新型コロナの影響で双眼鏡市場は大打撃、止まらない販売減

アナリストPOSデータ分析

2020/04/08 18:00

 双眼鏡市場の縮小が止まらない。現在進行形で続く新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スポーツ・ライブイベントが相次いで中止されていることが影響している。

 
 2020年の1月1週(2019/12/30-2020/1/5)から4月1週(2020/3/30-4/5)までの販売数量伸び率(前年同週比)をみていく(図1)。20年1月2週からすでに前年を下回ってはいたが、2月4週からは状況が一気に悪化。伸び率は48.8%と前年の半分にも満たない。さらにその後も下げ止まらず、直近の4月1週では23.1%まで落ち込んでいることが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。

 双眼鏡は従来、星の観察やバードウォッチングなどに用いられることが多かったが、現在はニーズが多様化しており、観劇やライブ鑑賞のため購入されるケースが増えている。それだけに、イベントがなくなることによる影響は甚大だろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。