フィットグリップと新開発のなめらか自走ヘッドを採用
DSはあくまで本体で吸引したゴミを移動して溜めておく場所であり、機能である。掃除機の本質的な機能は、やはり吸塵力や操作性。これらについてSL130DSの搭載機能を紹介しよう。操作の要となるグリップ部は、長さのあるフィットグリップ。グリップ部が長いため、ユーザーの身長に合わせて最適な位置を握ることができる。手のひらが接する内側には小さな突起を付けた滑り止め加工を施し、グリップ部の先端とエンドにも突起が付いている。
グリップ先端に突起を付けることで本体を捻ったり、方向を変えたりする際の操作が容易になり、グリップエンドの突起は本体を前後に動かす際のアシストになる。実際に握って動かしてみると、ことのほか操作がしやすく、動かしやすいことが確認できた。
手元の動きにヘッドが連動するスイング運動により狭い場所でも小回りの効いた掃除が可能。約6.3cmの空間でもヘッドが入り込む床ピタ設計で、床にピタっとつけた状態で捻ってもヘッドが浮かないため、ソファの下などの空間もしっかりと、しかもラクに掃除ができる。
ヘッドは新開発のなめらか自走ヘッドだ。ブラシ底面に2つのキャスターが付いており、キャスターが360度回転することで前後はもちろん左右にもなめらかに動く。このヘッドの採用により、ヘッドの横移動がスムーズになったため壁際の掃除も非常にラクになる。実際にヘッドを横移動させてみると、前後と同じ感覚で横にも動き、そのスムーズさには驚かされた。
ヘッドのブラシ部は抗菌仕様で、ブラシの根本に編み込み加工を施したからみレスブラシにより、髪の毛がブラシに絡みにくいのも特徴の一つだ。
市販のワイパーシートで吸引と拭き掃除を同時に行う
SL130DSでは、なめらか自走ヘッドのほかに付属品として狭い隙間の掃除に適したブラシ毛付きの2WAYブラシと吸い拭き2WAYワイパーがある。ロボット掃除機では床の水拭き機能が最近のトレンドになっているが、吸い拭き2WAYワイパーは市販のワイパーシートを使って、ゴミを吸引しながら同時に拭き掃除もできるものだ。吸い拭き2WAYワイパーには特殊加工のブラシ毛が先端と後端に付いており、市販のワイパーシートを広げて固定する。吸い拭き2WAYワイパーの前方には開口部があり、前進させることで開口部からゴミを吸い込み、取り付けられたワイパーシートによって拭き掃除も同時に行える。
同社の調査によるとワイパーシートの不満点ではシートの着脱が面倒、拭き取ったゴミがシートから落ちる、固形のゴミが取れない、使用するシートが多いなどが挙げられている。吸い拭き2WAYワイパーはシートを広げて上から重ねるだけで取り付けができ、吸引によってゴミを吸い込むのでシートが汚れにくく、1枚のシートで広範囲を拭き取ることができる。機能性とコスパを兼ね備えた機能といえるだろう。
さて、肝心の吸塵力だが、SL130DSでは新開発のハイパワーコンパクトモーターを採用している。既存モデルのVC-CLX52のモーターと比べて約18%軽量化しながら、入力パワーも約18%向上。床見極めセンサーplusでフローリングやじゅうたんなどの床面に合わせてブラシの回転スピードとパワーを自動制御してゴミをしっかり吸い取る。