感動タンクで排水時の負担が大きく軽減
衣類乾燥除湿機は湿った空気から水分を取り除き、排水タンクに水として溜める。本体にホースをつないで連続排水をしない場合は、溜まった水を捨てる作業が必須だ。CV-T190は排水タンクの上部に取っ手とハンドルを一体化したプルアップハンドルを採用。従来は片手で排水タンクを引き出した後に、もう片方の手で持ち運び用の取っ手をつかんで運ぶダブルアクションが必要だった。しかし、プルアップハンドルは引き出しと取っ手が兼用で持ち運びはシングルアクションで済む。

そのまま持ち運びが可能
排水タンク上部のフタは傾けると水圧によって開く構造になっているので、排水の際に手でフタを上げておかなくてもよい。同社では、この排水タンクを「感動タンク」と命名している。これは同製品を試したモニターが、その使いやすさに感動したことが由来という。
付け加えると、排水タンクの奥にあるジョイント部に内径15mmの市販ホースを接続すれば、排水タンクに溜まった水の容量を気にせず連続排水が可能だ。

デュアルルーバー&プラズマクラスターで部屋干しは速くて清潔
衣類乾燥では洗濯した衣類に風を当て、衣類を動かして乾燥させる。干してある衣類に風が当たる範囲が広ければ、それだけ乾く時間は短くなる。CV-T190は新開発した2枚のデュアルルーバーで、上下左右に風をコントロールして時短乾燥を実現している。本体から左右の送風範囲は約170cmで、上下のスイングによって上下送風範囲は約200cm。大量の部屋干し衣類や本体の真上に干した衣類もしっかりと乾燥させる。
防音パネルで隠れた箇所にセンサーが搭載されており、衣類の乾き具合を予測して乾いたと判断すると自動で運転を停止する機能が搭載されている。このセンサーは40~70%まで5%刻みの湿度設定や除湿と送風を切り替えて運転する除湿のエコ自動運転にも用いられている。

広い範囲に風を送る
部屋干しでは生乾き臭が気になるところだが、CV-T190はプラズマクラスター7000を搭載。生乾き臭のみならず、衣類に付着した汗やタバコ臭を気にならないレベルまで消臭し、付着したカビ菌の増殖も抑制する。
また、本体がある程度大きくなると、ほかの場所への移動では体に相応の負荷がかかる。CV-T190は自在キャスターを採用しており、前後左右360度動かせるので移動がラクというのも見逃せないポイントだ。

なお、CV-T190のほかにハイブリッド方式のCV-TH150、コンプレッサー方式のCV-T71とCM-T100、デシカント方式のCV-T60も同時発売。除湿したい場所やスペース、用途に合わせた選択が可能だ。

毎年、今の時期は花粉や黄砂が飛散し、洗濯物を部屋干しする家庭が多いのではないだろうか。これらの環境要因以外でも共働き世帯が増加しており、今後、部屋干しニーズはさらに高まることが予想される。
CV-T190は衣類除湿乾燥機におけるユーザーの不満解消を目指したモデルで、機能面のみならず操作性やデザイン性なども従来機よりアップグレードしている。現在使用しているモデルに何らかの不満を感じている人はもちろん、初めて衣類除湿乾燥機を購入するという向きにもおすすめできる製品といえるだろう。(BCN総研・風間理男)