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進むPayPayアプリのスーパーアプリ化、ミニアプリ「PayPay銀行」「PayPay資産運用」提供開始

 2022年10月1日にPayPayカードを子会社化するPayPayは、経済圏の拡大を目指し、今秋以降、グループ内のサービス連携やID連携をいっそう進めていく。その一環として、スマートフォン(スマホ)決済サービス「PayPay」のアプリ内から銀行サービスが利用できるミニアプリ「PayPay銀行」の提供を8月6日から順次開始する。利用にあたりアプリアップデートが必要。

ミニアプリ「PayPay銀行」のメリット

 ミニアプリは、パートナー企業が提供するサービスの予約や商品の注文、支払いなどをスムーズに行うことができる機能。d払いなど、他のスマホ決済サービスのアプリも同様の機能を提供しており、決済アプリの利用頻度を高める狙いがある。
 
PayPayアプリの画面イメージ

 新たなミニアプリの提供により、PayPay銀行の口座保有者は、PayPayアプリ内のミニアプリで残高照会、取引明細の確認、振り込みなどの銀行サービスが利用できるようになる。非口座保有者に対し、ミニアプリからの新規口座開設もうながす。

 PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は21年4月の社名変更後、PayPayとの連携を強化している。PayPay証券(旧One Tap BUY)も連携を強化しており、8月2日には、PayPayアプリ内でPayPay証券の口座を開設して有価証券の買付や売却が行える「PayPay資産運用」の提供を開始した。なお、ミニアプリ「PayPay資産運用」は、キャッシュレス決済サービス上で有価証券の売買ができる国内で初めてのサービスとなる。
 
ミニアプリ「PayPay資産運用」のメリット

 PayPay証券は22年5月から、PayPay証券アプリ内で送金手続きをせずに株式や投資信託の取引ができるサービス「おいたまま買付」においてPayPay残高(PayPayマネー)を利用した買付が可能になった。PayPay・PayPay銀行・PayPay証券は、同じPayPayを通じて資産形成・支払いをするという、金融の新しい形を提案していく。(BCN・嵯峨野 芙美)