HDDベアの販売台数が急増、大容量帯の需要高まる

アナリストPOSデータ分析

2021/05/28 15:00

 PCの部品としてドライブ単体で販売されているHDDベア。自作PCのパーツとして利用するほか、ケースに入れれば外付けHDDとして利用できる。そんなHDDベアの販売台数が今年の4月半ば頃から急増している。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。


 2020年5月3週の販売台数を「100」としたHDDベアの販売台数指数は、4月4週に「156.9」、5月3週には「181.8」と直近1年で最も高い指数を記録した。通常、HDDベアは12月・1月が需要期で、4月・5月に指数がここまで高まるのは例年にない動きだ。
 

 市場では6TB以上と大容量製品の占める割合が増加している。4月3週に8TB-10TB未満の割合が初めて30%を突破、5月2週以降も32%以上を占めている。また、6TB-8TB未満の割合も増加しており、4月4週に26.9%になると、翌週からは30%を超え、5月1週には33.2%まで上昇した。

 一部報道では、暗号資産「Chia(チア)」の影響で、HDD需要が高まっているとされている。HDDを使った暗号資産のマイニング(取得)がブームになりつつあるためだ。大容量HDDベアの購入に対し、個数制限を課すショップも出ており、今後も在庫不足が懸念されている。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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