日立グローバルライフソリューションズは紙パックを採用したコードレススティッククリーナーの新製品「かるパックスティック（PKV-BK50L）」を12月上旬から発売する。

ジェット3Dファンモーターで風量は約16％アップ

　日立のPKV-BK50L（以下、BK50L）は、集じん部の薄肉化と軽量ヘッド・ファンモーターの組み合わせや複数の軽量化技術によって電池を含む本体のみの質量は0.97kg。延長パイプやヘッドを含めた標準質量は1.4kgの軽量・コンパクトなコードレススティッククリーナーだ。

　軽量モデルながら、ジェット3Dファンモーターを搭載し、強い吸引力を持続する。ジェット3Dファンモーターは、強く安定した磁力を発生する極異方4極マグネットの採用により、高効率で高速回転を生み出す。さらにファンが斜めに配置されており、固定翼とともに吸い込む空気の流れを効率よく制御する。
 
　BK50Lの吸い込み口の最大風量は約1.29m3/分。現行モデルのPKV-BK3Kは約1.11m3/分で、風量は約16％向上し強い吸引力を実現している。

紙パックの取り外しはラクでほこりの舞い上がりや飛散も抑制

　吸引力が強いと紙パックがすぐにたまってしまい、紙パックの交換や手入れが大変そうと思うかもしれない。しかし、吸引力が強いため、紙パックにたまったごみを圧縮してごみを小さくまとめるとともに集じん部の下にパワー長もち経路を採用し、ごみがたまっても空気がスムーズに流れ吸引力の低下を抑える。
 
　紙パックの利便性はなんといってもたまったら、本体から外して捨てるだけの手軽さだ。BK50Lの紙パックの容量は0.6Lと大きく、ごみを圧縮するため一般家庭の約4カ月分に相当するごみをためられるという。

　本体から紙パックを取り出す際もフィルターの枠が上下する可動式の紙パックするりん構造を採用して、いっぱいに膨らんだ紙パックでも取り外し時がラクになっている。また、取り外すときは紙パックの吸い込み口をシール状のふたで密閉するこぼさんパックで、ごみ捨て時にほこりの舞い上がりやこぼれを抑える仕組みだ。
 
　運転モードは強、標準に加えて、新たに自動を採用。自動ボタンを押すだけで、フローリングや畳、じゅうたんなどの床質や操作力を感知して吸引力を自動でコントロール。手動でモードを切り替える手間が軽減され、床やごみの状態に合わせた最適運転ができる。

パワフルスマートヘッドで取り回しや操作性も容易

　付属のパワフルスマートヘッドは先端がループ状のからまんブラシを採用し、髪の毛などがブラシの中に入り込まず、からまりにくい。また、ブラシの後方に付けられたシンクロフラップがヘッドの押し引きによって開閉して、押すときも引くときもごみをしっかりと吸い込む。

　ヘッドが左右90度に曲がるクルッとヘッドや家具と床の間のような狭い場所でもヘッドが浮かずに掃除できるペタリンコ構造を採用。軽さや吸引力はもとより、掃除の操作性もしっかりと考えられた製品に仕上がっている。
 
　現行モデルでも採用しているごみくっきりライトも搭載し、白色と緑色の2色のLEDライトで見えにくい床のごみもくっきりと浮かび上がらせ、日常の掃除をサポートする。
 
　付属ツールはパワフルスマートヘッドと延長パイプ、ハンディブラシ、伸縮すき間用吸口、布用ブラッシングヘッド、ほうきブラシ、スタンド式充電台。約2時間の充電時間で連続使用時間は強で約8分、標準でパワフルスマートヘッド使用時は約40分、非使用時は約60分、自動はごみの量によって約8～40分である。

　紙パックではなくサイクロン式のPV-BL50L、付属ツールや充電スタンドが異なるPV-BL30Lも同時発売。その軽さや吸引力、操作性を家電量販店の店頭でぜひ試してみよう。