東芝ライフスタイルはタテ型洗濯乾燥機の新製品AW-8VH4を8月に発売する。今月発売したAW-12VP4とAW-10VP4にも採用されている、衣類や洗浄水を温風で温めて洗浄力をアップする温か抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wを搭載している。
8VH4本体の奥行きは615mm、本体正面の高さは衣類が取り出しやすい836mmと、設置性や使い勝手を考慮したコンパクト設計になっている。乾燥機能を搭載した洗濯機を使いたいが、設置スペースで困っているという向きにはうれしい省スペース設計だ。
東芝ライフスタイルは2017年から洗濯機にウルトラファインバブル洗浄機能を搭載しており、現在はインバーター非搭載の全自動洗濯機を除くすべての機種に同機能が採用されている。
シャワーヘッドのCMをきっかけとして広く知られるようになったウルトラファインバブルは日本発の技術。シャワーヘッドをはじめとして浴槽や給湯器、水栓などで採用されている。もともとは水質改善を目的とした技術で、排水処理装置や洗浄機、水槽などの業務用機器でも用いられ、東芝ライフスタイルでは洗濯機以外に温水洗浄便座でも同技術を採用している。
ウルトラファインバブルは泡の直径が数十nm~1μmと極めて小さく、ウイルスと同様に可視化できない極小サイズだ。洗濯においての効果としては、繊維の隙間から入り込んで洗剤の界面活性剤を繊維の奥まで届ける、皮脂汚れに代表される油分の吸着、衣類に残った界面活性剤を剥がすことによる汚れの再付着防止など、さまざまなメリットがある。
毎日洗濯をしていても衣類が黄ばんでしまうことがある。これは洗濯では落としきれなかった汗や皮脂が酸化して変色してしまうためだ。前述のとおり、ウルトラファインバブルは繊維の奥に隠れている油分も吸着し、衣類の黄ばみを予防する。
さらにAg+抗菌ビーズから銀イオンが溶け出した抗菌水の効果により、衣類を抗菌して部屋干し臭の原因となる菌の繁殖を抑制する。ウルトラファインバルは洗いとすすぎの2つの工程で作用し、銀イオンによる抗菌水も組み合わせたのが、抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wというわけである。
衣類も洗浄液も常温より温度が高い方が、皮脂汚れは落ちやすくなる。設置環境やその時期の水道水の温度にもよるが、温か洗いコースでは温風によって水温が5度ほど上昇するという。
通常の洗濯はもちろん、食べこぼしなどで汚れをすぐに落としたいときや衣替え前の黄ばみ予防などの用途でも温か洗いは効果を発揮する。洗い前の加熱があるため通常よりも洗濯時間は長くなるが、洗浄力は標準コースよりもアップする。
上記でも触れたように既発の洗濯容量10kg以上タイプでも温か洗いコースを搭載しているが、8VH4とは工程が異なる。10kg以上タイプは洗いの前の衣類温めはなく、洗い開始後に温風で40分間洗浄水を温める。この違いは各機種の構造に合わせた運転工程を設定しているためと同社ではいう。
標準コースでは給水~ためすすぎを2回行うが、フレグランスコースではこの2回目の給水時に柔軟剤を投入し、ためすすぎの時間を長くして柔軟剤を衣類に吸着させる。標準コースと比べて柔軟剤の投入量も約2倍の設定で、より柔軟剤の効果を高め、衣類をしっかり香らせる。
10kg以上タイプでは香るおしゃれ着コースがあり、コースの工程は同じだ。ただし、洗濯容量は3kgまでとなっている。
黄ばみを予防して菌の繁殖を抑制する抗菌ウルトラファインバブル洗浄W
新製品のタテ型洗濯乾燥機AW-8VH4(以下、8VH4)は洗濯容量が8kgで、乾燥容量は4.5kg。発売は8月予定で、市場想定価格は20万円前後だ。洗濯容量12kgのAW-12VP4(以下、12VP4)と10kgのAW-10VP4(以下、10VP4)は7月に発売済みで、2024年の同社のタテ型洗濯乾燥機は容量の異なる3機種のラインアップとなる。8VH4本体の奥行きは615mm、本体正面の高さは衣類が取り出しやすい836mmと、設置性や使い勝手を考慮したコンパクト設計になっている。乾燥機能を搭載した洗濯機を使いたいが、設置スペースで困っているという向きにはうれしい省スペース設計だ。
東芝ライフスタイルは2017年から洗濯機にウルトラファインバブル洗浄機能を搭載しており、現在はインバーター非搭載の全自動洗濯機を除くすべての機種に同機能が採用されている。
シャワーヘッドのCMをきっかけとして広く知られるようになったウルトラファインバブルは日本発の技術。シャワーヘッドをはじめとして浴槽や給湯器、水栓などで採用されている。もともとは水質改善を目的とした技術で、排水処理装置や洗浄機、水槽などの業務用機器でも用いられ、東芝ライフスタイルでは洗濯機以外に温水洗浄便座でも同技術を採用している。
ウルトラファインバブルは泡の直径が数十nm~1μmと極めて小さく、ウイルスと同様に可視化できない極小サイズだ。洗濯においての効果としては、繊維の隙間から入り込んで洗剤の界面活性剤を繊維の奥まで届ける、皮脂汚れに代表される油分の吸着、衣類に残った界面活性剤を剥がすことによる汚れの再付着防止など、さまざまなメリットがある。
毎日洗濯をしていても衣類が黄ばんでしまうことがある。これは洗濯では落としきれなかった汗や皮脂が酸化して変色してしまうためだ。前述のとおり、ウルトラファインバブルは繊維の奥に隠れている油分も吸着し、衣類の黄ばみを予防する。
さらにAg+抗菌ビーズから銀イオンが溶け出した抗菌水の効果により、衣類を抗菌して部屋干し臭の原因となる菌の繁殖を抑制する。ウルトラファインバルは洗いとすすぎの2つの工程で作用し、銀イオンによる抗菌水も組み合わせたのが、抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wというわけである。
温か洗いコースは温風で衣類も洗浄水も温める
12VP4と10VP4に採用され、8VH4にも搭載されたのが温か洗いコースだ。同コースは投入した衣類そのものに約10分間、温風を当てて衣類を温め、洗い開始から約20分間は洗剤が溶けた洗浄液を温風で温める。衣類も洗浄液も常温より温度が高い方が、皮脂汚れは落ちやすくなる。設置環境やその時期の水道水の温度にもよるが、温か洗いコースでは温風によって水温が5度ほど上昇するという。
通常の洗濯はもちろん、食べこぼしなどで汚れをすぐに落としたいときや衣替え前の黄ばみ予防などの用途でも温か洗いは効果を発揮する。洗い前の加熱があるため通常よりも洗濯時間は長くなるが、洗浄力は標準コースよりもアップする。
上記でも触れたように既発の洗濯容量10kg以上タイプでも温か洗いコースを搭載しているが、8VH4とは工程が異なる。10kg以上タイプは洗いの前の衣類温めはなく、洗い開始後に温風で40分間洗浄水を温める。この違いは各機種の構造に合わせた運転工程を設定しているためと同社ではいう。
衣類の香り付けに特化したフレグランスコースを搭載
昨今は衣類の香り付けが普及し、香り付けの機能を付加した柔軟剤も増えている。このトレンドに合わせて、8VH4は洗濯容量が5kgまでのフレグランスコースを設けた。標準コースでは給水~ためすすぎを2回行うが、フレグランスコースではこの2回目の給水時に柔軟剤を投入し、ためすすぎの時間を長くして柔軟剤を衣類に吸着させる。標準コースと比べて柔軟剤の投入量も約2倍の設定で、より柔軟剤の効果を高め、衣類をしっかり香らせる。
10kg以上タイプでは香るおしゃれ着コースがあり、コースの工程は同じだ。ただし、洗濯容量は3kgまでとなっている。