BE:FIRST効果か、TWS市場でパナソニックが今年最高売上を記録

アナリストPOSデータ分析

2021/12/17 12:00

 12月第1週(11/29-12/5)、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)市場でパナソニックが今年最高の販売台数を記録した。同社が展開する「Technics(テクニクス)」ブランド製品の売上急増が要因だ。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。


 2021年1月1週のパナソニックのTWS販売台数を「100」とした指数は今年1年を通じて50~80前後で推移していたが、12月1週に「222.9」まで急上昇した。同社が12月1日から展開している「Technicsオンラインミーツキャンペーン」の効果と考えられる。今年4月発売の「EAH-AZ70W-S」と10月発売の新製品「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」のいずれかの購入者を、男性ダンス&ボーカルユニット、BE:FIRSTの限定オンライントークイベントに招待するというもの。BE:FIRSTファンの購入が集中し、一時的に販売台数が増加したとみられる。12月2週も勢いを維持しており、指数は「175.5」を記録した。

 1万3000円前後だった平均単価は、「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」発売の影響で10月2週以降1万8000円前後に上昇。12月1週には今年最も高い1万8800円に達した。上位機種の「EAH-AZ60」がBE:FIRSTメンバー着用モデルとしてより多く購入されたためだろう。「EAH-AZ60」は平均単価2万5000円でTWSとしては高級ラインの製品であり、ファンの熱量の高さが売り上げに結びついているようだ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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