東芝ライフスタイルは冷蔵庫「ベジータ」の新製品でフラグシップモデルのXFSシリーズ3機種を4月中旬に発売する。新製品は業界トップクラスの容積効率を実現し、従来機種と同じ幅と奥行で収納量が大きくアップしている。
東芝のフラグシップモデル
GR-Y640XFS
3モデルの最大の特徴は、業界トップクラスの容積効率。容積効率とは製品の外形寸法に対する定格内容積のことで、簡単に言うと本体の大きさに対して収納できる容量がどれくらいあるかを示すものである。
2024年モデルとの比較でY640XFSと
Y600XFSは容量が40L以上、Y540XFSは約36L増量
新製品ではなぜ容積効率アップにフォーカスしたのか。その背景には消費者の食材の買い方に変化が見られるからだ。
近年、食材を含む食品の価格は上昇基調にある。総務省の消費者物価指数を見ると、2020年の平均を100とした場合、2025年2月は食品全体が124.1で生鮮食品は138.0と上昇している。コストコやロピア、業務スーパーなどの大量パックが人気なのは、やはり割安感があるからだろう。
同社の調査によると共働き世帯の増加に伴い、食材の買い出しに行く回数は減る反面、1回の買い出しで購入する冷凍食品の個数は増えているという。
6年前より買い物の回数は減っているが、
1回での購入個数は増加
買い出しの頻度は低くなっているが、購入する個数が増えているのは、まとめ買いをする層が増加しているということだ。まとめ買いをするのであれば、冷蔵庫は購入した食材や食品をより多く収納する必要がある。しかし、容量アップを実現するために冷蔵庫本体のサイズを大きくすると、買い替えでは設置スペースに収まらないという問題が生じてくる。
冷蔵庫本体の大きさを変えずに容積効率をアップすれば、買い替えでは今の設置スペースに収まり、収納量も以前より増えるというわけだ。
また、同社の調査では、冷蔵庫ユーザーは購入した容量クラスによって容量を重視する層と本体奥行きの薄さを重視する層に分かれている。容量よりも薄さを重視する理由としては、庫内の食品・食材の取り出しやすさやシステムキッチンから出っ張らないサイズ感などがあるようだ。
冷蔵庫の容量が550L未満のユーザーは容量よりも本体の薄さを重視し、550L以上のユーザーは容量を重視する傾向が調査から明らかになったと同社では解説する。
冷蔵庫の容量帯によってユーザーは
薄型派と容量派に分かれる
新製品のXFSシリーズは、このユーザーの指向に合わせて従来機種と同じ幅と奥行きにも関わらず容積が大きくアップしたY640XFSとY600XFSの大容量タイプと容積アップしながらも奥行きを一般的なシステムキッチンと合わせたY540XFSの薄型タイプをラインアップしている。
Y640XFSは設置スペースが2013年モデルと
同じで容量は87Lもアップ

GR-Y640XFS
買い物の変化に合わせて大容量と薄型の2タイプをラインアップ
新製品は定格内容積が643LのGR-Y640XFS(以下、GR-を省略)と595LのY600XFS、543LのY540XFSの3機種で、いずれも発売は4月中旬。市場想定価格はY640XFSが46万円前後、Y600XFSが44万円前後、Y540XFSが42万円前後だ。3モデルの最大の特徴は、業界トップクラスの容積効率。容積効率とは製品の外形寸法に対する定格内容積のことで、簡単に言うと本体の大きさに対して収納できる容量がどれくらいあるかを示すものである。

Y600XFSは容量が40L以上、Y540XFSは約36L増量
新製品ではなぜ容積効率アップにフォーカスしたのか。その背景には消費者の食材の買い方に変化が見られるからだ。
近年、食材を含む食品の価格は上昇基調にある。総務省の消費者物価指数を見ると、2020年の平均を100とした場合、2025年2月は食品全体が124.1で生鮮食品は138.0と上昇している。コストコやロピア、業務スーパーなどの大量パックが人気なのは、やはり割安感があるからだろう。
同社の調査によると共働き世帯の増加に伴い、食材の買い出しに行く回数は減る反面、1回の買い出しで購入する冷凍食品の個数は増えているという。

1回での購入個数は増加
買い出しの頻度は低くなっているが、購入する個数が増えているのは、まとめ買いをする層が増加しているということだ。まとめ買いをするのであれば、冷蔵庫は購入した食材や食品をより多く収納する必要がある。しかし、容量アップを実現するために冷蔵庫本体のサイズを大きくすると、買い替えでは設置スペースに収まらないという問題が生じてくる。
冷蔵庫本体の大きさを変えずに容積効率をアップすれば、買い替えでは今の設置スペースに収まり、収納量も以前より増えるというわけだ。
また、同社の調査では、冷蔵庫ユーザーは購入した容量クラスによって容量を重視する層と本体奥行きの薄さを重視する層に分かれている。容量よりも薄さを重視する理由としては、庫内の食品・食材の取り出しやすさやシステムキッチンから出っ張らないサイズ感などがあるようだ。
冷蔵庫の容量が550L未満のユーザーは容量よりも本体の薄さを重視し、550L以上のユーザーは容量を重視する傾向が調査から明らかになったと同社では解説する。

薄型派と容量派に分かれる
新製品のXFSシリーズは、このユーザーの指向に合わせて従来機種と同じ幅と奥行きにも関わらず容積が大きくアップしたY640XFSとY600XFSの大容量タイプと容積アップしながらも奥行きを一般的なシステムキッチンと合わせたY540XFSの薄型タイプをラインアップしている。

同じで容量は87Lもアップ