テレワーク推進で運動不足になっている人が増えているようだ。「外出しなくなって太った」「ジムに行けない」という会話をよく耳にする。在宅で体をシェイプアップする手段としておすすめしたいのが、EMS運動器。テレビを見ながら、仕事をしながら、時間を気にせず手軽にできるトレーニングとして、支持を集めている。評判の良いモデルの一つが、マクセルから発売されている「もてケア」シリーズだ。発売以来、アップデートを重ね、昨年10月には体型に合わせてカスタマイズされた3種類の新モデルが登場した。3か月の期間を設けて、その実力を検証した。
それぞれのモデルは電極の配置されている向き、搭載しているモードが異なっている。たとえば、「もてケア Pro for Women」は電極が内向きに並んでおり、細身の人の腹筋にダイレクトで刺激が伝わるようになっている。モードはバランス/ハード/ロング・ソフト(柔らかに刺激を長時間与える)の3種類で、ユーザーのニーズを満たす設計になっている。
記者は17年に発売された初代もてケアのヘビーユーザーだった(【長期レビュー】話題のEMS運動器「もてケア」を本気で検証、その実力は?=https://www.bcnretail.com/news/detail/20170623_43005.html)。そのときの経験を踏まえて、新しい「もてケア」は何が新しくて、何がよくなったのか、という点にも触れていきたい。
まず、本体を手に取って感じたのは「薄い」ということだ。初代モデルと比較すると、かなりシリコーンの厚みが削られている。薄くなったことでシリコーンが柔軟に曲がり、体へのフィット感が格段に高まった。前回のレビュー時は電極部のゲルパッドの吸着が弱くなると本体が体から離れやすくなることがあったので、これはうれしい改善だ。
フィット感に貢献する付属品としてフィッティングベルトが備わっているのも大きい。ベルトを巻けば本体をよりぴったりと体に固定できる。ためしに、ランニングなど多少動きの激しい運動をしながら装着してみたが、本体はほとんどズレることはなかった。
ぴったりと固定されることによるメリットはもう一つある。それが「痛みの軽減」だ。「もてケア Pro for Women」は柔らかい刺激を長時間与える「ソフトモード」があるので、記者のように「EMS機器の刺激が苦手」という人にはベストな選択肢だ。
「もてケア」には長続きするためのツールがある。それが「トレーニング記録シート」だ。「トレーニング記録シート」は本体を購入すると付属しており、日々のトレーニングを記録することができる。アナログなのが逆によい。記録も含めて、日課としてこなすことができた。
ビフォーアフターの写真を比較して分かるのは、姿勢にも変化が表れていることだ。記者はデスクワークが多いこともあり、座った状態でもてケアを装着することが多かったのだが、腹筋部分に本体があるので自然と背筋が伸びる。その効果で副次的に猫背矯正にもつながったようだ。
3か月でも十分に成果はあったので、今から使い始めれば夏の露出が多くなる季節までにしっかりと美ボディをつくることができるだろう。また、最近ではEMS機器は美ボディづくりだけでなくロコモ対策としても注目されている。ロコモとは骨や筋肉が衰え、運動機能が低下する状態のことで、高齢化が進む現代の社会問題として話題にのぼることが増えた。もし思い当たる節があるのならば、EMS機器が有効な手段になるかもしれない。(BCN・大蔵大輔)
ユーザーの「体形」寄り添う 選びやすい3種類の「もてケア」
レビューの前にまずは「もてケア」の新モデルのラインアップがどのように区分けされているか確認しておこう。基準となるのは、ユーザーの体形だ。標準的な体形の男性ならスタンダードの「もてケア」、女性や細身の体形の男性であれば「もてケア Pro for Women」、アスリートやハードにトレーニングしたい人なら「もてケア Pro」といった具合に分かれている。それぞれのモデルは電極の配置されている向き、搭載しているモードが異なっている。たとえば、「もてケア Pro for Women」は電極が内向きに並んでおり、細身の人の腹筋にダイレクトで刺激が伝わるようになっている。モードはバランス/ハード/ロング・ソフト(柔らかに刺激を長時間与える)の3種類で、ユーザーのニーズを満たす設計になっている。
記者は17年に発売された初代もてケアのヘビーユーザーだった(【長期レビュー】話題のEMS運動器「もてケア」を本気で検証、その実力は?=https://www.bcnretail.com/news/detail/20170623_43005.html)。そのときの経験を踏まえて、新しい「もてケア」は何が新しくて、何がよくなったのか、という点にも触れていきたい。
女性じゃなくてもOK 痛みの少ない「もてケア Pro for Women」
さて、30代男性の記者は本来であればスタンダードモデルを使うべきなのだろうが、「小柄」「EMSの痛みが苦手」ということもあり、今回は「もてケア Pro for Women」を選択した。「for Women」とあるが、けっして女性限定というわけではない。結果としてこれが正解だったということは、あとで述べていきたい。まず、本体を手に取って感じたのは「薄い」ということだ。初代モデルと比較すると、かなりシリコーンの厚みが削られている。薄くなったことでシリコーンが柔軟に曲がり、体へのフィット感が格段に高まった。前回のレビュー時は電極部のゲルパッドの吸着が弱くなると本体が体から離れやすくなることがあったので、これはうれしい改善だ。
フィット感に貢献する付属品としてフィッティングベルトが備わっているのも大きい。ベルトを巻けば本体をよりぴったりと体に固定できる。ためしに、ランニングなど多少動きの激しい運動をしながら装着してみたが、本体はほとんどズレることはなかった。
ぴったりと固定されることによるメリットはもう一つある。それが「痛みの軽減」だ。「もてケア Pro for Women」は柔らかい刺激を長時間与える「ソフトモード」があるので、記者のように「EMS機器の刺激が苦手」という人にはベストな選択肢だ。
自分に合わせたモード設定&長続きする工夫
レビューするにあたって設定した期間は3か月。1日に30分程度装着した。3種類のモードは、その日のコンディションによって使い分けた。体調がよく、がっつりトレーニングしたいときは15分の「ハードモード」を2セット、時間がないときには20分の「バランスモード」、どうにもやる気が出ない日は刺激が控えめな「ロング・ソフトモード」を30分。無理しないことで、苦痛を感じずに続けることができたように思う。「もてケア」には長続きするためのツールがある。それが「トレーニング記録シート」だ。「トレーニング記録シート」は本体を購入すると付属しており、日々のトレーニングを記録することができる。アナログなのが逆によい。記録も含めて、日課としてこなすことができた。
約5cmのシェイプアップに成功! 姿勢にも変化が
さて、せっかく3か月にわたってトレーニングしたのだから、その成果を紹介したい。トレーニング前の記者のウエストは約76cmだったが、トレーニング後は約71cmに。正直、30代になってぜい肉が落ちにくくなったのを感じていたので、前回のように痩せるか心配だったのだが、この結果には安心した。ビフォーアフターの写真を比較して分かるのは、姿勢にも変化が表れていることだ。記者はデスクワークが多いこともあり、座った状態でもてケアを装着することが多かったのだが、腹筋部分に本体があるので自然と背筋が伸びる。その効果で副次的に猫背矯正にもつながったようだ。
3か月でも十分に成果はあったので、今から使い始めれば夏の露出が多くなる季節までにしっかりと美ボディをつくることができるだろう。また、最近ではEMS機器は美ボディづくりだけでなくロコモ対策としても注目されている。ロコモとは骨や筋肉が衰え、運動機能が低下する状態のことで、高齢化が進む現代の社会問題として話題にのぼることが増えた。もし思い当たる節があるのならば、EMS機器が有効な手段になるかもしれない。(BCN・大蔵大輔)