびりしないとね。
次回も八ヶ岳暮らしのリアル、ワーケーションや地方移住について詳しくお話ししていきますね。あなたの働き方、暮らし方がハッピーでありますように!(TMR・玉利裕重)
八ヶ岳では薪ストーブを利用する家が多い
都市部で暮らしていると、なかなか家に薪ストーブを置くのは難しいですよね。でも僕の家もそうですが、八ヶ岳では薪ストーブを利用する家が多いんです。別荘地に限らず、麓の住宅地でも薪ストーブが広く使われています。さすがに、駅前とか建物が多いエリアでは見かけませんけど。この辺りでは、薪の入手が簡単なのが理由でしょう。自分で薪を手に入れれば、燃料費も無料になりますからね。冬の八ヶ岳は寒いのでエアコンだけで過ごすのは辛いですし、灯油ストーブも毎日使えば結構なコストになります。薪さえ手に入れば(ここポイントです)、経済的に冬を乗り越えられるんです。
薪は労働の対価、働かざるものはお金がかかります
自分で薪を手に入れられれば、燃料費は無料。だけど、薪は原木から作る必要があるんです。原木は、いろんなところで手に入ります。庭の木を伐採したけど処分に困っている、といった話はよく出てきます。そんな時に軽トラで原木をもらってきて、というのが一般的です。ですが原木でもらってきても、そのままでは薪になりません。玉切りといって、まずは適当な長さに切る必要があります。薪ストーブで使うのは、大体40cm程度が一般的です。当然、チェーンソーが必要になりますよね。軽トラとチェーンソーは、この辺りで必需品ですね。BMWに乗っていても、メルセデスに乗っていても、2台目として軽トラを持っている人はたくさんいます。
次に、この40cmくらいの木を割って薪にします。斧で割ってもいいのですが、数が多い人は電動薪割り機を使っています。電動でも薪割りは、結構な重労働なんです。さらに、薪は1年以上寝かさなくてはいけません。切ったばかりの木は水分が含まれているので、乾燥させる必要があるんです。そのため、薪棚と呼ばれる保管エリアも作る必要があります。
どうですか。すごく大変そうですよね。これらの作業ができない人は、薪を買うしかありません。僕は、薪を定期的に補充してくれる宅配業者から買っています。自分で手に入れられないならお金で解決するしかないのですが、冬は毎月1万~2万円かかるので、そろそろ自分で薪を手に入れようと考えているところです。
薪ストーブには魅力がいっぱい! 炎を眺めるだけで気持ちが安らぐ
まずは、薪ストーブの魅力から。なんといっても、揺れる炎ですね。揺れる炎を眺めていると、炎ってそれだけで酒のツマミになるなあ、と思います。こういう時は缶チューハイとかではなくウイスキーとか飲みたいですよね。薪ストーブでは、エアコンのように細かい温度調整ができません。空気の量を調節したり、薪の量を調節したり、と火を育てるのも楽しいものです。
また、ストーブの天板で料理もできます。一番簡単なのは、煮込み料理です。他にも、アルミホイルに包んでストーブの中に入れてしまえば焼き芋も作れます。天板で餅を焼いたりするのもいいですね。
でも薪ストーブにはデメリットも多い。理解してから選ぼう
一方、薪ストーブにはデメリットも多くあります。なんとなく憧れから安易に薪ストーブを入れる家も多いのですが、きちんと考えて暖房を選びましょう。僕の家では、薪ストーブと灯油ストーブを併用して使い分けています。例えば、朝一番ですぐに温まりたい時や特定の場所を温めたい時は灯油ストーブが便利です。他にも、薪ストーブでは毎日の掃除が必要です。薪が燃えた灰を捨てなくてはなりません。毎日10kgくらいの薪を運ばなくてはなりません。木屑や灰が床を汚します。床掃除は毎日。ホウキでざっと木屑を集めて、細かい灰は掃除機を使います。また、どうしても部屋の中に焚き火のような匂いも残ります。
薪ストーブの手間は冬だけではありません。夏には煙突掃除などのメンテナンスも必要です。
薪ストーブは嗜好品。手間を楽しめるかで判断しよう
いかがでしたか。都会ではなかなか体験できない薪ストーブ。冬の八ヶ岳暮らしの醍醐味です。ですが、紹介したようにデメリットもたくさんあります。エアコンのように細かい温度設定はできませんし、灯油ストーブのようにすぐに温まるわけでもありません。いってしまえば薪ストーブは嗜好品。薪割りやメンテナンスや掃除など、たくさんの手間がかかります。都会のように分刻みのスケジュールは、ここでは通用しません。あなたの都合ではなく、薪やストーブの機嫌にあなたの生活を合わせなくてはなりません。
これをのんびりしたスローライフと捉えるか、不便と感じるか。この手間を楽しめる人に、薪ストーブは最高だと思います。いろいろデメリットもお伝えしましたが、僕は薪ストーブのある生活を楽しんでいますよ。田舎暮らしは、のんびりしないとね。
これからも八ヶ岳暮らしのリアルをお届けしていきます!
やっと冬らしい寒さになってきた八ヶ岳南麓。寒すぎるのは困りますが、やはり雪を被った八ヶ岳や南アルプスを眺められる冬は大好きな季節です。今年はだいぶ寒さ対策もできてきたので、八ヶ岳の冬をたっぷり楽しもうと思っています。他にも僕のブログ「ヤツナビ( https://yatsunavi.jp )」でも冬の寒さ対策を記事にしているのでよかったら参考にしてください。次回も八ヶ岳暮らしのリアル、ワーケーションや地方移住について詳しくお話ししていきますね。あなたの働き方、暮らし方がハッピーでありますように!(TMR・玉利裕重)