写真共有SNSアプリ「BeReal」、日本がMAUで世界2位に浮上 iOSが9割以上という独自市場も要因
Sensor Towerは、写真共有SNSアプリ「BeReal」の日本MAUが2023年から1年で10倍以上に成長し、今年4月には世界2位に浮上したことを発表した。
フランスのパブリッシャーがリリースした写真共有SNSアプリ「BeReal」は、「リアルライフを共有」というテーマやアプリ名称からもわかるとおり、「盛れないSNSアプリ」として独自のポジションを確立している。
「BeReal」では毎日ランダムな時間に通知が届き、2分以内にイン・アウトカメラで写真を撮影して投稿する。2分を過ぎても投稿は可能だが、その場合投稿に「〇時間遅れ、△回の再撮影」と取り直した回数まで表示される。投稿することで、友人の投稿がぼかしなしで見ることができる仕組み(今年4月に追加されたルーレット機能で「ランダムに選ばれる過去に撮影した写真+インカメラでの撮影」が投稿できるようになった)。通知は日中に限らずランダムで、早朝や深夜の場合もある。また、2分以内に投稿することで、同日の好きなタイミングで追加投稿できるようになるのもポイントの1つ。
一見、自由度が低いように思える「BeReal」だが、いつ通知が届くかわからず、2分以内にリアルな様子を撮影・投稿というゲーム性が人気の要因になっているようだ。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2022年1月から2024年4月までの市場別ダウンロード数シェアでは、1位がアメリカで27.5%、2位がイギリスで7.7%、3位がフランスで6.6%となっており、日本は6位(5.2%)だった。
ダウンロード数の推移を見ると、日本での人気が上昇トレンドであることがわかる。Sensor Towerのデータによると、同期間のダウンロード数でシェアトップのアメリカでは2022年8月をピークに下降傾向になっている
その一方で、日本では2023年1月ぐらいから「BeReal」の人気に火がつきはじめて上昇トレンドとなっており、2023年7月以降はダウンロード数でトップとなっている。
ランキングでもその傾向が確認できる。Sensor Towerのデータによると、日本のApp StoreとGoogle Playのソーシャルネットワーキングジャンルの無料ダウンロードランキングで、2023年以降トップ10の常連になっている。
App Storeでのトップ10入りは2023年初頭から始まっており、その後たびたびトップとなっている。反面、Google Playではトップにはなっていない。これは日本市場のユーザー比率にある。
Sensor Towerのデータによると、「BeReal」主要市場別プラットフォームシェアでは、日本はiOSのシェアが圧倒的で90%を超えている。いずれの市場でもiOSのシェアが高いものの、日本はそれが際立っている。
Sensor Towerのデータによると、日本の2023年1月から2024年4月までのソース別ダウンロード数シェアでは、68%がオーガニックとなっており、広告によるダウンロード数シェアはわずか13%。このデータから、口コミからダウンロードへつながっていると思われる。
日本で「BeReal」の人気が出始めたのは2023年初頭からだが、MAUも急増している。Sensor Towerのデータによると、2023年1月と2024年1月の日本におけるMAU比較では、10倍以上の成長が確認できる。
2024年に入ってからも日本でのMAUは上昇を続けており、2024年4月時点ではアメリカに次ぐMAUとなっている。
日本ではZ世代に人気といわれる「BeReal」だが、これを裏付けるデータもある。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、過去90日間の日本のユーザー分布では18~24歳の層が全体の50%近くを占め、トップとなっている。
また、男女比率は若干ながら男性が高くなっている。「BeReal」の上位市場(アメリカ、イギリス、フランス)ではいずれも女性比率が男性比率を上回っており、この点でも日本は独自の市場といえる。
日本でのペルソナでは「スニーカー好き」「ファッショニスタ」(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)「学生」が上位となっており、このデータも若い世代がメインユーザーであることを証明している。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができる。同レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreとGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表している。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計している。同じアカウントが他のデバイス、または同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていない。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計している(例:FacebookとFacebook Lite)。
2分以内にリアルな様子を撮影・投稿というゲーム性が人気のアプリ
写真を共有できることはもはやSNSの基本機能だが、そのなかでも「BeReal」は独特のポジションで人気を獲得している。日本では2023年初頭から人気に火がつき、1年でMAUが10倍以上に成長している。Z世代に人気といわれている「BeReal」を、Sensor Towerのデータから紐解いていく。フランスのパブリッシャーがリリースした写真共有SNSアプリ「BeReal」は、「リアルライフを共有」というテーマやアプリ名称からもわかるとおり、「盛れないSNSアプリ」として独自のポジションを確立している。
「BeReal」では毎日ランダムな時間に通知が届き、2分以内にイン・アウトカメラで写真を撮影して投稿する。2分を過ぎても投稿は可能だが、その場合投稿に「〇時間遅れ、△回の再撮影」と取り直した回数まで表示される。投稿することで、友人の投稿がぼかしなしで見ることができる仕組み(今年4月に追加されたルーレット機能で「ランダムに選ばれる過去に撮影した写真+インカメラでの撮影」が投稿できるようになった)。通知は日中に限らずランダムで、早朝や深夜の場合もある。また、2分以内に投稿することで、同日の好きなタイミングで追加投稿できるようになるのもポイントの1つ。
一見、自由度が低いように思える「BeReal」だが、いつ通知が届くかわからず、2分以内にリアルな様子を撮影・投稿というゲーム性が人気の要因になっているようだ。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2022年1月から2024年4月までの市場別ダウンロード数シェアでは、1位がアメリカで27.5%、2位がイギリスで7.7%、3位がフランスで6.6%となっており、日本は6位(5.2%)だった。
ダウンロード数の推移を見ると、日本での人気が上昇トレンドであることがわかる。Sensor Towerのデータによると、同期間のダウンロード数でシェアトップのアメリカでは2022年8月をピークに下降傾向になっている
その一方で、日本では2023年1月ぐらいから「BeReal」の人気に火がつきはじめて上昇トレンドとなっており、2023年7月以降はダウンロード数でトップとなっている。
ランキングでもその傾向が確認できる。Sensor Towerのデータによると、日本のApp StoreとGoogle Playのソーシャルネットワーキングジャンルの無料ダウンロードランキングで、2023年以降トップ10の常連になっている。
App Storeでのトップ10入りは2023年初頭から始まっており、その後たびたびトップとなっている。反面、Google Playではトップにはなっていない。これは日本市場のユーザー比率にある。
Sensor Towerのデータによると、「BeReal」主要市場別プラットフォームシェアでは、日本はiOSのシェアが圧倒的で90%を超えている。いずれの市場でもiOSのシェアが高いものの、日本はそれが際立っている。
Sensor Towerのデータによると、日本の2023年1月から2024年4月までのソース別ダウンロード数シェアでは、68%がオーガニックとなっており、広告によるダウンロード数シェアはわずか13%。このデータから、口コミからダウンロードへつながっていると思われる。
日本で「BeReal」の人気が出始めたのは2023年初頭からだが、MAUも急増している。Sensor Towerのデータによると、2023年1月と2024年1月の日本におけるMAU比較では、10倍以上の成長が確認できる。
2024年に入ってからも日本でのMAUは上昇を続けており、2024年4月時点ではアメリカに次ぐMAUとなっている。
日本ではZ世代に人気といわれる「BeReal」だが、これを裏付けるデータもある。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、過去90日間の日本のユーザー分布では18~24歳の層が全体の50%近くを占め、トップとなっている。
また、男女比率は若干ながら男性が高くなっている。「BeReal」の上位市場(アメリカ、イギリス、フランス)ではいずれも女性比率が男性比率を上回っており、この点でも日本は独自の市場といえる。
日本でのペルソナでは「スニーカー好き」「ファッショニスタ」(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)「学生」が上位となっており、このデータも若い世代がメインユーザーであることを証明している。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができる。同レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreとGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表している。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計している。同じアカウントが他のデバイス、または同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていない。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計している(例:FacebookとFacebook Lite)。