Xencelabs(センスラボ)は5月8日、東京・秋葉原のイベント会場で業界初となる15.6インチ4K有機ELを採用したペンタブレットの新製品「ペンディスプレイ 16」の発表会を開催した。付属品をフルバンドルした「ペンディスプレイ 16 バンドル」は6月12日の発売予定で、価格は19万9800円。ノートPCのみで使うユーザー向けの「ペンディスプレイ 16 エッセンシャル」は6月26日の発売予定で価格は15万9800円。
「ペンディスプレイ 16」の最大の特徴は、業界初の有機ELペンディスプレイを採用したこと。これによる様々なメリットが得られる。まず、バックライトのにじみやピクセルのブルーミングなど、液晶ペンタブレットの課題とされてきた視覚的な影響がなくなる。
また、液晶ペンディスプレイの約10倍となる10万対1の高いコントラスト(白黒比)による圧倒的な画質の良さと、1msという応答速度の速さが、クリエイターのドローイング時のストレスを解消する。
ただし、USB-Cケーブル1本で接続する際は、DP Altモード搭載PCの使用時に限られる点や、最大輝度が170cd/平方メートルとなる。最大輝度300cd/平方メートルを引き出すには、ハブを使って別途電源とつなぐ必要がある。
ディスプレイ表面は独自の低反射加工技術「スーパーAGエッチング」を施している。スプレーやコーティングではなくガラス自体に細かい凹凸で加工する技術で、映り込みやぎらつきによる目の負担をやわらげるだけでなく、実際の紙に描いているような描画体験を生みだす。
「手で描いたときの動きと画面に表示される線の動きにタイムラグがなく、動作がとても軽い感じ。細かい線もクリアにひけるし、動きがスムーズ。また、画面の表面加工が紙に描いた時と同じような感じなのですごく楽。照明などの光が反射しないので目が疲れない」。
また、有機ELペンディスプレイによる色の鮮やかさについては、自身が普段使っているもので見ていたものとは違う色のキレイさに驚いていた。表示可能色数は最大10.7億色のスペックについて「色が本当にきれいなので、作業するときの気分がのってくる」と語っていた。
15.6インチというサイズ感についても、「大画面だと結局、腕のストロークが長くなって疲れるけど、このサイズはプロの間でも大きすぎずちょうどいいサイズとして好評」と評価していた。(BCN・細田 立圭志)
コントラストは液晶の約10倍の「10万対1」
センスラボは米国ワシントン州バンクーバーに本社を置き、2019年に設立したプロのクリエイター向けの製品を製造している企業だ。「ペンディスプレイ 16」の最大の特徴は、業界初の有機ELペンディスプレイを採用したこと。これによる様々なメリットが得られる。まず、バックライトのにじみやピクセルのブルーミングなど、液晶ペンタブレットの課題とされてきた視覚的な影響がなくなる。
また、液晶ペンディスプレイの約10倍となる10万対1の高いコントラスト(白黒比)による圧倒的な画質の良さと、1msという応答速度の速さが、クリエイターのドローイング時のストレスを解消する。
低消費電力でUSB-Cケーブル1本で接続可能
さらに低消費電力なので、USB-Cケーブル1本でノートPCと接続できる。映像と信号、電源の3本のケーブルを必要としないため気軽に持ち運べる。薄さ12ミリ、軽さ1.2kgとコンパクトさも移動時の快適さを後押しする。ただし、USB-Cケーブル1本で接続する際は、DP Altモード搭載PCの使用時に限られる点や、最大輝度が170cd/平方メートルとなる。最大輝度300cd/平方メートルを引き出すには、ハブを使って別途電源とつなぐ必要がある。
ディスプレイ表面は独自の低反射加工技術「スーパーAGエッチング」を施している。スプレーやコーティングではなくガラス自体に細かい凹凸で加工する技術で、映り込みやぎらつきによる目の負担をやわらげるだけでなく、実際の紙に描いているような描画体験を生みだす。
プロのイラストレーターも太鼓判
発表会ではプロのイラストレーター希(のぞみ)さんによるドローイングレビューも実施。ペンディスプレイ 16でイラストの下絵にラインをひいた感想を次のように述べた。「手で描いたときの動きと画面に表示される線の動きにタイムラグがなく、動作がとても軽い感じ。細かい線もクリアにひけるし、動きがスムーズ。また、画面の表面加工が紙に描いた時と同じような感じなのですごく楽。照明などの光が反射しないので目が疲れない」。
また、有機ELペンディスプレイによる色の鮮やかさについては、自身が普段使っているもので見ていたものとは違う色のキレイさに驚いていた。表示可能色数は最大10.7億色のスペックについて「色が本当にきれいなので、作業するときの気分がのってくる」と語っていた。
15.6インチというサイズ感についても、「大画面だと結局、腕のストロークが長くなって疲れるけど、このサイズはプロの間でも大きすぎずちょうどいいサイズとして好評」と評価していた。(BCN・細田 立圭志)