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サイズはそのままで収納量がグーンとアップ! 東芝が冷蔵庫のフラグシップモデル3機種を発売

新製品

2025/03/28 14:12

容積効率アップを実現した3つのポイント

 XFSシリーズが容積効率をアップできた理由。それは、本体壁面に採用されている断熱材の割合を変えたことによる薄壁化と庫内ダクトのフラット・スリム化、冷却ユニットの小型化という3点を実現できたからだ。

 まずは薄壁化。冷蔵庫は室温よりも低い温度で食材を保存するため、本体の内側には断熱材が敷き詰められている。大容量冷蔵庫の断熱材には、一般的にウレタンフォームからなるウレタン断熱材とガラス繊維などを真空包装した真空断熱材が併用されている。

 同社によると真空断熱材はウレタン断熱材と比べて薄く、しかも10倍の断熱性能がある。XFSシリーズの本体背面は真空断熱材だけが使われており、側面も真空断熱材の割合が多くなっている。背面に真空断熱材のみを使っているのは現在のところ、同社のみとのことだ。

 真空断熱材の使用割合を増やして断熱材が占めるスペースが減ったことによる薄壁化で、庫内のスペースは広がった。
 
画像左は背面部で、
真空断熱材のみが採用されている

 冷蔵室の食材を冷やす冷気は、庫内のダクトから冷蔵室に流れる。従来機種はダクトの幅が広く、前方に膨らむような形状だった。このダクトの風が吹き出す開口部や形状を見直して解析によって最適化し、従来モデルよりもスリムでフラットなダクトを実現。これにより、食品を置くスペースが拡大した。
 
中央の庫内ダクトの幅は2024年モデルの
W600FZSの約45%にスリム化

 さらに冷気をつくって送るための冷却器とファンの冷却ユニットも小型化した。同社は冷蔵室と冷凍室にそれぞれ独立した冷却ユニットを配置したW-ツイン冷却を採用しているが、冷却性能を現行以上にキープしながらもコンパクト化を実現した。
 
従来と同等容量の機種と比べて冷却器の幅と奥行がコンパクトになった

 これらの機構部分のスリム化、小型化によって本体のサイズを大きくすることなく、庫内の容積が増えた。つまり、容積効率がアップしたのだ。

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