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時間制限を気にせず使えるオンライン会議ツール~意外と使える!Skype。機能満載VooV。iOS標準搭載FaceTime~

レビュー

2024/02/14 17:00

 Zoom無料版だと40分、Googlemeetだと60分など無料のオンラインミーティングツールには時間制限がつきものです…しかし、世の中には時間制限を気にせずに無料で使えるオンラインツールがあります。Mac/iOSユーザーならFaceTime、機能満載のVooV、意外と使えるSkype!。時間制限を気にせず使える三つのオンライン会議ツールを紹介します。

FaceTime。
アプリ上から「リンクを作成」で会議を設定できる

Mac/iOSユーザーなら FaceTimeの会議機能

 MacOS SONOMA以降からFaceTimeで会議機能が使えるようになりました。

 FaceTimeリンクという機能を使えば、iOS/Android/WindowsなどOSを問わず会議に参加してもらうことができます。そしてなによりFaceTimeの会議の最大のメリットは「時間制限がない」ことです。
 

FaceTime会議の弱点

どの会議が誰との会議かがわかりづらい

 しかしFaceTimeにも残念な点があります。それは会議を管理しづらいいことです。

 FaceTime上で作成したリンクがなぜか現状(MacOS SONOMA14)では名称変更ができないのです…iOS版では名称変更できるため、会議名を管理したい場合はiPhone上で管理しなければなりません。
 
iOS上には名前を追加する項目があるのだが…
 

微妙に不安定なFaceTime会議

 そして、FactTimeの現状における弱点は不安定さです。特にMacとWindowsなど違うOS同士などでは、途切れたり、上手く参加できなかったりということが少なくありません。

 全員がiPhoneを使っているときは比較的安定しているのですが、PCプラットフォームで行うときは不安定さが気になることもあるので、本格利用する前に、どの程度スムーズに使い続けられるか一度テスト会議をしてみることをオススメします。
 

時間無制限。ホワイトボード・バーチャル背景、待合室などZoom系機能が充実しているVooV。録画機能も搭載

 VooVのダウンロードはVooVのホームページから行う。
英語と中国語しか用意されていないがアプリは日本語化されている
https://voovmeeting.com/download-center.html?from=1002
 
アプリを起動すれば中身は日本語で使うことできる

 VooVは無名ながら、高機能なビデオ会議サービスです。iOS/Android/Windows/MacOSに対応しています。

 VooVは会議の録画をローカルにダウンロードできる機能がついているのも大きな魅力です。会議に時間制限がないように、録画にも時間制限はありません。

 また録画を会議設定者だけでなく、会議参加者全員に行ってもらうことなども簡単に設定できるのも魅力です。なにかの使い方を教えたり、相手に忘れてほしくない内容を会議で行う際には、かなり便利な機能です。
 
会議の録画記録権限をホスト以外にも簡単に設定できる
 

VooVのデメリット

 ここまで書くとVooVはかなり良いところだらけのように映りますが、VooVにも弱点はあります。会議の安定性も比較的よいのですが、VooVはWeChat、古くはQQを運営するテンセント系のサービス。つまり中国系企業なのです。

 VooVを運営するTenecnt Cloudは正確には中国に本社があるわけではありませんが、企業によっては中国系通信サービスがNGの会社があるため、相手のPCでVooVに参加できないといったケースが考えられます。
 

意外と使える「個人版Skype」

 LINEが流行する前までのビデオ通話アプリの代名詞だったとも言える「Skype」。今はマイクロソフトの傘下となっています。

 Teams以前は会社でLyncやSkype for businessを使っていた方もいらっしゃるかと思います。ここで紹介するのは、ビジネス版ではなく、昔からあるいわゆる個人版のSkypeです。最新版のSkypeにはビデオ会議機能が搭載されているのです。
 
Skypeの会議機能。リンクを相手に渡せばOK

 Skypeのビデオ会議機能は1ビデオ通話ごとに最大4時間。1日最長10時間。つまり1日に2時間の会議を5回くらい行うことができます。

 また月間では100時間という制限がありますが、2時間の会議を1日5回で10日使うことができるということです。無制限ではありませんが、ほぼ問題ない長さと言えるのではないでしょうか?
 

Skypeのデメリット

 Skypeのデメリットは会議の付加機能が少ないことです。しかしリアルタイム音声テキスト化などもついていて、簡易な会議を行うには必要十分とも言えます。

 また会議で使うアカウントと今まで使っていたSkypeアカウントが混同してしまい、参加者が「あれ?Skypeのログインパスワードとアカウント名が思い出せなくて会議にログインできない…」という事態が起こりがちです。

 実際は参加者は既存のアカウントにログインしなくても、会議専用の名前で参加することができますが、Skypeのアカウントを昔持っていた方も多いため、ログインしようとしてしまい混乱することがしばし見受けられます。
 

Zoom、Teams、Google meetなどメジャー系オンラインビデオ会議サービス以外を使う上での注意事項

 これらのメジャー系ではないオンライン会議サービスを使うデメリットは、最初の1回目にwebアプリをインストールしなければいけないことです。

 メジャー系のアプリは、多くの方がインストールしているので、トラブルも少なく始められますが、初めてのサービスは相手があたふたしてしまうことがあります。会議に招待する際に、先に「このサービスをインストールしておいてください」と促しておくのが良いでしょう。(ITプロデューサー・Jag山本)

■Profile
Jag山本(山本釈弘)
ITビジネスデベロップメントアーティスト。Webマーケティング・メディア運営などを行っている。武蔵野美術大学大学院非常勤講師。
著書に「新IT時代への提言」(アスキー総合研究所)など。Jag Project,LLC代表。

 
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