ドウシシャと石川鋳造が共同開発した「おもいのフライパン スクエア 電気卓上コンロセット」が12月20日から、おもいのフライパン公式オンラインストア、碧南市ふるさと納税、体感基地おもいのフライパン BASE 直営店(愛知県碧南市)で発売される。価格は5万5000円。
新製品「おもいのフライパン スクエア 電気卓上コンロセット」は、石川鋳造のおもいのフライパンとドウシシャの電気卓上コンロをセットにした。「両社でこの世にない製品をつくろう」と開発に1年をかけ、誰もがスイッチ一つでどこでも手軽にプロの味を再現できる製品に仕上げた。
石川鋳造の石川鋼逸社長は「肉を美味しく焼くには230~250℃で焼くのがポイント。そして熱伝導率が高く、無塗装の鋳物製の鉄のフライパンで焼くこと」と語る。
だが、多くのメーカーに開発の熱い思いを伝えに回ったものの、どこからも断られた。「一般的な卓上IHは160~170℃でストッパーがかかって切れてしまったり、コストが合わずに匙を投げられてしまったりしたケースがいくつもあった」と石川社長は振り返る。
そうしたときに、知人からの紹介を通じてドウシシャと出会い意気投合。ドウシシャと石川鋳造には共通点があった。それが「世の中にないものをつくる」という思いだったという。
ドウシシャが担当した電気卓上コンロは「弱・中・強」で簡単に温度調節ができる。肉を焼くのに最適な230~250℃にするには「強」にする。約4分30秒という短い時間で高温に到達するのもポイントだ。あとはフライパンに肉を置くだけ。鋳物の鉄のフライパンは、温度ムラがなく均一に焼ける。
電気卓上コンロの開発では、約2kgと重いフライパンを支えるための強度設計が難航した。ブレイクスルーしたのは、コンロを支える脚部分に採用した「おもいのダンバー」だ。フライパンの重さを吸収することで、安定した使用を可能にした。
フライパンと電気卓上コンロを四角いスクエアデザインにしたのには意味がある。ドウシシャのヒット商品である縦に収納できるフライパン「sutto」で採用したリブを応用した。縦置きでの収納が可能なため、ホットプレートを使う際のような出し入れ時の億劫さや、収納スペースで悩まなずに済む。
なお、おもいのフライパンはガス火やIH調理・オーブン、アウトドアやキャンプ時の直火でも使える(直火・オーブン使用時はミトン使用を推奨)。キャンプ専用のフライパンを新調しなくてもいい。
さて、実際にリブロース肉を焼いてもらい感じたことは、思ったよりも早く肉の中まで火が通ったこと。高温で熱伝導率が高く、厚さのある鉄のフライパンのパワーを実感した。
肉の味も、外はカリッと中はジューシーでとても美味しかった。肉のうまみをしっかりと閉じ込めるため、同じ肉でも通常のフライパンで焼くのとはまったく違う味に仕上がるという。
セット内容は、鋳鉄製フライパン スクエア深型(22cm)、スクエア頂‐ITADAKI-(22cm)、電気卓上コンロ、ふた、おもいのフライパン スクエア収納スタンド、おもいのフライパン スクエアなべしき。
スクエア深型では焼く、煮る、炊く、蒸す、揚げるのマルチで使える。またスクエア深型にスクエア頂‐ITADAKI-をかぶせて鉄のフタとして使えば、カレーや無水鍋、無水野菜スープ、炊飯などもできる。
12月20日まで先行予約も実施しており、抽選で50人に石川鋳造が運営する肉のサブスクレギュラーコース1カ月分がプレゼントされる。(BCN・細田 立圭志)
開発に1年、誰でも手軽にプロの味を再現
「世界一お肉が美味しく焼けるフライパン」をキャッチコピーに愛知県碧南市の老舗鋳物企業・石川鋳造が開発した「おもいのフライパン」は、2017年の発売直後から人気となり、入荷3年待ちの状態に。その後20年に生産体制を整えてクラウドファンディング「Makuake」に出品したところ、2245万円の支援額を達成。フライパン部門で歴代1位をたたき出した。新製品「おもいのフライパン スクエア 電気卓上コンロセット」は、石川鋳造のおもいのフライパンとドウシシャの電気卓上コンロをセットにした。「両社でこの世にない製品をつくろう」と開発に1年をかけ、誰もがスイッチ一つでどこでも手軽にプロの味を再現できる製品に仕上げた。
石川鋳造の石川鋼逸社長は「肉を美味しく焼くには230~250℃で焼くのがポイント。そして熱伝導率が高く、無塗装の鋳物製の鉄のフライパンで焼くこと」と語る。
多くのメーカーに断られる中、ドウシシャと出会う
おもいのフライパンは、ミシュランで星を獲得したプロから一般の家庭まで根強い支持を得ているが、「熱伝導率がいいだけに、火加減が難しい」という声があった。そこで、ホットプレート並みに温度調節が不要なほど手軽な、電気卓上コンロ仕様のおもいのフライパンを開発しようと考えた。だが、多くのメーカーに開発の熱い思いを伝えに回ったものの、どこからも断られた。「一般的な卓上IHは160~170℃でストッパーがかかって切れてしまったり、コストが合わずに匙を投げられてしまったりしたケースがいくつもあった」と石川社長は振り返る。
そうしたときに、知人からの紹介を通じてドウシシャと出会い意気投合。ドウシシャと石川鋳造には共通点があった。それが「世の中にないものをつくる」という思いだったという。
ドウシシャが担当した電気卓上コンロは「弱・中・強」で簡単に温度調節ができる。肉を焼くのに最適な230~250℃にするには「強」にする。約4分30秒という短い時間で高温に到達するのもポイントだ。あとはフライパンに肉を置くだけ。鋳物の鉄のフライパンは、温度ムラがなく均一に焼ける。
電気卓上コンロの開発では、約2kgと重いフライパンを支えるための強度設計が難航した。ブレイクスルーしたのは、コンロを支える脚部分に採用した「おもいのダンバー」だ。フライパンの重さを吸収することで、安定した使用を可能にした。
「スクエアデザイン」ですっきり収納を実現
フライパンの取っ手は熱くならない。100回以上の試作を重ねて、鉄の取っ手部分に熱が伝わらないようにする構造を開発した。実際、肉を焼いている最中に取っ手を触っても、むしろ少しひんやりと感じるほどだった。フライパンと電気卓上コンロを四角いスクエアデザインにしたのには意味がある。ドウシシャのヒット商品である縦に収納できるフライパン「sutto」で採用したリブを応用した。縦置きでの収納が可能なため、ホットプレートを使う際のような出し入れ時の億劫さや、収納スペースで悩まなずに済む。
なお、おもいのフライパンはガス火やIH調理・オーブン、アウトドアやキャンプ時の直火でも使える(直火・オーブン使用時はミトン使用を推奨)。キャンプ専用のフライパンを新調しなくてもいい。
さて、実際にリブロース肉を焼いてもらい感じたことは、思ったよりも早く肉の中まで火が通ったこと。高温で熱伝導率が高く、厚さのある鉄のフライパンのパワーを実感した。
肉の味も、外はカリッと中はジューシーでとても美味しかった。肉のうまみをしっかりと閉じ込めるため、同じ肉でも通常のフライパンで焼くのとはまったく違う味に仕上がるという。
セット内容は、鋳鉄製フライパン スクエア深型(22cm)、スクエア頂‐ITADAKI-(22cm)、電気卓上コンロ、ふた、おもいのフライパン スクエア収納スタンド、おもいのフライパン スクエアなべしき。
スクエア深型では焼く、煮る、炊く、蒸す、揚げるのマルチで使える。またスクエア深型にスクエア頂‐ITADAKI-をかぶせて鉄のフタとして使えば、カレーや無水鍋、無水野菜スープ、炊飯などもできる。
12月20日まで先行予約も実施しており、抽選で50人に石川鋳造が運営する肉のサブスクレギュラーコース1カ月分がプレゼントされる。(BCN・細田 立圭志)