ツインバードは、トースターの新製品「匠ブランジェトースター」TS-D486Bの発表会を開催した。パン職人の世界大会で日本人初の総合優勝を果たしたパンの匠の火力調整を再現した匠ブランジェトースターは、市販のパンや冷凍パンを窯から出したばかりの食感や味を再現する。市場想定価格は2万5800円、11月17日発売予定だ。
同社は2022年10月に社名をツインバード工業からツインバードに変更しており、新製品の匠ブランジェトースターは社名変更後初の匠プレミアム製品となる。
匠ブランジェトースターは、15年に行われたパン職人の世界大会で総合優勝を果たした千葉県成田市のトモニパンの浅井一浩オーナーシェフと共同開発した製品。浅井シェフの焼きの技術を火力調整プラグラミングで再現。焼き立ての状態を復元し、パン本来の美味しさを蘇らせるという。
ツインバードが実施したアンケート調査によると、1週間に1回以上パンを食べている人は8割を超え、3人に1人はほぼ毎日食べていることが分かった。だが、トースターで調理・リベイク(再加熱)した際にパンが焦げてしまったことがあると回答した人は67.7%、焦げを気にして見張ってしまうという人は64.7%もいた。
また、最近は冷凍パンの市場も拡大している。同アンケートでは約7割が冷凍パンを食べたことがあり、6人に1人は日常的に冷凍パンを食べているとの結果が出た。しかし、冷凍パンの解凍やリベイクに自信がない人は61%で、約半数の51%が冷凍パンに美味しさを期待していないと回答した。
浅井シェフによると、消費者がパンを解凍したり、リベイクしたりすると焼きすぎてしまう傾向があり、パンの持つ本来の味が伝わっていないのではないかと考えた。そこで自らが持つパン焼きの技術を共同開発という形で匠ブランジェトースターに応用したのだ。
実演デモを見ていると、庫内が明るくなったり、暗くなったりを繰り返した。これは庫内のセンサーが温度を検知して、自動でヒーターのオンとオフを切り替えて細かく温度調整をしているからとのことだ。
パンといっても種類はさまざま。カレーパンのように中に具材がある揚げパンの再加熱は難しく、失敗すると外側が油っぽくなったり、中は温まっていなかったりする。このカレーパンの再加熱では上部のカーボンヒーターの出力を弱く、下のハロゲンヒーターの出力を強くして温度を調整。表面を焦がさず中をしっかりと熱々に温め、揚げたての状態を再現するという。
実際に匠ブランジェトースターで再加熱した冷凍のカレーパンを試食したところ、文字どおり外側はサックリ、カラッと焼けて中の具材は熱々。揚げたてと言われたら納得してしまうような食感と美味しさが実感できた。
また、ヒーターの配置位置や放出された熱を拡散する反射板のレイアウトなども最適な焼き上がりにするよう考えられて設計・開発されている。ヒーターや温度制御だけでなく、内部の構造まで手が入っているので、丸いパンのような形状でもムラなく焼けるのだ。
試食したクロワッサンもバターの香りがしっかりと感じられ、外側の皮はサクサクに仕上がっていた。油のベタベタした感じや焦げ目はなく、本来のクロワッサンを改めて知ったような印象を受けた。
オートモードはトースト、クロワッサン、フランスパン、カレーパンで、いずれも冷凍した状態を選ぶことが可能。マニュアルモードでは温度を120~260度まで20度刻みで選べるので餅やグラタン、ホイル焼きなどもつくれる。
全体のデザインはシンプルかつスタイリッシュで、Takumi Blackと名付けた落ち着きのあるシックな黒色が引き締まった印象を与える。細部にまでこだわったデザインにより、同製品は2023年度グッドデザイン賞を受賞した。
扉は小さく奥に深い窯のような構造は熱を逃さず、トーストは2枚を同時に焼くことができる。扉を引くと焼き網がかなり手前まで出てくるので、パンの出し入れも簡単だ。
近年の高級トースターといわれる製品では少量の水を使用してパンをふっくらと焼き上げるが、匠ブランジェトースターは水を使用しない。これは外側を一気に焼くためと、トーストはよいがバケットやクロワッサンのりベイクでは水分がマイナスに作用するためと同社では説明する。
焼き立てのパンが持つ美味しさを家庭でも手軽に味わうことができる匠ブランジェトースターは、デザイン性と機能性、操作性をしっかりと抑えながらも理想の仕上がりのパンが楽しめるというツインバードの自信作だ。
3人に1人がほぼ毎日パンを食べているが、焦がした経験アリは7割弱
ツインバードは同社の製品群の中で、特徴ある製品に絞った二つのブランドラインを展開している。一つはシンプルでベーシックでありながら本質機能にこだわった「感動シンプル」。もう一つは確かな技術を持つ匠と共創して商品開発をした「匠プレミアム」だ。同社は2022年10月に社名をツインバード工業からツインバードに変更しており、新製品の匠ブランジェトースターは社名変更後初の匠プレミアム製品となる。
匠ブランジェトースターは、15年に行われたパン職人の世界大会で総合優勝を果たした千葉県成田市のトモニパンの浅井一浩オーナーシェフと共同開発した製品。浅井シェフの焼きの技術を火力調整プラグラミングで再現。焼き立ての状態を復元し、パン本来の美味しさを蘇らせるという。
ツインバードが実施したアンケート調査によると、1週間に1回以上パンを食べている人は8割を超え、3人に1人はほぼ毎日食べていることが分かった。だが、トースターで調理・リベイク(再加熱)した際にパンが焦げてしまったことがあると回答した人は67.7%、焦げを気にして見張ってしまうという人は64.7%もいた。
また、最近は冷凍パンの市場も拡大している。同アンケートでは約7割が冷凍パンを食べたことがあり、6人に1人は日常的に冷凍パンを食べているとの結果が出た。しかし、冷凍パンの解凍やリベイクに自信がない人は61%で、約半数の51%が冷凍パンに美味しさを期待していないと回答した。
浅井シェフによると、消費者がパンを解凍したり、リベイクしたりすると焼きすぎてしまう傾向があり、パンの持つ本来の味が伝わっていないのではないかと考えた。そこで自らが持つパン焼きの技術を共同開発という形で匠ブランジェトースターに応用したのだ。
遠赤と近赤の異なるヒーターで外も中もしっかり加熱
匠ブランジェトースターは上部と下部に二つのヒーターを配置。上部は遠赤外線系のカーボンヒーター、下部は近赤外線系のハロゲンヒーターとタイプが異なるヒーターの採用で、パンの外側は焦がさずサクッと焼き、中は最適な温度に温める。実演デモを見ていると、庫内が明るくなったり、暗くなったりを繰り返した。これは庫内のセンサーが温度を検知して、自動でヒーターのオンとオフを切り替えて細かく温度調整をしているからとのことだ。
パンといっても種類はさまざま。カレーパンのように中に具材がある揚げパンの再加熱は難しく、失敗すると外側が油っぽくなったり、中は温まっていなかったりする。このカレーパンの再加熱では上部のカーボンヒーターの出力を弱く、下のハロゲンヒーターの出力を強くして温度を調整。表面を焦がさず中をしっかりと熱々に温め、揚げたての状態を再現するという。
実際に匠ブランジェトースターで再加熱した冷凍のカレーパンを試食したところ、文字どおり外側はサックリ、カラッと焼けて中の具材は熱々。揚げたてと言われたら納得してしまうような食感と美味しさが実感できた。
また、ヒーターの配置位置や放出された熱を拡散する反射板のレイアウトなども最適な焼き上がりにするよう考えられて設計・開発されている。ヒーターや温度制御だけでなく、内部の構造まで手が入っているので、丸いパンのような形状でもムラなく焼けるのだ。
試食したクロワッサンもバターの香りがしっかりと感じられ、外側の皮はサクサクに仕上がっていた。油のベタベタした感じや焦げ目はなく、本来のクロワッサンを改めて知ったような印象を受けた。
4種類のパンに対応したオートモードで再加熱はボタン一つ
操作部はスタートとマニュアル用の設定を兼ねたダイヤルボタンとパンの種類やマニュアルを選択するモードボタン、キャンセルボタンの三つのみ。シンプルで分かりやすいので、誰でも簡単に操作ができる。オートモードはトースト、クロワッサン、フランスパン、カレーパンで、いずれも冷凍した状態を選ぶことが可能。マニュアルモードでは温度を120~260度まで20度刻みで選べるので餅やグラタン、ホイル焼きなどもつくれる。
全体のデザインはシンプルかつスタイリッシュで、Takumi Blackと名付けた落ち着きのあるシックな黒色が引き締まった印象を与える。細部にまでこだわったデザインにより、同製品は2023年度グッドデザイン賞を受賞した。
扉は小さく奥に深い窯のような構造は熱を逃さず、トーストは2枚を同時に焼くことができる。扉を引くと焼き網がかなり手前まで出てくるので、パンの出し入れも簡単だ。
近年の高級トースターといわれる製品では少量の水を使用してパンをふっくらと焼き上げるが、匠ブランジェトースターは水を使用しない。これは外側を一気に焼くためと、トーストはよいがバケットやクロワッサンのりベイクでは水分がマイナスに作用するためと同社では説明する。
焼き立てのパンが持つ美味しさを家庭でも手軽に味わうことができる匠ブランジェトースターは、デザイン性と機能性、操作性をしっかりと抑えながらも理想の仕上がりのパンが楽しめるというツインバードの自信作だ。