家庭用蓄電池の新製品「EcoFlow DELTA Pro 3」発売、4kWhの大容量でEVスタンドでの充電にも対応
エクストラバッテリと連結すると最大12kWhまでの拡張に対応
DELTA Pro 3はバッテリ容量が約4000Whだが、専用のエクストラバッテリと連結させることで容量の拡張が可能。連結はスタッキング(積み重ね)のため、接地面積は全く変わることがなく、2台のエクストラバッテリと連結すると容量は12kWhで、超大型の蓄電池システムになる。すでに太陽光発電を導入しているが蓄電池は設置していないという家庭であれば、エクストラバッテリと連結して電力をためることにより節電効果が大きく向上する。
また、EcoFlowアプリを使えばDELTA Pro 3のバッテリ残量や使用可能時間などをスマホで確認することができ、各入力ポートからの充電状況や接続機器の遠隔制御も可能だ。
切替分電盤を使用して既設の太陽光発電システムにも導入が可能
前述のとおり、DELTA Pro 3は13の出力ポートを備えており、200V対応のポートも付いている。しかし、家庭内には照明器具やビルトイン機器など、電源プラグが露出しておらずDELTA Pro 3と直接接続できない家電製品もある。これらの機器に対しては、分電盤に切替分電盤をバイパスで接続することで対応が可能だ。例えば、すでに電力会社と系統連携して太陽光発電で発電した電力を売電しているというケースでは、分電盤に切替分電盤をつないでDELTA Pro 3と接続すると、系統連系システムに変更を加えることなく従来どおり売電をしながら蓄電池への充電や機器への給電も行える。
太陽光発電による電力を売電せずに自家消費に回しているケースの場合は、太陽光パネルとDELTA Pro 3を直接、接続。上記と同様に切替分電盤を用いることで、太陽光パネルで発電した電力をDELTA Pro 3で蓄電し、機器への給電を行える。
切替分電盤は簡単な施工が必要だが、DELTA Pro 3と接続することで前述の照明器具やビルトイン機器への給電も可能となる。さらに突然の停電時でもパススルーで常時接続している機器に対しては、停電後10ms以内に自動で電力を供給する停電対策機能を搭載。また、据え置き型の家庭用蓄電池と異なり、本体底にタイヤが付いているため移動や屋外への持ち出しもできる。
大容量で高性能のDELTA Pro 3の販売価格は53万9000円で、専用エクストラバッテリは39万6000円。オプションでは卒FIT後の家庭におすすめというDELTA Pro 3と専用エクストラバッテリに切替分電盤を加えたセットが104万5000円。手軽に節電を実現するDELTA Pro 3と400Wソーラーパネルのセットが66万5500円だ。
6月25日からEcoFlowの公式オンラインストアやAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの公式ストアで販売を開始。オフラインでは8月1日からヤマダデンキやヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマなどの家電量販店で販売する予定だ。
従来の家庭用蓄電池と比べて低価格かつ高性能で、電気代の削減や充電・給電時の操作性に優れ、停電時の電力バックアップや屋外・レジャーなどでの使用とマルチパーパスに対応したDELTA Pro 3。これまでの家庭用蓄電池のイメージを大きく変える製品だ。