2023年7月、有機ELテレビ市場のメーカー別販売台数シェアが大きく動いた。21年8月から2年間にわたり月間シェアで首位を維持してきたソニーが4位に後退。代わって、TVS REGZAがトップに浮上した。TVS REGZAが1位になったのは過去3年で初めて。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかとなった。
有機ELテレビ市場で、パナソニックとの首位争いに競り勝ったソニーは、21年8月から2年間にわたってトップシェアを守り続けていた。しかし23年7月、ソニーのシェアは過去3年で最低の16.7%まで減少。TVS REGZA、パナソニック、シャープの3社に一気に抜き去られてしまった。それまでソニーでダントツで売れていた「XRJ-55A80J」の販売台数急減が要因だ。すでに発売から2年が経過している機種で、平均単価(税抜き、以下同)も15万円台まで下落していた。収益重視の戦略から同社が、より高価格帯の製品に軸足を移しつつあることもシェア減少の一因だろう。
一方、ソニー、パナソニック、シャープをごぼう抜きし、初の首位を獲得したのがTVS REGZAだ。23年7月のシェアは過去3年で2番目に高い24.7%を記録。平均単価が16万9400円と上位4メーカーで最も安く、価格面での優位性がシェアを押し上げているとみられる。
また、一時失速していたパナソニックは今年に入って着実に回復。首位との差、わずか0.1ポイントの2位まで浮上した。ソニー1強体制が崩れた有機ELテレビ。今度は、TVS REGZAとパナソニックの首位争いが、いつまで続くのかに注目だ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
有機ELテレビ市場で、パナソニックとの首位争いに競り勝ったソニーは、21年8月から2年間にわたってトップシェアを守り続けていた。しかし23年7月、ソニーのシェアは過去3年で最低の16.7%まで減少。TVS REGZA、パナソニック、シャープの3社に一気に抜き去られてしまった。それまでソニーでダントツで売れていた「XRJ-55A80J」の販売台数急減が要因だ。すでに発売から2年が経過している機種で、平均単価(税抜き、以下同)も15万円台まで下落していた。収益重視の戦略から同社が、より高価格帯の製品に軸足を移しつつあることもシェア減少の一因だろう。
一方、ソニー、パナソニック、シャープをごぼう抜きし、初の首位を獲得したのがTVS REGZAだ。23年7月のシェアは過去3年で2番目に高い24.7%を記録。平均単価が16万9400円と上位4メーカーで最も安く、価格面での優位性がシェアを押し上げているとみられる。
また、一時失速していたパナソニックは今年に入って着実に回復。首位との差、わずか0.1ポイントの2位まで浮上した。ソニー1強体制が崩れた有機ELテレビ。今度は、TVS REGZAとパナソニックの首位争いが、いつまで続くのかに注目だ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。