FCCL、電子ペーパー「クアデルノ」にカラー表示できるモデルが誕生!

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は11月22日、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」の新機種となるカラーモデルを発売する。ラインアップはA4サイズの「QUADERNO A4(Gen. 3C)」とA5サイズの「QUADERNO A5(Gen. 3C)」の2モデルで、どちらも価格はオープン。

電子ペーパー「クアデルノ」のカラーモデルが登場

視覚的な整理、学習効果の向上、ビジネスや音楽での利便性が大幅に向上

 「クアデルノ」は、本物の紙とペンのような使いやすさと読みやすさを実現した、超軽量・薄型の電子ペーパー。資料の取り込みや閲覧、ワコムのデジタルペン技術を採用した手書きメモやPDFへの書き込みなどが可能で、アナログのよさとデジタルの利便性を兼ね備えている。

 今回発売のカラーモデルは、従来機種の薄さや軽さ、書き心地を維持しつつ、台湾のE Ink Holdingsによるカラーディスプレイを採用したカラー表示への対応により、視覚的な整理、学習効果の向上、ビジネスや音楽シーンにおける利便性を大幅に向上し、多彩なシーンで活用できるようになった。
 
シンプルな8色のカラーパレットを用意

 シンプルなカラーラインアップ(8色)とすることで、色分けの際に用途に応じた色を直感的に選べる。初期カラーをメインペンとハイライトで分けることにより、各ペンの機能がわかりやすくなっている。
 
カラー化は学習やビジネスの利用で威力を発揮

 カラー表示に対応したことで、簡単なスケッチや色分けが可能になり、学習内容を視覚化して理解を深められる。さらに、独自の「暗記モード」を活用すれば、効率的に反復学習ができる。
 
暗記モード

 また、ビジネスシーンでの情報の整理やアイデア出しでは、カラーが視覚的な刺激を与えて思考を活性化し、グラフなどのデータ閲覧もカラーでよりわかりやすくなる。

音楽演奏家にもメリット

カラー化によって楽譜の赤入れなどへの活用も

 カラー表示への対応は、音楽演奏者にとっても大きな利点となる。楽譜への赤入れやポイントの書き込みが容易になり、演奏時における重要なポイントの視覚的な整理を可能にする。
 
「お気に入り登録」機能の使用イメージ

 あわせて、新たに「お気に入り登録」機能が追加され、使用頻度の高いノートを登録して直ちに呼び出せるようになり、作業効率を向上できる。また、Bluetooth Low Energy(BLE)にも対応し、利用可能なBluetoothフットペダルの機能が大幅に拡大したため、音楽関係のユーザーにとってはさらに利便性が向上している。

 「QUADERNO A4(Gen. 3C)」「QUADERNO A5(Gen. 3C)」ともに、ストレージ容量は32GBで、PDFの表示に対応する。対応無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANと、Bluetooth 5.1。

 「QUADERNO A4(Gen. 3C)」は、13.3インチフレキシブル電子ペーパー(解像度1650×2200)を搭載し、サイズは幅222.8×高さ301.1×奥行き5.7mm、重さは約368g。

 「QUADERNO A5(Gen. 3C)」は、10.3インチフレキシブル電子ペーパー(解像度1404×1878)を搭載し、サイズは幅173.2×高さ242.5×奥行き5.9mm、重さは約261g。
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