エディオンの2024年3月期第2四半期累計(以下、2Q累計)の連結決算は、売上高が3525億7700万円で前年同期比100.4%の増収だった。利益面でも営業利益は107億7900万円(同104.3%)、経常利益は110億5200万円(同108.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は72億1600万円(同102.1%減)で、増益となった。
この2Q累計の増収に対して、粗利益は前年同期比99.8%とダウン。増加基調にある販管費を考えると、粗利益のダウンは営業利益の低下につながる。しかし、エディオンでは設備費・その他管理費は増加したものの、人件費や広告宣伝・販売費、減価償却費などをコントロールして販管費を同99.3%に圧縮した。
この販管費コントロールにより営業利益は前年同期比104.3%と増加。営業外損益では営業外収益が増加し、営業外費用がダウンしたため、経常利益は営業利益の伸長率を上回る同108.7%となった。
しかし、特別損益では特別利益が減少し、特別損失が増加したことにより税引前当期純利益は前年同期比103.1%と経常利益の伸長率を下回った。当期純利益では法人税等が増加したため、最終純利益は同102.1%となった。
2Q累計の各指標を見ると、粗利益率は30.2%で前年同期から0.2ポイントダウン。販管費率は27.2%で前年同期から0.3ポイント下がり、営業利益率と経常利益率はいずれも前年同期より0.2ポイントアップの3.1%に上昇。当期純利益率は前年同期と同じ2.0%となった。
2024年3月期の通期連結業績では売上高を前年比103.4%の7450億円と計画し、営業利益は同101.6%の195億円、経常利益は同101.3%の195億円、当期純利益は同100.9%の115億円と予想している。
粗利益は減少したものの販管費の圧縮で利益が伸長
厳しかった1Qから一転、2Qは猛暑日が続きエアコンが売上をけん引するとともに洗濯機や携帯電話の需要も活発化した。エディオンの連結売上高は1Qが前年同期比97.6%だったが、2Qは同102.9%と伸長。1Qの減収を2Qがカバーし、2Q累計では同100.4%で増収となった。この2Q累計の増収に対して、粗利益は前年同期比99.8%とダウン。増加基調にある販管費を考えると、粗利益のダウンは営業利益の低下につながる。しかし、エディオンでは設備費・その他管理費は増加したものの、人件費や広告宣伝・販売費、減価償却費などをコントロールして販管費を同99.3%に圧縮した。
この販管費コントロールにより営業利益は前年同期比104.3%と増加。営業外損益では営業外収益が増加し、営業外費用がダウンしたため、経常利益は営業利益の伸長率を上回る同108.7%となった。
しかし、特別損益では特別利益が減少し、特別損失が増加したことにより税引前当期純利益は前年同期比103.1%と経常利益の伸長率を下回った。当期純利益では法人税等が増加したため、最終純利益は同102.1%となった。
2Qのエアコン売上高は3カ月連続で前年2桁増
商品別の動向を公表しているPOS売上による月次速報で見ると、1Qはほとんどの商品が前年割れだったが、2Qに入るとエアコンが伸長。7月の売上高は前年同月比140.7%で、8月は同116.2%、9月も同116.8%と3カ月連続で前年2桁増をキープ。テレビやパソコン、リフォームは2Qも前年割れが続いたが、洗濯機は前年実績を上回った。2Q累計の各指標を見ると、粗利益率は30.2%で前年同期から0.2ポイントダウン。販管費率は27.2%で前年同期から0.3ポイント下がり、営業利益率と経常利益率はいずれも前年同期より0.2ポイントアップの3.1%に上昇。当期純利益率は前年同期と同じ2.0%となった。
2024年3月期の通期連結業績では売上高を前年比103.4%の7450億円と計画し、営業利益は同101.6%の195億円、経常利益は同101.3%の195億円、当期純利益は同100.9%の115億円と予想している。