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NTTソノリティが耳をふさがないオープンイヤー型ヘッドホンのフラグシップモデル「nwm ONE」を発売

新製品

2024/07/23 19:00

 2022年からNTTグループ初のコンシューマー向け音響ブランド「nwm」(ヌーム)を展開しているNTTソノリティは、7月18日にオープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカーの新製品「nwm ONE」を発売した。新製品は音を操る2つのコア技術を搭載したnwmのフラグシップモデルで、グローバルでの展開も予定している。

オープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー
「nwm ONE」

リスニングデバイスは外音を遮断する没入から外音との共存へ

 NTTソノリティは7月18日、東京・港区で発表会を開催し、オープンイヤー型ヘッドホンの新製品「nwm ONE」を発表した。nwm ONEは発表会当日の18日から販売を開始。オープン価格だが、実勢価格は3万9600円だ。
 
nwm ONEのカラーはダークグレイとライトグレイの2色

 NTTソノリティは2021年9月、最先端の音響信号処理技術を駆使して音響関連事業を行う会社として設立。2022年から音響ブランドnwmで4製品の音響デバイスを発売してきた。ちなみにブランド名のnwmはNew Wave Makerの頭文字を略したものである。

 nwmのネーミングは音のテクノロジーと新しい発想でよりよい暮らしを提案し、世の中に新しい波を起こしていくという想いが込められている。

 コロナ禍でライフスタイルは大きく変化した。会議や授業はオンラインになり、スマホによる動画・音楽視聴の普及拡大で日常的にイヤホンを装着することが当たり前になった。だが、長時間の装着による耳の疲れや外部の音を遮断することによる会話のしにくさ、周囲の音の聞こえにくさなど、新たな課題も生まれた。
 
イヤホンの使用時間・頻度の増加で新たな課題も

 同社では外部の音を遮断してイヤホンから出てくる音への没入感ではなく、イヤホンから出てくる音と外部の音との共存を目指し、nwmブランドでオープンイヤー型イヤホンを展開。特許出願済みの独自技術であるPSZ(パーソナライズサウンドゾーン)技術を搭載した製品を「耳スピ」として発売している。
 
NTTソノリティでは3製品のオープンイヤー型耳スピを発売

 発表会で登壇した同社の坂井博代表取締役社長は「オープンイヤー型イヤホンの国内市場規模は直近の1年間で倍増し、今後も継続的な成長が予想されます。グローバル市場でも8.34%の年平均成長率で今後も推移していくと見られます」とオープン型イヤホンの市場拡大について述べた。
 
登壇してプレゼンテーションを行った
NTTソノリティの坂井博代表取締役社長

音を操る2つの技術を採用し音漏れが気にならずクリアな音声を届ける

 新製品のnwm ONEは2つのコア技術を搭載している。一つは前述のPSZだ。これはノイズキャンセルと同じく、音の波長と逆位相の波長を出して音を打ち消し合うもの。ただし、従来のノイズキャンセルは再生する音以外の外音を消すのが目的だった。

 PSZは、イヤホン本体から外に漏れる音に対して逆位相の波長を出す。これによりオープンイヤー型にも関わらず、音漏れを最小限に抑える。つまり、逆位相の波長で音を消すのはノイズキャンセルと同じ原理だが、PSZでは外音を消すのではなく、外に漏れる音を消す技術なのだ。
 
nwm ONEに搭載された音漏れを防ぐPSZ技術

 搭載した2つのコア技術のもう一つが、Magic Focus Voice。これは通話やオンライン会議などでの発話に関する技術で、既発の高性能イヤホンnwm VoiceBudsに搭載されている。

 これは話し手の声を特定するビームフォーミング技術とマイクに入ってくるさまざまな音にフィルターをかけて話し手以外の音を分離するスペクトルフィルター技術をハイブリッドで用いて、必要な声を仕分けて相手に届ける。
 
Magic Focus Voiceは
話し手の声だけを取り出して相手に伝える

 Nwm ONEでは既発のnwm製品に搭載した、それぞれ2つの技術を合わせて採用しているのだ。

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