即買いの軍用? ワイヤレススピーカー【道越一郎のカットエッジ】
「現在イギリス軍が使用している軍用ワイヤレススピーカーです」と嘘を言われても、思わず信じてしまいそうな佇まいのBluetoothスピーカーを手に入れた。MUZEN Audioの「Wild Mini(第2世代)」だ。金属製ボディーで手のひらサイズ。ノブやスピーカーグリルをはじめとした全体の雰囲気が軍用通信機さながらだ。そもそも軍用のワイヤレススピーカーなんてありそうもないし、別に軍事オタクでも何でもないが「これはかっこえー」と一目惚れして即買いした。税込み1万3000円ほどと決して安くはなかったが、思いのほかいい買い物だった。
これまで、旅行や出張にスピーカーを持っていく際は、BOSEの「SoundLink Mini」を愛用していた。音質は申し分ない。Boseにしては低音も控えめでちょうどいい。気に入った音楽をステレオで流せば、狭い安宿の部屋もリラックス空間に様変わり。ただ、いかんせん大ぶりで重い。スピーカーだから、重さはある程度必要なのだが、重量制限の厳しいLCCを使って旅する際には、さすがに持って行くのをためらう。また、アウトドアで持ち歩いて、ちょっとしたタイミングでいい音を楽しむ、なんてことも、大ぶりのスピーカーでは難しい。こんなシーンや普段使いではWild Miniが活躍する。大きさは、SoundLink Miniのざっくり3分の1程度だ。
見た目で分かる通りスピーカーは1個しかなくモノラル。残念と言えば残念なポイントだ。ただ、経験的に小さなステレオスピーカーは、ある程度離れて聴くと、当然ながらステレオ感が感じられなくなる。長いこと旅にスピーカーを持ち歩いて出た結論は「別にモノラルでもいいんじゃね」という事。それよりも、きちんといい音が出ることが重要だ。Wild Miniの最大出力は5W。小さな部屋で聞くには十分な音量だ。ほぼ金属製のボディはがっしりしており、大きな音を出してもビリつくようなこともない。スピーカーユニットの性能もよく、低音もある程度出るので、豊かな音質が楽しめる。スマホやタブレットのスピーカーでは物足りない時に使う、外部スピーカーとしては最適だろう。やや歪みが多めな音なのが少し気になるものの、YouTubeなどの動画視聴はもとより、純粋に音楽を楽しむのにも十分な音質だ。
実際の大きさは、縦78mm、横61mm、厚さ36mm。その割に重さは251gあり、小ささゆえの、ずっしりとした重量感がある。IPX5相当の耐水性も備え、小雨程度であれば雨の中でも問題なく利用できる。第1世代では、充電コネクタがMicroUSBだったが、第2世代になってUSB Type-Cに変更。バッテリー容量も800mAhから1000mAhに増量され、50%音量時の連続再生時間が5.5時間から7.5時間に伸びた。
そのほか、キャンプなどアウトドアで何かと役立つLEDライトも備える。万一遭難した時には、ライトの点滅でモールス信号「SOS」を発信することも可能だ。電源ON時やBluetooth接続/切断時などは、モールス信号音が流れ、軍用の雰囲気を盛り上げる。しかし、電源オン時は「XO V」、Bluetooth接続時には「R」、切断時には「S」と、意味がよくわからないのが残念だ。例えば、電源オン時に「ON」とか、接続時には「C」(Connected)、切断時には「D」(Disconnected)など、意味のあるモールス信号音であれば、もっとかっこよかったのにと悔やまれる。
製品の箱も無駄に凝っていて雰囲気満点だ。しっかりしたプラスチック製で、このまま捨てるのはもったいない。ケーブル入れか何かに流用しよう。製品本体も、完成度が高く基本性能が優れていてデザインがユニーク。遊び心もあって、一生モノにしたくなる。充電製品はバッテリーの寿命が尽きるとそこで終わりになりかねないのが残念だが、何とか交換しつつ使い続けたい。(BCN・道越一郎)
これまで、旅行や出張にスピーカーを持っていく際は、BOSEの「SoundLink Mini」を愛用していた。音質は申し分ない。Boseにしては低音も控えめでちょうどいい。気に入った音楽をステレオで流せば、狭い安宿の部屋もリラックス空間に様変わり。ただ、いかんせん大ぶりで重い。スピーカーだから、重さはある程度必要なのだが、重量制限の厳しいLCCを使って旅する際には、さすがに持って行くのをためらう。また、アウトドアで持ち歩いて、ちょっとしたタイミングでいい音を楽しむ、なんてことも、大ぶりのスピーカーでは難しい。こんなシーンや普段使いではWild Miniが活躍する。大きさは、SoundLink Miniのざっくり3分の1程度だ。
見た目で分かる通りスピーカーは1個しかなくモノラル。残念と言えば残念なポイントだ。ただ、経験的に小さなステレオスピーカーは、ある程度離れて聴くと、当然ながらステレオ感が感じられなくなる。長いこと旅にスピーカーを持ち歩いて出た結論は「別にモノラルでもいいんじゃね」という事。それよりも、きちんといい音が出ることが重要だ。Wild Miniの最大出力は5W。小さな部屋で聞くには十分な音量だ。ほぼ金属製のボディはがっしりしており、大きな音を出してもビリつくようなこともない。スピーカーユニットの性能もよく、低音もある程度出るので、豊かな音質が楽しめる。スマホやタブレットのスピーカーでは物足りない時に使う、外部スピーカーとしては最適だろう。やや歪みが多めな音なのが少し気になるものの、YouTubeなどの動画視聴はもとより、純粋に音楽を楽しむのにも十分な音質だ。
実際の大きさは、縦78mm、横61mm、厚さ36mm。その割に重さは251gあり、小ささゆえの、ずっしりとした重量感がある。IPX5相当の耐水性も備え、小雨程度であれば雨の中でも問題なく利用できる。第1世代では、充電コネクタがMicroUSBだったが、第2世代になってUSB Type-Cに変更。バッテリー容量も800mAhから1000mAhに増量され、50%音量時の連続再生時間が5.5時間から7.5時間に伸びた。
そのほか、キャンプなどアウトドアで何かと役立つLEDライトも備える。万一遭難した時には、ライトの点滅でモールス信号「SOS」を発信することも可能だ。電源ON時やBluetooth接続/切断時などは、モールス信号音が流れ、軍用の雰囲気を盛り上げる。しかし、電源オン時は「XO V」、Bluetooth接続時には「R」、切断時には「S」と、意味がよくわからないのが残念だ。例えば、電源オン時に「ON」とか、接続時には「C」(Connected)、切断時には「D」(Disconnected)など、意味のあるモールス信号音であれば、もっとかっこよかったのにと悔やまれる。
製品の箱も無駄に凝っていて雰囲気満点だ。しっかりしたプラスチック製で、このまま捨てるのはもったいない。ケーブル入れか何かに流用しよう。製品本体も、完成度が高く基本性能が優れていてデザインがユニーク。遊び心もあって、一生モノにしたくなる。充電製品はバッテリーの寿命が尽きるとそこで終わりになりかねないのが残念だが、何とか交換しつつ使い続けたい。(BCN・道越一郎)