日本メディアが取り上げない韓国「ファッションコレクション」に単独潜入取材!

ファッション

2024/02/19 16:26

 オーベラス・ジャパンは、2月1日から5日に韓国ソウル市で開催された「ソウルファッションウィーク 2024年秋冬コレクション」で潜入取材を行った。「ソウルファッションウィーク」のブランドは、ほぼすべてが日本未販売のため、これまで日本メディアではあまり取り上げられてこなかった。

新鋭の韓国人デザイナーズブランドが日本に上陸

 今回、同社が2023年にオープンした日本未上陸の韓国ブランドを集約した公式直販ECモール「@SEOUL(アットソウル)」から、「DOUCAN」「Re Rhee」「02 ARMOIRE」「CONECT X」の4ブランドが出演した。どれも韓国ではK-POPアイドルも着用している有名ブランドのため、これから日本でも流行ることが期待される、韓国好きの人には必見のブランドとなっている。また、ショー会場にはたくさんの韓国芸能人が招待されていた。
 
脱出おひとり島3に出演した
(左から)ジンソク、ミヌ、ウォンイク

 「DOUCAN」は、現実世界に存在する「私だけの特別な価値と意味が込められた空間」である「HETEROTOPIA in DOUCAN」を具現化したブランド。西洋式構造のうえに韓国の感性を盛り込み、クラシックとカジュアルが適切に混合された今回のコレクションでは、多様な質感のファブリックマッチ、ユニークなディテール、アイコニックなモノグラムで構成されている。様々な服の構造が組み合わさったユニークなシルエットは、新しい美しさと価値が込められたDOUCANのヘテロトピアで自由に表現されている。
 
DOUCAN 24FF

 「Re Rhee」は、これまで毎シーズンすべてのインスピレーションの源泉を、同時代を生きていく人々から受けてきた。漠然とした恐ろしい状況、穏やかな創作の中のきらめき、刹那の感情の中で揺らぐ生地に、レースオブジェ、スパングル、革などで構成している。今回のコレクションでは、アイボリーの清楚な強さブラックの優雅さを融合して逆説的に表現し、それぞれを引き立たせるポイントカラーは自然に染み込ませた。限界を設けず、最終ルックが出るまでひたすらに成果物をさらにブラッシュアップしていった。
 
Re Rhee 24FF

 「02 ARMOIRE」は、私たちに訪れた「成熟」という人生の区間を、FW24コレクションを通じてクラシックに回帰した。誰もが「情熱」と「倦怠」の時期を繰り返し、「成熟」の段階を迎えることになる。常に同じことから抜け出すために新しいことを探そうとする試みの意味について悩み、我々がしなければならないことは「再び最初に戻る」ことであると悟る、原点回帰のコレクションとなっている。
 
02 ARMOIRE 24FF

 「CONECT X」では、今回のコレクションで、ポストデジタル世代のデザイナー本人の記憶を表現した。デジタル文化が発達する前に遊んだ太い毛糸を利用したパンチニードル、様々な色の玉を集めて靴紐や安全ピンに通して作るアクセサリーやラバーランプ。それらは鮮やかな色と質感、そして折衷的なディテールが特徴で、デザイナーが大切にしていた過去の美学を連想させ、新しいアイデアが与えられた。シグネチャーハンドスプレーによるカラーデザインと、ヴィンテージグラフィックプリンティングで、オーガニックコットンやニット、ハンド銀箔作業をしたデニム、ビーガンレザーなど、ユニセックスシルエットで過去の記憶の美学を現代的に溶かしたジェンダーレスルックを表現した。
 
CONECT X コレクション

 日本での「韓国アパレル」はファストファッションのイメージが強く、韓国人デザイナー(韓国ファッション業界)と韓国好き日本女性のマッチングができていなかった。韓国には、今回のショー以外にも日本でまだ知られていない有名アパレルブランドが多数あるため、@SEOULがいち早く日本へ届けていく。

 また、@SEOULでは、これまでになかった新たな試みとして、同モールの中にインフルエンサー個人がセレクトしたアイテムを販売する「ショップinショップ」をローンチする。これまでPRが主だったインフルエンサーが、オンライン上でセレクトショップをオープンし、@SEOULが取り扱う「韓国ブランド」を販売する取り組みとなる。すでに、40ブランド・5000アイテムを販売しているが、好みやライフスタイルに合わせたファッションコーデを、様々なインフルエンサーが提案する。

 フォローしているインフルエンサーのコーデも参考にしながら、「投げ銭」感覚でインフルエンサーが販売する「ショップinショップ」で、@SEOUL商品を購入することができる。
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