米子高専でコンピュータフェスティバル開催、66チーム102名が参加

イベント

2024/04/19 18:30

 第31回コンピュータフェスティバル実行委員会は3月14日、鳥取県米子市の米子工業高等専門学校で、第31回コンピュータフェスティバルin米子を開催した。競技部門に加え、作品ではゲーム部門、アプリケーション部門、メディアコンテンツ部門の全4部門で、66チーム102名が参加。それぞれの部門で腕を振るった。

第31回コンピュータフェスティバルin米子の開催校、米子高専

 競技部門の優勝は、徳山工業高等専門学校のチーム「黙って陣取りしろ」の山崎秀太さん。ゲーム部門では宇部工業高等専門学校・木村友亮さんの「Flash_Beat ~音の波に飛び込め~」、アプリケーション部門では、宇部工業高等専門学校・中野晃聖さんの「アニマライズ」、メディアコンテンツ部門では、大島商船高等専門学校・アミダRPG制作委員会の初﨑雛希さん、田中晴太さん、松田華奈さん、長谷川遥香さんの「アミダRPG」がそれぞれ優勝した。また協賛企業による企業賞として、ITジュニア育成交流協会から大島商船高等専門学校の山田琉衣さんの「3D! シューティングゲーム!!!」が選ばれたほか、3作品が受賞した。(各受賞者の所属は2024年3月現在)
 
競技部門では、8チームが総当たりで戦い雌雄を決した

 コンピュータフェスティバルは、中国地区の高専が毎年持ち回りで主管校を務め開催しているコンテスト。競技や作品展示を通じた学生の交流を目的に実施している。毎年秋に開催される全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)の地域開催版ともいえる。高専プロコン参加に向けた腕試しができる大会としての性格も併せ持つ。午前中に行った競技部門では、昨年秋に高専プロコンで採用された競技「決戦! n乗谷城」に準じて対戦。8チーム14名が参加し、各チームの総当たりで戦った。競技は、あらかじめ城と池が配置されたマス目上のフィールドで複数のチームが戦う陣取り合戦。それぞれのチームに与えられた「職人」に対して移動、城壁の建築や解体を指示し陣地を広げていく。城を含めた陣地を獲得すると得点が高い。職人の操作は、あらかじめ作ったプログラムで行っても、手動で行っても構わない、というところも高専プロコンと同じだ。ターン終了後の総合得点で勝敗を決する。
 
各部門の優勝者と企業賞受賞者。
宇部工業高等専門学校の木村友亮さん(上左)、大島商船高等専門学校の山田琉衣さん(上右)、
宇部工業高等専門学校の中野晃聖さん(下左)、徳山工業高等専門学校の山崎秀太さん(下中央)、
大島商船高等専門学校の初﨑雛希さん(下左)

 チーム「黙って陣取りしろ」は、着実な戦法で勝ちを重ね、7戦7勝のパーフェクト。文句なしの成績で優勝を勝ち取った。メンバーの山崎さんは「優勝できてうれしい。今日は一人で参加しているが、プロコンに取り組んできた残りのメンバーの思いも背負って戦った」と話した。次回、第32回コンピュータフェスティバルは、岡山県津山市の津山工業高等専門学校で開催される予定だ。(ITジュニア育成交流協会・道越一郎)