春といえば花見や散歩、ハイキングなどを楽しむ人も増える季節。一年で最も過ごしやすい時期ともいえる。しかし重度の花粉症の人には、過ごしやすいどころか、涙とくしゃみがとまらない地獄の季節となる。そこで今回はAmazonで発見した手頃かつ持ち運びできる空気洗浄機を紹介。花粉やほこりから保護するというこちらの実際の使用感はいかに!?。
まず届いた空気洗浄機のパッケージを見ると「強力除菌93%」の文字が。これはどういう意味だ? もちろん町中の93%の菌を排除するわけがない。もしそうなるとスーパーのキノコ売り場からクレームの嵐だ。となると、部屋の? もしくは半径数センチの? そういうところがしっかりと書かれていないのはなんとも怪しいが、もしこの清浄機から数センチとしても93%が本当に除菌されるならすごいことだ。
中身を出してみると、いくつかパーツが出てきたがなかなかシンプル。このあたりに格安っぽさもうかがえる。念のため説明書を読みながら組み立ててみると、当然ながら簡単に組み上がった。
一つめは机などに設置できるパターン。台座の一部は薄いものを挟める形状で、車の空気の吹き出し口などに取り付けることもできそうだ。小さいうえにデザインもシンプルかつ可愛らしいので、部屋や車にあっても悪目立ちすることはないだろう。つぎは、ストラップをつけて首から下げるパターン。かなり昔に流行した携帯ストラップを付ける要領で紐と合体させる。ちょっと紐がチープで恥ずかしい気もするが、まあ付ける側も見る側もすぐに慣れるはずだ。
組み終わったら、いよいよ実力をチェック。ということで、PCのUSBなどをつかって充電する。ある程度電気がたまった後、横のボタンを押すと空気清浄機の中心部に小さな光が点滅する。か弱いながらもしっかりと約束を守って光っているこの機械を少し愛おしく思えた瞬間だった。
ただ、とくになにかの電子音がなるわけでもなく、プシューなどの吸引音や排出音が聞こえるわけでもないので、なんというか真剣な眼差しで眺めるだけの1分が経過する……。と、ここでよーく耳をすましてみると、本当に小さなジ、ジジ、ジーみたいな音が鳴っていることに気づいた。どうも隙間にある黒い芯のようなものから、蚊のなくような小さな音が鳴っているようだ。
芯に触れないように指を近づけてみると、空気が出ている感覚は一切ないが、ジ、ジジ、ジーみたいな音がジュイー、シュリシュリーというような感じに変化した。これはやはり、ここから何かが出ているのだ。おそらく93%を除菌するマイナスイオンというやつだろう。
ということで、どう調査していいのかよくわからないが、とりあえずタバコの煙を機械のあたりに吹きかけてみた。さあ、どうだ。ん? ……ジ、ジジ、ジー。んー、煙が吸い込まれるわけでも吹き飛ばされるわけでもなく、いつものように自然と消えていくので、何も起こっていないようにしか感じない。しかしこの商品のホームページの動画では、密閉空間の煙がみるみるなくなっていくので、それを信じるならばいつもよりは煙がなくなっているだろう。
次は、オーブンで魚を焼いて、そのにおいがなくなる様子を調査してみた。が、やはり……ジ、ジジ、ジー。とくになにも起こらない。においがなくなるまでの時間も、通常よりも劇的に早くなった印象はない。
煙やにおいといった即効性の高いものでは成果が見えづらいのかも知れない、ということで花粉症がひどくなってくるこの時期に、なかなかひどい花粉症の筆者が数日これを使って調査することに。昼はリビングの棚、そして夜はベッドの上に設置し、犬の散歩で外に出る時は首から下げて10日ほど使用した。
すると……実は効いているんじゃないか、という気持ちに。例年なら冬の終わりでも暖かい日は、鼻水と涙がうっすら出続ける筆者であるが、これが完全にカラッカラ。痒くもないしムズムズもしない。最近鼻うがいを始めたので、そのせいかもしれないが、この空気清浄機のおかげだと筆者的には信じてあげたい。ジ、ジジ、ジーのか細い音にも愛着が湧いてきた。
なにせ93%の強力除菌だ。花粉なんて一瞬で除去ですよ。と、まんまとパッケージのコピーと、ジ、ジジ、ジーの愛らしい音にしてやられた春の始まりである。(エフェクト ・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの
アイテムとしては小さく可愛いデザイン。ではその実力いかに
まず届いた空気洗浄機のパッケージを見ると「強力除菌93%」の文字が。これはどういう意味だ? もちろん町中の93%の菌を排除するわけがない。もしそうなるとスーパーのキノコ売り場からクレームの嵐だ。となると、部屋の? もしくは半径数センチの? そういうところがしっかりと書かれていないのはなんとも怪しいが、もしこの清浄機から数センチとしても93%が本当に除菌されるならすごいことだ。
中身を出してみると、いくつかパーツが出てきたがなかなかシンプル。このあたりに格安っぽさもうかがえる。念のため説明書を読みながら組み立ててみると、当然ながら簡単に組み上がった。
一つめは机などに設置できるパターン。台座の一部は薄いものを挟める形状で、車の空気の吹き出し口などに取り付けることもできそうだ。小さいうえにデザインもシンプルかつ可愛らしいので、部屋や車にあっても悪目立ちすることはないだろう。つぎは、ストラップをつけて首から下げるパターン。かなり昔に流行した携帯ストラップを付ける要領で紐と合体させる。ちょっと紐がチープで恥ずかしい気もするが、まあ付ける側も見る側もすぐに慣れるはずだ。
組み終わったら、いよいよ実力をチェック。ということで、PCのUSBなどをつかって充電する。ある程度電気がたまった後、横のボタンを押すと空気清浄機の中心部に小さな光が点滅する。か弱いながらもしっかりと約束を守って光っているこの機械を少し愛おしく思えた瞬間だった。
ただ、とくになにかの電子音がなるわけでもなく、プシューなどの吸引音や排出音が聞こえるわけでもないので、なんというか真剣な眼差しで眺めるだけの1分が経過する……。と、ここでよーく耳をすましてみると、本当に小さなジ、ジジ、ジーみたいな音が鳴っていることに気づいた。どうも隙間にある黒い芯のようなものから、蚊のなくような小さな音が鳴っているようだ。
芯に触れないように指を近づけてみると、空気が出ている感覚は一切ないが、ジ、ジジ、ジーみたいな音がジュイー、シュリシュリーというような感じに変化した。これはやはり、ここから何かが出ているのだ。おそらく93%を除菌するマイナスイオンというやつだろう。
ということで、どう調査していいのかよくわからないが、とりあえずタバコの煙を機械のあたりに吹きかけてみた。さあ、どうだ。ん? ……ジ、ジジ、ジー。んー、煙が吸い込まれるわけでも吹き飛ばされるわけでもなく、いつものように自然と消えていくので、何も起こっていないようにしか感じない。しかしこの商品のホームページの動画では、密閉空間の煙がみるみるなくなっていくので、それを信じるならばいつもよりは煙がなくなっているだろう。
次は、オーブンで魚を焼いて、そのにおいがなくなる様子を調査してみた。が、やはり……ジ、ジジ、ジー。とくになにも起こらない。においがなくなるまでの時間も、通常よりも劇的に早くなった印象はない。
煙やにおいといった即効性の高いものでは成果が見えづらいのかも知れない、ということで花粉症がひどくなってくるこの時期に、なかなかひどい花粉症の筆者が数日これを使って調査することに。昼はリビングの棚、そして夜はベッドの上に設置し、犬の散歩で外に出る時は首から下げて10日ほど使用した。
すると……実は効いているんじゃないか、という気持ちに。例年なら冬の終わりでも暖かい日は、鼻水と涙がうっすら出続ける筆者であるが、これが完全にカラッカラ。痒くもないしムズムズもしない。最近鼻うがいを始めたので、そのせいかもしれないが、この空気清浄機のおかげだと筆者的には信じてあげたい。ジ、ジジ、ジーのか細い音にも愛着が湧いてきた。
なにせ93%の強力除菌だ。花粉なんて一瞬で除去ですよ。と、まんまとパッケージのコピーと、ジ、ジジ、ジーの愛らしい音にしてやられた春の始まりである。(エフェクト ・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの