グラフィックボード市場は、ビットコインのマイニングや自作PCにより需要が高まっている。しかし在庫がひっ迫してきたこともあり、購入数制限をする販売店も出始めた。グラフィックボード市場の平均単価は年初と比較し2倍になっていることが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。
まず、グラフィックボード市場の平均単価を週次でみると、2021年1月1週(1/4-1/10)には、4万円ほどだった平均単価は、週を追うごとにじりじりと上昇。2月3週(2/15-2/21)に5万円台、4月1週(3/29-4/4)に6万円台、5月2週(5/10-5/16)に7万円台と右肩上がりに推移している。6月1週(5/31-6/6)にはついに9万8000円台に突入し、その後8万円台に落ち着いたが、年初と比較すると平均単価は2倍に達している。
在庫がなくなりつつあり、販売数量ベースでは4月以降前年割れが続くものの、単価の上昇により金額ベースでは前年比がプラス圏内で推移する週も多い。そこで、価格帯別数量構成比を算出したところ、ある時点で急に変化が起きていることが分かった。
21年の年初から1万円未満と2-3万円未満は1割台、1-2万円未満2割台で推移していた。しかし、2月4週(2/22-2/28)に構成比はガラリと変化し、5-7万円未満が37.2%と一気にボリュームゾーンとなった。これはZOTACの「ZT-A30600H-10M」やMSIの「RTX 3060 GAMING X 12G」、同「RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」の販売増による変化だ。その後この価格帯の構成比は減少し、更に高価格帯の9万円以上の比率が増加し、6月1週に48.9%とほぼ半数を占めるに至った。この9万円以上の価格帯では、MSIの「RTX 3070 VENTUS 2X OC」、「RTX 3070 Ti SUPRIM X 8G」やCFD販売の「GG-RTX3080-E10GB/TP」がけん引している。
今後もグラフィックボードの需給バランスの崩れはしばらく継続しそうで、平均単価も高止まりすると考えられる。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
まず、グラフィックボード市場の平均単価を週次でみると、2021年1月1週(1/4-1/10)には、4万円ほどだった平均単価は、週を追うごとにじりじりと上昇。2月3週(2/15-2/21)に5万円台、4月1週(3/29-4/4)に6万円台、5月2週(5/10-5/16)に7万円台と右肩上がりに推移している。6月1週(5/31-6/6)にはついに9万8000円台に突入し、その後8万円台に落ち着いたが、年初と比較すると平均単価は2倍に達している。
在庫がなくなりつつあり、販売数量ベースでは4月以降前年割れが続くものの、単価の上昇により金額ベースでは前年比がプラス圏内で推移する週も多い。そこで、価格帯別数量構成比を算出したところ、ある時点で急に変化が起きていることが分かった。
21年の年初から1万円未満と2-3万円未満は1割台、1-2万円未満2割台で推移していた。しかし、2月4週(2/22-2/28)に構成比はガラリと変化し、5-7万円未満が37.2%と一気にボリュームゾーンとなった。これはZOTACの「ZT-A30600H-10M」やMSIの「RTX 3060 GAMING X 12G」、同「RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」の販売増による変化だ。その後この価格帯の構成比は減少し、更に高価格帯の9万円以上の比率が増加し、6月1週に48.9%とほぼ半数を占めるに至った。この9万円以上の価格帯では、MSIの「RTX 3070 VENTUS 2X OC」、「RTX 3070 Ti SUPRIM X 8G」やCFD販売の「GG-RTX3080-E10GB/TP」がけん引している。
今後もグラフィックボードの需給バランスの崩れはしばらく継続しそうで、平均単価も高止まりすると考えられる。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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