家庭用蓄電池の新製品「EcoFlow DELTA Pro 3」発売、4kWhの大容量でEVスタンドでの充電にも対応
EcoFlow Technology Japanは、誰もが手軽に節電を実現できる家庭用蓄電池とうたう新製品のEcoFlow DELTA Pro 3を6月25日に発売した。4kWhの大容量バッテリを内蔵し、2台のエクストラバッテリと連結すると12kWhまで増量が可能だ。
買取価格自体は年々減額されており、さらに固定価格での買取期間は家庭用太陽光発電の場合、10年と決まっている。この固定価格での買取期間が終了した状態を卒FITと呼ぶ。2023年にこの卒FITの累計件数は165万件にも達し、今後の卒FIT件数はさらに増加していく。
買取価格が大きくダウンする卒FIT後の選択肢としては、1)売電価格が下がってもそのまま維持、2)売電する電力会社を変更する、3)売電せずに自家消費に回す、の三つがある。1)と2)については、FIT適用期間よりも確実に売電価格はダウンする。となれば、3)が現実的な選択肢であるといえるだろう。
基本的に電力はためておくことができない。発電した電力を自家消費に回せるのは、実際に発電しているとき。つまり、太陽が出ているときだけである。電力をためて、必要なときに取り出すには蓄電池が必要となる。
一般家庭で電力をためておく機器が家庭用蓄電池。家庭用蓄電池の市場は年々拡大しており、ある調査によると2023年の家庭用蓄電池の市場規模は約1200億円。直近6年間で市場規模は1.5倍に拡大したと推計されている。
しかし、家庭用蓄電池は決して安価な製品ではなく、蓄電する容量にもよるが価格は数百万円というレベルだ。また、据え置きのため、外に持ち出して使用することはできず、増設自体も簡単にはできない。
増えていく卒FITに対して、自家消費でネックとなる家庭用蓄電池の価格や将来を見越した容量の増設という課題を背景に開発したのが、EcoFlow DELTA Pro 3(以下、DELTA Pro 3)だ。
定格出力は3600Wで、瞬間最大出力は7200W。100Vと200Vにも対応しており、AC(交流)に加えてDC(直流)の出力ポートも備えているため、家庭内のほぼすべての家電に電源供給が可能だ。ただし、AC100Vと200Vの同時使用はできない。
AC100Vの出力ポートは15A・20A兼用が四つと30Aの引掛型が一つ。AC200Vでは単相2線で15A・20A兼用と単相3線で100Vにも対応した30Aがそれぞれ一つ。DCの出力ポートは一般的なDC5521とアンダーソンの二つ。さらにUSBポートではtype-Aとtype-Cが二つずつで、type-Aは急速充電に対応している。
充電に関しては、独自の充電技術であるX-Streamによって高速充電を実現。充電の方法はAC充電とソーラー充電、EVスタンド充電、ガソリン発電機、車のオルタネーター充電とシガーソケット充電の六つに対応している。
AC100V 1500Wの充電ではバッテリ残量0%から150分で80%まで充電ができる。レベル2のEV充電スタンドから3600Wでの充電では残量0%からわずか65分で80%まで充電し、フル充電までの時間は94分と非常に短時間で充電ができるという。
太陽光発電の買取価格は年々減少している
再生可能エネルギーの利用拡大のため、2025年から一部の地域では新築住宅に太陽光発電システムの設置義務化が予定されている。太陽光で発電した電力は自家消費に回したり、売電したりすることができる。この売電では、09年から開始され、国が決めた価格で電力会社が購入する固定価格買取制度(FIT)がある。買取価格自体は年々減額されており、さらに固定価格での買取期間は家庭用太陽光発電の場合、10年と決まっている。この固定価格での買取期間が終了した状態を卒FITと呼ぶ。2023年にこの卒FITの累計件数は165万件にも達し、今後の卒FIT件数はさらに増加していく。
買取価格が大きくダウンする卒FIT後の選択肢としては、1)売電価格が下がってもそのまま維持、2)売電する電力会社を変更する、3)売電せずに自家消費に回す、の三つがある。1)と2)については、FIT適用期間よりも確実に売電価格はダウンする。となれば、3)が現実的な選択肢であるといえるだろう。
基本的に電力はためておくことができない。発電した電力を自家消費に回せるのは、実際に発電しているとき。つまり、太陽が出ているときだけである。電力をためて、必要なときに取り出すには蓄電池が必要となる。
一般家庭で電力をためておく機器が家庭用蓄電池。家庭用蓄電池の市場は年々拡大しており、ある調査によると2023年の家庭用蓄電池の市場規模は約1200億円。直近6年間で市場規模は1.5倍に拡大したと推計されている。
しかし、家庭用蓄電池は決して安価な製品ではなく、蓄電する容量にもよるが価格は数百万円というレベルだ。また、据え置きのため、外に持ち出して使用することはできず、増設自体も簡単にはできない。
増えていく卒FITに対して、自家消費でネックとなる家庭用蓄電池の価格や将来を見越した容量の増設という課題を背景に開発したのが、EcoFlow DELTA Pro 3(以下、DELTA Pro 3)だ。
13の出力ポートと6通りの充電方法に対応
DELTA Pro 3はリン酸鉄リチウムイオンバッテリを搭載し、容量は4096Wh。搭載しているバッテリは性能アップにより4000回の充放電を繰り返しても初期容量の80%を維持し、1日で容量をすべて使い切ってからフル充電をしたとしても約11年間使用できるという。定格出力は3600Wで、瞬間最大出力は7200W。100Vと200Vにも対応しており、AC(交流)に加えてDC(直流)の出力ポートも備えているため、家庭内のほぼすべての家電に電源供給が可能だ。ただし、AC100Vと200Vの同時使用はできない。
AC100Vの出力ポートは15A・20A兼用が四つと30Aの引掛型が一つ。AC200Vでは単相2線で15A・20A兼用と単相3線で100Vにも対応した30Aがそれぞれ一つ。DCの出力ポートは一般的なDC5521とアンダーソンの二つ。さらにUSBポートではtype-Aとtype-Cが二つずつで、type-Aは急速充電に対応している。
充電に関しては、独自の充電技術であるX-Streamによって高速充電を実現。充電の方法はAC充電とソーラー充電、EVスタンド充電、ガソリン発電機、車のオルタネーター充電とシガーソケット充電の六つに対応している。
AC100V 1500Wの充電ではバッテリ残量0%から150分で80%まで充電ができる。レベル2のEV充電スタンドから3600Wでの充電では残量0%からわずか65分で80%まで充電し、フル充電までの時間は94分と非常に短時間で充電ができるという。