パナソニックは2月初旬に「くらしのヒントEXセッション【春】」と題し、春の新生活向け製品を紹介するイベントを開催。今回はその中から、「一人暮らしの本音とリアル」と題して実施した、暮らしのモノメディア「monograph」の堀口英剛編集長と、パナソニックの入社3~5年目のZ世代社員4人によるトークイベントの模様を紹介していこう。新生活で家電を揃える際の参考にしてほしい。
同調査は首都圏(1都3県)に住む21~35歳の男女で、一人暮らしの経験者計600人を対象にインターネットでアンケートを実施。18~35歳の学生・社会人、577人より回答を得ている。
そして、18~22歳をZ世代前半、23~29歳をZ世代後半、そして30~35歳を30代に分けて比較分析。トークセッションは特に、パナソニック社員と同じ23~29歳のZ世代後半にフォーカスする形で進行した。
最初のテーマである「初めての一人暮らしにあたり、家電購入のきっかけになったもの、あるいは参考にしたもの」という問いについては、回答全体では「親のアドバイス」が52.7%、「家電量販店の店員のアドバイス」が39.5%と高い結果になる一方、Webからの情報収集も不可欠であることが浮き彫りになった。
しかも、Z世代前半はインスタグラムやX、Z世代後半はYouTube、30代は口コミサイトと、世代間での違いがみられた。
堀口氏が「この結果には納得感がある」とし、「30代の私は口コミサイトの検索がしみついていますが、まわりの大学生くらいの年代の人に聞くと、検索はせず、XやInstagramで自分の感覚に近い人の投稿を参考にすることが多い。親のアドバイスも、近しい人の意見という点では似ているのかもしれません」とコメントした。
Z世代社員もSNSを参考にする理由について次のように語った。
「特にYouTubeやInstagramは投稿者の人となりやライフスタイル、センスが分かった上でレビューを確認できるので、自分に似た人やあこがれる人を探して情報収集しています」(井上さん)
「特定の媒体だけでなく、Instagram、X、YouTubeなどを網羅的に見て、自分に合っているという納得感を持った上で製品選びをしています」(成瀬さん)
堀口氏は「若い世代ほど最初からとりあえず家電を買うということはせず、しっかり吟味してから揃えようという意識が表れていると思います」とコメントした。
Z世代社員からは、次のようなコメントが続いた。
「金額的に気軽に買い直せるものではなく、毎日触れて、目にするものなので失敗したくないという思いが強く、吟味して選びました。冷蔵庫はスペースをとらず、容量があるもの。洗濯機は実家のものを参考に必要な機能を備えたドラム式を選びました」(井上さん)
「私だけでなく友人の話を聞いても、例えば洗濯という家事でも、間に合わせで洗濯機を購入するより、一人暮らしの当初はとりあえずコインランドリーで間に合わせて、ボーナスが入った際に買い時を狙って本当に欲しいドラム式洗濯乾燥機を購入するといったケースが多いかなと思います」(船戸さん)
それを受けて堀口氏は「現代はさまざまな情報、レビューが多い反面、迷いが生じやすい面もあり、そこをどう折り合いを付けていくかも大切になる」と指摘した。
その一方、「家事はたまにするくらいでよい」と「家電にお任せして時短や効率化を目指したい」という相反する回答も高スコアとなった。
堀口氏は「一人暮らしをする前と実際に経験をした後で、理想と現実のギャップが表れている」と指摘した。
Z世代社員からは、「コロナ禍で自宅で仕事も家事もすべてするとなった時に、両者のバランスを取りながら家事も楽しむことでリフレッシュしたいという表れではないかと思いました」(成瀬さん)とのコメントがあった。
堀口氏は「バランスは重要なキーワードで、その中で提唱したいのは自分がやらなくてもよい家事は家電に任せて、自分の趣味や余暇に回すことが今の理想の暮らしではないかと思います」とコメント。そして「ドラム式洗濯乾燥機は、自分の人生の中で購入して良かった一番の家電」と絶賛しながら、「一人暮らしをはじめる際にはぜひ購入して欲しい」と語った。
「一人暮らしでの不安や不満に思うこと、困っていること」への問いでは、「掃除」が全世代共通で高いが、「洗濯」はZ世代後半が最も高く、「料理」はZ世代前半でスコアが高いなどの違いが出た。
また、「防犯」も全世代共通で高かった。一方、「不安や不満がない」という回答はZ世代後半が最も高かった。
堀口氏は「防犯への意識は全世代共通の不安要素だと感じました。料理は一人暮らしを始めたばかりのZ世代前半の方は、家電を買い揃えた後にあたる困りごとではないかと思います」と語った。
Z世代社員からは、「私も一人暮らしが決まってから料理のレパートリーを増やすため料理教室に通いましたが、一人暮らしがスタートしてからは仕事で忙しい日はオーブンレンジに任せられるメニューを活用しています」(大木さん)とコメントした。
この結果を受けて、お薦めの家電を問われた堀口氏は、「前述したドラム式洗濯乾燥機の次にお薦めするのは食洗機です。自分がやらなくてもよい家事を代行してくれる家電ですし、最近、パナソニックさんが出された一人暮らし用の食洗機は周りにも使っている人が多く、スペースの少ないキッチンの食器棚代わりに使っている人もいます」とコメントした。
Z世代社員からは、「仕事で食洗機を担当しているので思い入れも強いのですが、平日の家事負担をなるべく減らすことで、その分を丁寧な暮らしに向けることを目指しています」(船戸さん)と語った。
堀口氏は「すごく共感しますし、製品に対して家族の一員のような愛着も湧いていきます。僕は家電に任せることで生まれた自分の時間を、パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンで音楽や動画を視聴しており、没頭できます」とコメント。こうした合わせ技で、より家電の魅力が増すのではないかと提案した。
「サブスクだと導入しやすいと思う家電」の問いでは、全世代通して「美容家電」「空気清浄機」や「加湿器」が挙った。Z世代前半では「テレビ」や「アイロン」「カメラ」といった回答も見られた。
コメントを求められたカメラが趣味の成瀬さんは、「カメラは欲しいけれど購入はハードルが高いと思う方には、まず試すことができるサブスクは良い選択だと思います」と語った。
最後にトークセッションを総括して堀口氏は、「皆さんの家電への愛が伝わってきました」と前置きし、「僕の動画へのコメントでも、最新ガジェットよりも日常で使用する家電の方が、本当に使っていて良かったというものが多い。それだけに妥協しない家電選びをして欲しい」とアドバイスした。
家電購入の参考は、Webからの情報収集が不可欠。自分の感覚に近い人の投稿を参考
パナソニックは新生活シーズンに向けて一人暮らしに関する調査を実施した。トークセッションはこの調査結果を基に、「一人暮らしの本音とリアル」と題して、同社の入社3~5年目で一人暮らしをしている社員4人、およびゲストとしてモノメディア「monograph」編集長の堀口英剛氏を招いて開かれた。同調査は首都圏(1都3県)に住む21~35歳の男女で、一人暮らしの経験者計600人を対象にインターネットでアンケートを実施。18~35歳の学生・社会人、577人より回答を得ている。
そして、18~22歳をZ世代前半、23~29歳をZ世代後半、そして30~35歳を30代に分けて比較分析。トークセッションは特に、パナソニック社員と同じ23~29歳のZ世代後半にフォーカスする形で進行した。
最初のテーマである「初めての一人暮らしにあたり、家電購入のきっかけになったもの、あるいは参考にしたもの」という問いについては、回答全体では「親のアドバイス」が52.7%、「家電量販店の店員のアドバイス」が39.5%と高い結果になる一方、Webからの情報収集も不可欠であることが浮き彫りになった。
しかも、Z世代前半はインスタグラムやX、Z世代後半はYouTube、30代は口コミサイトと、世代間での違いがみられた。
堀口氏が「この結果には納得感がある」とし、「30代の私は口コミサイトの検索がしみついていますが、まわりの大学生くらいの年代の人に聞くと、検索はせず、XやInstagramで自分の感覚に近い人の投稿を参考にすることが多い。親のアドバイスも、近しい人の意見という点では似ているのかもしれません」とコメントした。
Z世代社員もSNSを参考にする理由について次のように語った。
「特にYouTubeやInstagramは投稿者の人となりやライフスタイル、センスが分かった上でレビューを確認できるので、自分に似た人やあこがれる人を探して情報収集しています」(井上さん)
「特定の媒体だけでなく、Instagram、X、YouTubeなどを網羅的に見て、自分に合っているという納得感を持った上で製品選びをしています」(成瀬さん)
とりあえず購入ではなく、しっかり吟味してから揃える
次の、「一人暮らしを始める際に揃えた家電は?」という質問には、回答全体で「冷蔵庫」が81.7%、「洗濯機」と「炊飯器」が74%だが、世代別では「冷蔵庫」でZ世代後半が76.1%と割合が低下。「洗濯機」「炊飯器」もZ世代後半はスコアが低い傾向になった。堀口氏は「若い世代ほど最初からとりあえず家電を買うということはせず、しっかり吟味してから揃えようという意識が表れていると思います」とコメントした。
Z世代社員からは、次のようなコメントが続いた。
「金額的に気軽に買い直せるものではなく、毎日触れて、目にするものなので失敗したくないという思いが強く、吟味して選びました。冷蔵庫はスペースをとらず、容量があるもの。洗濯機は実家のものを参考に必要な機能を備えたドラム式を選びました」(井上さん)
「私だけでなく友人の話を聞いても、例えば洗濯という家事でも、間に合わせで洗濯機を購入するより、一人暮らしの当初はとりあえずコインランドリーで間に合わせて、ボーナスが入った際に買い時を狙って本当に欲しいドラム式洗濯乾燥機を購入するといったケースが多いかなと思います」(船戸さん)
それを受けて堀口氏は「現代はさまざまな情報、レビューが多い反面、迷いが生じやすい面もあり、そこをどう折り合いを付けていくかも大切になる」と指摘した。
一人暮らしの理想と現実にギャップも
「掃除・洗濯・料理など基本的な家事について、自分の気持ちに近いものを選ぶ」という問いでは、「すべて自分で行わなければいけないと考えている」や「家事を丁寧に行うことも自分の楽しみだ」という前向きにとらえる回答が高スコアになった。その一方、「家事はたまにするくらいでよい」と「家電にお任せして時短や効率化を目指したい」という相反する回答も高スコアとなった。
堀口氏は「一人暮らしをする前と実際に経験をした後で、理想と現実のギャップが表れている」と指摘した。
Z世代社員からは、「コロナ禍で自宅で仕事も家事もすべてするとなった時に、両者のバランスを取りながら家事も楽しむことでリフレッシュしたいという表れではないかと思いました」(成瀬さん)とのコメントがあった。
堀口氏は「バランスは重要なキーワードで、その中で提唱したいのは自分がやらなくてもよい家事は家電に任せて、自分の趣味や余暇に回すことが今の理想の暮らしではないかと思います」とコメント。そして「ドラム式洗濯乾燥機は、自分の人生の中で購入して良かった一番の家電」と絶賛しながら、「一人暮らしをはじめる際にはぜひ購入して欲しい」と語った。
「一人暮らしでの不安や不満に思うこと、困っていること」への問いでは、「掃除」が全世代共通で高いが、「洗濯」はZ世代後半が最も高く、「料理」はZ世代前半でスコアが高いなどの違いが出た。
また、「防犯」も全世代共通で高かった。一方、「不安や不満がない」という回答はZ世代後半が最も高かった。
堀口氏は「防犯への意識は全世代共通の不安要素だと感じました。料理は一人暮らしを始めたばかりのZ世代前半の方は、家電を買い揃えた後にあたる困りごとではないかと思います」と語った。
Z世代社員からは、「私も一人暮らしが決まってから料理のレパートリーを増やすため料理教室に通いましたが、一人暮らしがスタートしてからは仕事で忙しい日はオーブンレンジに任せられるメニューを活用しています」(大木さん)とコメントした。
やらなくてもよい家事は家電に任せ、自分の趣味や余暇に回すことで丁寧な暮らしに向ける
次の「大切にしたいと考えていたこと」について、一人暮らしを開始する前と、一人暮らし以降での気持ちの変化についての問いでは、特にZ世代後半は、丁寧な暮らし志向が強く、一人暮らしを始める前後で、その思いに変化がないことが分かった。この結果を受けて、お薦めの家電を問われた堀口氏は、「前述したドラム式洗濯乾燥機の次にお薦めするのは食洗機です。自分がやらなくてもよい家事を代行してくれる家電ですし、最近、パナソニックさんが出された一人暮らし用の食洗機は周りにも使っている人が多く、スペースの少ないキッチンの食器棚代わりに使っている人もいます」とコメントした。
Z世代社員からは、「仕事で食洗機を担当しているので思い入れも強いのですが、平日の家事負担をなるべく減らすことで、その分を丁寧な暮らしに向けることを目指しています」(船戸さん)と語った。
堀口氏は「すごく共感しますし、製品に対して家族の一員のような愛着も湧いていきます。僕は家電に任せることで生まれた自分の時間を、パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンで音楽や動画を視聴しており、没頭できます」とコメント。こうした合わせ技で、より家電の魅力が増すのではないかと提案した。
「サブスクだと導入しやすいと思う家電」の問いでは、全世代通して「美容家電」「空気清浄機」や「加湿器」が挙った。Z世代前半では「テレビ」や「アイロン」「カメラ」といった回答も見られた。
コメントを求められたカメラが趣味の成瀬さんは、「カメラは欲しいけれど購入はハードルが高いと思う方には、まず試すことができるサブスクは良い選択だと思います」と語った。
最後にトークセッションを総括して堀口氏は、「皆さんの家電への愛が伝わってきました」と前置きし、「僕の動画へのコメントでも、最新ガジェットよりも日常で使用する家電の方が、本当に使っていて良かったというものが多い。それだけに妥協しない家電選びをして欲しい」とアドバイスした。