過去最高額のデジタルガジェット ハイブリッドカーのDA(ディスプレイオーディオ)&Apple CarPlay
今春、自分名義の自家用車を下取りに出し、新車に買い替えるつもりで検討していたところ、最終的に配偶者名義・配偶者の全額負担(下取り分除く)で新車を購入することになり、丸ごと予算が浮いた。銀行の定期預金に預けても全く利息がつかないので、衝動買いを含め、惜しみなく買ったデジタル関連製品からベスト3・ワースト3を紹介しよう。さらに1位の製品(新車)のミニレビューをお届けしたい。
2位・楽天モバイル公式スマートフォン(SIMフリー) Xperia Ace(5万4800円/2万4660ポイント還元、実質3万140円)
3位・Apple Watch series 5 GPS + Cellularモデル 44mmステンレススチールケースとホワイトスポーツバンド(通常価格8万80円/3万100円割引、支払額4万9980円)
2位・サイズを間違えたiPad用保護フィルム、入らなかったフリーサイズのスマホケース
3位・楽天モバイル公式スマートフォン Rakuten Mini(eSIM専用)
ワースト3のうち、1位のスマートコンセントは、購入した2種3個のうち、一つは専用アプリが全く動作せず、もう一つはアプリは動作するが、本体サイズが大きく、二個口コンセントのもう一方につないだACアダプタと干渉して同時に使えないと購入後に分かったため。声(スマートスピーカー)やアプリでオン・オフできるコンセプトはいいので、日本語版アプリの安定化・5GHz対応(Wi-Fi自動切り替え)・小型化に期待したい。
2位の保護フィルム・ケースは購入時にサイズの確認を怠った記者自身の落ち度だが、iPadシリーズは去年から今年にかけ、ラインアップ一新で画面サイズが変わり、間違えやすくなっているので、注意を喚起するためワーストランキングに入れた。
3位のRakuten Miniは、FeliCa専用サブ端末として活用しようと思って購入したものの、思ったほどバッテリが持たないためアイデア倒れに終わった。当初は有料だったeSIM再設定手数料が無料になった楽天モバイルは、スマートフォン(スマホ)やiPadなどの複数デバイス持ちには、損得抜きで遊べる回線だ。
最後にベスト1位の「ヤリス」について紹介しよう。購入の最大の動機は、スマホとつながる全く新しいオーディオ・ナビシステム「ディスプレイオーディオ(DA)」を試してみたかったため。連携先としてAppleのCarPlay、GoogleのAndroid Autoとも試してみたが、電話がよくかかってくるメインのスマホがiPhoneのため、「iPhoneをつないでCarPlay対応のGoogle Mapを使う」選択がベストだと感じた。
DAは、スマホを接続しないとカーナビとして動作しない。スマホを1台しか保有していない場合、店で買い物するたびにスマホからケーブルを外す必要があり、メインとサブのスマホ2台持ちにするか、いつでもナビが表示されるオプションの従来型ナビ(エントリーナビキット・T-Connectナビキット)を追加するほうが無難だろう。
ハイブリッドカーは今回が初で、以前のガソリン車が古すぎたのか、新開発の「GA-B」プラットフォームが極めて飛び抜けているのか判別不能だが、キビキビとした走り、高速道路・郊外エリアの走行ならリッター40kmを実際に叩きだす脅威の燃費性能、十分に実用に足る運転支援機能(インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、パノラミックビューモニター、レーントレーシングアシストなど)はさすが。金額相当の満足度だが、コロナ禍の今年はそもそも走行距離が短く、ガソリン車とハイブリッド車の差額相当のメリットは「運転中の静かさ」「ハイブリッド車のみ設定のオプション」にとどまる。
DAとT-Connectナビキットの組み合わせでトヨタのコネクティッドサービスがフルに使える仕様のため、T-Connectの一部機能しか使えないDA単体・有料オプション「マイカーサーチ Plus」契約なしでは、どうひいき目にみても「コネクテッドカー」としては肩透かしだった。しかし、DAの“スマホ連携”のコンセプトは興味深く、DAにスマホをつないでCarPlay/Android Autoの機能を一通り体験してみて、単体で使っているだけでは分からない、Apple、Googleの目指す未来の一端が見えた気がした。2021年以降、各社とも普及に本腰を入れる「5G」でクルマ、ナビ、コネクテッドが脚光を浴びることは間違いなしだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
ベスト3
1位・TOYOTA ヤリス HYBRID G <Toyota Safety Sense・CarPlay対応ディスプレイオーディオ(DA)標準装備・アクセサリコンセント追加>(約218万円/下取り適用後)2位・楽天モバイル公式スマートフォン(SIMフリー) Xperia Ace(5万4800円/2万4660ポイント還元、実質3万140円)
3位・Apple Watch series 5 GPS + Cellularモデル 44mmステンレススチールケースとホワイトスポーツバンド(通常価格8万80円/3万100円割引、支払額4万9980円)
ワースト3
1位・Wi-Fi対応スマートコンセント(2個入り2780円など)2位・サイズを間違えたiPad用保護フィルム、入らなかったフリーサイズのスマホケース
3位・楽天モバイル公式スマートフォン Rakuten Mini(eSIM専用)
ワースト3のうち、1位のスマートコンセントは、購入した2種3個のうち、一つは専用アプリが全く動作せず、もう一つはアプリは動作するが、本体サイズが大きく、二個口コンセントのもう一方につないだACアダプタと干渉して同時に使えないと購入後に分かったため。声(スマートスピーカー)やアプリでオン・オフできるコンセプトはいいので、日本語版アプリの安定化・5GHz対応(Wi-Fi自動切り替え)・小型化に期待したい。
2位の保護フィルム・ケースは購入時にサイズの確認を怠った記者自身の落ち度だが、iPadシリーズは去年から今年にかけ、ラインアップ一新で画面サイズが変わり、間違えやすくなっているので、注意を喚起するためワーストランキングに入れた。
3位のRakuten Miniは、FeliCa専用サブ端末として活用しようと思って購入したものの、思ったほどバッテリが持たないためアイデア倒れに終わった。当初は有料だったeSIM再設定手数料が無料になった楽天モバイルは、スマートフォン(スマホ)やiPadなどの複数デバイス持ちには、損得抜きで遊べる回線だ。
最後にベスト1位の「ヤリス」について紹介しよう。購入の最大の動機は、スマホとつながる全く新しいオーディオ・ナビシステム「ディスプレイオーディオ(DA)」を試してみたかったため。連携先としてAppleのCarPlay、GoogleのAndroid Autoとも試してみたが、電話がよくかかってくるメインのスマホがiPhoneのため、「iPhoneをつないでCarPlay対応のGoogle Mapを使う」選択がベストだと感じた。
DAは、スマホを接続しないとカーナビとして動作しない。スマホを1台しか保有していない場合、店で買い物するたびにスマホからケーブルを外す必要があり、メインとサブのスマホ2台持ちにするか、いつでもナビが表示されるオプションの従来型ナビ(エントリーナビキット・T-Connectナビキット)を追加するほうが無難だろう。
ハイブリッドカーは今回が初で、以前のガソリン車が古すぎたのか、新開発の「GA-B」プラットフォームが極めて飛び抜けているのか判別不能だが、キビキビとした走り、高速道路・郊外エリアの走行ならリッター40kmを実際に叩きだす脅威の燃費性能、十分に実用に足る運転支援機能(インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、パノラミックビューモニター、レーントレーシングアシストなど)はさすが。金額相当の満足度だが、コロナ禍の今年はそもそも走行距離が短く、ガソリン車とハイブリッド車の差額相当のメリットは「運転中の静かさ」「ハイブリッド車のみ設定のオプション」にとどまる。
DAとT-Connectナビキットの組み合わせでトヨタのコネクティッドサービスがフルに使える仕様のため、T-Connectの一部機能しか使えないDA単体・有料オプション「マイカーサーチ Plus」契約なしでは、どうひいき目にみても「コネクテッドカー」としては肩透かしだった。しかし、DAの“スマホ連携”のコンセプトは興味深く、DAにスマホをつないでCarPlay/Android Autoの機能を一通り体験してみて、単体で使っているだけでは分からない、Apple、Googleの目指す未来の一端が見えた気がした。2021年以降、各社とも普及に本腰を入れる「5G」でクルマ、ナビ、コネクテッドが脚光を浴びることは間違いなしだ。(BCN・嵯峨野 芙美)