ヤマダホールディングスの2024年3月期第2四半期連結決算 売上高は100.1%の微増だが、粗利益率の改善で利益面は増益に
ヤマダホールディングス(以下、ヤマダHD)の2024年3月期第2四半期(以下、2Q累計)の連結売上高は7752億300万円で、前年同期比100.1%の増収となった。利益面では営業利益が同103.0%の203億6500万円、経常利益は同101.1%の236億3900万円で増益だった。
2Q累計の粗利益は2255億7000万円で前年同期比101.4%、粗利益率は28.7%から29.0%へアップした。この粗利益アップについては高付加価値商品やリフォーム、家具・インテリアの販売が好調だったことに加え、政策的な仕入れや在庫管理を行ったためという。
人件費や家賃、光熱費などの販管費は全体的に増加基調にある。この流れから販管費は前年同期比101.3%で販管費率も26.5%で前年同期から0.3ポイントアップしたが、販管費よりも粗利益の伸長率が高かったため、営業利益は同103.0%増。営業利益率は前年同期と変わらず2.6%だ。
営業外収支では営業外収益が減少し、営業外費用が増加。この結果、経常利益は営業利益の伸長率よりも低い前年同期比101.1%にとどまったが、増益はキープした。
特別利益の大幅な増加が奏功し、税引前純利益は前年同期比108.5%となった。しかし、グループの再編などで法人税等が前年同期比268.9%と増加した特殊要因により、最終利益は同75.1%となっている。
2024年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比105.3%の1兆6860億円で、営業利益は同114.6%の505億円、経常利益は同110.1%の551億円と増収増益を計画。当期純利益についても同100.2%の319億円と予想している。
下期も中経に掲げた店舗開発の積極推進、Eコマースの強化推進、SPA商品の積極的開発、各事業会社別課題設定で目標達成を図る、の4つの重点施策を推進していく考えだ。
2Qの実績伸長が累計業績に貢献し、増収増益に
ヤマダHDの1Qは厳しい環境下で減収減益だったが、2Qは記録的な猛暑でエアコンや白物家電の需要がアップ。2Qでは2023年6月にオープンしたLIFE SELECTによる売上高の貢献もあり、1Qのマイナスをカバーし、2Qの売上高は前年同期比103.2%と伸長。2Q累計では同100.1%と微増だが増収になった。2Q累計の粗利益は2255億7000万円で前年同期比101.4%、粗利益率は28.7%から29.0%へアップした。この粗利益アップについては高付加価値商品やリフォーム、家具・インテリアの販売が好調だったことに加え、政策的な仕入れや在庫管理を行ったためという。
人件費や家賃、光熱費などの販管費は全体的に増加基調にある。この流れから販管費は前年同期比101.3%で販管費率も26.5%で前年同期から0.3ポイントアップしたが、販管費よりも粗利益の伸長率が高かったため、営業利益は同103.0%増。営業利益率は前年同期と変わらず2.6%だ。
営業外収支では営業外収益が減少し、営業外費用が増加。この結果、経常利益は営業利益の伸長率よりも低い前年同期比101.1%にとどまったが、増益はキープした。
特別利益の大幅な増加が奏功し、税引前純利益は前年同期比108.5%となった。しかし、グループの再編などで法人税等が前年同期比268.9%と増加した特殊要因により、最終利益は同75.1%となっている。
2024年通期は前年比105.3%の増収と利益では前年2桁増を計画
外部顧客への売上高とセグメント間での内部売上や振替高を含む各セグメントの売上高を見ると、デンキは6446億900万円で前年同期比99.8%。住建は1200億1900万円で同99.8%、金融は19億2100万円で同154.2%と伸長、環境は163億1900万円で同101.4%となり、その他は同88.5%の128億700万円。デンキや住建、その他は減収だったが、金融と環境は増収となった。2024年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比105.3%の1兆6860億円で、営業利益は同114.6%の505億円、経常利益は同110.1%の551億円と増収増益を計画。当期純利益についても同100.2%の319億円と予想している。
下期も中経に掲げた店舗開発の積極推進、Eコマースの強化推進、SPA商品の積極的開発、各事業会社別課題設定で目標達成を図る、の4つの重点施策を推進していく考えだ。