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イースターを祝し、クインズ伊勢丹のブランドたまごをTKGで食べ比べ!

グルメ

2022/04/02 18:00

 今年のイースターは4月22日。この日はペイントしたたまごの殻(イースターエッグ)を飾る関係で、たまご料理をいただくことが多いのだとか。そこで「特別な日には特別なたまごを」と、高級食材を扱うクインズ伊勢丹にて3種類のブランドたまごを購入。味わいをダイレクトに感じられるTKG(たまごかけご飯)で、それぞれの違いや魅力をお届けしよう。
 

こどもから大人まで、みんな大好きTKG!

濃厚な味わいと発色のいい卵黄が印象的なブランドたまご

丸ト鶏卵販売「名古屋コーチン卵」429円
 
うっすら茶色がかった殻には、白い斑点がついている

 まずいただいたのが、1個換算すると約70円のブランドたまご「名古屋コーチン卵」だ。肌色に近い殻にはツブツブとした白い斑点があり、良質な餌のあらわれかも?と勝手に想像。では熱々ご飯をお茶碗に入れてたまごをオン!割ってみると、おおー、いつも食べている1個20円程度のやつより、殻が分厚いというか頑丈な気がする。
 
「名古屋コーチン卵」の卵黄は少しオレンジ色が強い印象
 
卵黄にしっかりと張りがあるので、ハシで持ち上げてみる

 黄身の色も普通のものより濃いオレンジ色。これはもしやテレビで見たことがある黄身だけを箸で持ち上げる技ができるのでは?とチャレンジするもあっさり失敗し、トローっと黄身が流れだしてしまった。その失敗を帳消しにするかのように、さっさとご飯と混ぜていく。
 
ご飯と混ぜても濃い黄色。この段階で美味しそう
 
今回は2種類の醤油で検証。まずは一般的な醤油
 
もうひとつは「たまごにかけるお醤油」285円

 ご飯と混ぜてもやはり色が濃いし、これは濃厚で美味そうだ。ということで、醤油をいれずに一口食べると……うーん、これはいけません。当たり前だが、生たまごとご飯が混じっただけの、説明が難しい味なのでなかったことに。気を取り直して、通常の醤油を少しかけていただいてみる。おうおうおうー!不思議なことに、しょっぱさを加えることで、濃厚さや甘味が際立ってくる。通常のたまごと比べて黄身の味が濃く、旨味も増している。さすがブランドたまごだ。

 次は「たまごにかけるお醤油」をタラリ。少し甘みが加わった醤油をかけると、ほうほう、これまた別の魅力が登場。黄身の甘みと混ざることで濃厚さが増し、高級感までうっすら顔を出して来た。これはかなりブラボーやで! この濃厚な味わいのTKGにちょい乗せするなら、穂先メンマのラー油漬け、刻みニンニク、味付け海苔など、主張の強そうなものがおすすめだ。

繊細な味わいが印象深いブランドたまごでTRY

サカイフーズ「玄米こくみたまご」118円
 
たまたま茶色の度合いが違うふたつが入っていた。味も違うのか!?

 次は1個換算すると約60円ながら2個入りという特別感を打ち出している「玄米こくみたまご」。クインズ伊勢丹でも2個入りパックのたまごはかなり珍しく、希少性がうかがえる。色は茶色がかったクリーム色で、先ほどの「名古屋コーチン卵」と比べて濃い色合いだ。とするとなかなか殻も分厚く硬いんでしょう、と想像していたが、ありゃ、パリッと簡単に割れました。
 
「名古屋コーチン卵」よりすこし卵白が多い印象
 
国産玄米を飼料に加えたというこちらの味わいやいかに

 ご飯の上にオンしたところ黄身の色は一般的のたまごと同等の濃さ。白身が多いように感じるが混ぜて行くと「名古屋コーチン卵」と変わらない色合いになった。

 では醤油を数滴垂らして食べてみると、へー「名古屋コーチン卵」とはまた違うテイスト。さっぱりとしていて、サラサラいただける印象だ。少し醤油をいれすぎると味が負けてしまうので、注意が必要。

 次は「たまごかけご飯専用醤油」を使用すると、うーむ、分量を抑えたつもりなのに醤油の濃さにたまごが負けてしまった。白身の水分量が多く、繊細な風味のこちら。トロトロ感が強いのでオムライスなどに合いそうだ。このたまごを使ったTKGにちょい乗せするなら、お互いの風味を高めそうな、納豆、シラス、甘くない海苔の佃煮などが合うだろう。

放牧で育てられたストレスフリー鶏のブランドたまご

黒富士農場「リアルオーガニック卵」725円
 
今回の三つブランドたまごの中で最もからの色が濃い

 最後は1個換算すると120円と、今回購入した物の中で最も高価な「リアルオーガニック卵」。山梨の大自然の中のびのびと放し飼いで育った鶏のたまごだそう。自然のまろやかな甘味や力強い濃厚な味わいが期待できそうだ。殻の色も濃い茶色で、期待を持たせてくれる。
 
黄身の色が最も白っぽく、白身が多い印象
 
ご飯と混ぜても、これまでの二つよりも色が薄い

 では、本日3杯目のご飯をお椀に盛り付けて、真ん中を凹ませてオン!と手慣れた手つきで進めて行くと、んん?これまで以上に殻はか弱く、黄身も白っぽい。勝手に高級なほど、頑丈な殻で発色のいい黄身だろうとイメージしていたが、それは間違いだったようだ。黄身をくずしてご飯と混ぜてみても、やはり色は薄く感じる。

 恐る恐る醤油を垂らして、さて、いただきます。ん!これは!なんとほぼ醤油味になっちゃった。黄身の色と比例するわけじゃないと思うが、すごくフレッシュでたまごの味が超繊細。これは上質な出汁と合わせてだし巻きを作ると料亭の味わいになりそうだ。もちろんたまごかけご飯用の醤油で食べるとボロ負けで、完全なる甘い醤油味に。

 このたまごは、そもそもご飯と混ぜるTKGとは合わない気がするけど、あえてちょい乗せするなら醤油を使わず、高級塩、わさび、ゆかりのふりかけなど、繊細な味を楽しめるものがよさそうだ。
 
今回食べ比べをした三つのブランドたまご

 というわけで、イースターにかこつけて行ったブランドたまご食べ比べは終了。どれも一般的なたまごと別の特徴があることが分かった。高級=濃厚ではない、という結果もなかなか面白い。ただ連続3杯のTKGはいささかやり過ぎ。たまごは1日1個までやで~、と口癖のように言っていた母の顔が浮かんだ。(エフェクト・山葉のぶゆき)


※記事中の価格は購入時もの