アイロボットは10月20日から、空気清浄機の新商品「Klaara(クラーラ)p7 Pro」を発売する。同社にとって空気清浄機は新規領域への初参入となる。9月下旬に発売した自動給水機能を備えた「ルンバ コンボ j9+」などと連動しながら部屋の床も空気もキレイにする。Klaaraの特徴と、連携するルンバシリーズを整理する。
空気清浄機「Klaara(クラーラ)p7 Pro」は、10月20日から全世界に先駆けて日本市場で先行発売する。アイロボット公式オンラインストアの価格は16万9800円。適用床面積は40畳、8畳当たりの清浄時間は約7分。本体サイズは幅36.8×奥行き38.6×高さ59.9cm、重さは16kg。
日本市場では加湿機能付きの空気清浄機が多くを占めるが、Klaaraは空気清浄機単体機。担当者が「オフィスでも使用できるほどのパワフルさ」と話すように、清浄力を追求したモデルだ。
つなぎ目のない独自の密閉構造を採用し、隙間から空気がもれない。取り込んだ有害物質とキレイな空気が製品内で混ざらない設計にしているという。
フィルターはボックス型で、ホコリやペットのフケを除去する「プレフィルター」とニオイやホルムアルデヒドを除去する「カーボンフィルター」、ウイルスレベルの汚れをキャッチする「HEPAフィルター」の三つが一体になっている。
活性炭の量は一般的な空気清浄機用フィルターよりも多いため、湿気などの影響を受けにくい。フィルターの交換目安は年1回で価格は2万9800円。フィルターは重量と大きさがあり、自治体によっては粗大ゴミ扱いになる可能性があるため、捨てる際は確認した方がよいだろう。
Klaaraは部屋の空気質を毎秒10回モニタリングし、空気の状態に合わせて風量を調節する。部屋の空気汚れのデータを蓄積しながら学習するため、使っていくほど効率良く運転する。
ルンバとの連携では、「iRobot Homeアプリ」を使う。Klaaraを設置している部屋でルンバが掃除を始めると、Klaaraは排気量を上げて、舞い上がったほこりなどを吸い込む。床と一緒に空気もキレイにするというわけだ。
このうち水拭き掃除ありで自動給水・自動ゴミ収集機能クリーンベースを備えた「ルンバ コンボ j9+」(公式オンライン価格は19万9800円)、水拭き掃除ありで自動ゴミ収集機能クリーンベースを備えた「ルンバ コンボ j9+ SD」(16万9800円)、水拭き掃除なしで自動ゴミ収集機能クリーンベースを備えた「ルンバ j9+」(13万9800円)、水拭き掃除なしクリーンベースなし「ルンバ j9」(10万9800円)の4機種は9月に発売した新製品となる。
フラッグシップ機「ルンバ コンボ j9+」の特徴は、使い勝手と清掃能力だ。「ルンバ コンボ」シリーズは、ごみの吸引と床の水拭きが可能な2 in 1モデル。従来は給水タンクに水を入れる必要があったが、「ルンバ コンボ j9+」ではクリーンベースに自動給水機能を搭載。3Lの水が入る大容量タンクを備えるため、掃除のたびに手作業で水を補充する手間が省ける。
掃除機としての基本性能である吸引力はスタンダードモデル「iシリーズ」と比較すると約2倍にアップした。さらに、水拭きで前後に動いてごしごしと丁寧に汚れを拭き取る「スマートスクラブ機能」も搭載する。
「パッドリフティングシステム」も引き続き搭載しているので、ウェッドパッドが自動的に持ち上がり、ラグやじゅうだんなどを濡らすことなく掃除する。
独自オペレーションシステムは最新版の「iRobot OS 7.0」だ。「ルンバ コンボ j9/j9+ SD」と「ルンバ j9+/j9」では「Dirt Detective機能」に対応した。これは清掃履歴を元に、汚れやすいエリアや最近掃除していない部屋などを判断し、優先的に掃除する機能である。
このほか、フロントカメラ機能を使ってペットの排泄物やスマホのコードなどの物体回避能力にも対応する。
回避する対象はコードやケーブル、ペットの排泄物(固形)、靴、スリッパ、靴下、ファブリック、衣類、リュックサック、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ(ボールやロープ)、犬、猫など。対象物は順次アップデートされる。
吸引力は、iシリーズ基準にすると「ルンバj9」「ルンバj9+」「ルンバ コンボ j9+」「ルンバ コンボj9+ SD」は吸引力が2倍にアップ。
また、iシリーズはカメラ非搭載である。アイロボットがカタログに記載している対応できる部屋数によると、iシリーズは3~4部屋、jシリーズは5部屋以上となっている。より高性能なマッピング能力や障害物を認識して回避する機能を求めるなら「jシリーズ」が向いている。
価格帯は一番手頃なi2の3万9800円から、フラッグシップの「ルンバ コンボ j9+」の19万9800円まで幅広いので、予算や目的にあわせて選べる点も同社の魅力といえそうだ。(家電ライター・伊森ちづる)
新カテゴリーの空気清浄機に参入
先日都内で開かれた新製品のメディアセミナーでアイロボット・コーポレーション創設者/会長兼CEOのコリン・アングル氏は「ロボット掃除機で家を自動的にキレイにするだけでなく、健康的に住める空間にするアイデアとして、ロボットと連携する空気清浄機を開発した」と語った。空気清浄機「Klaara(クラーラ)p7 Pro」は、10月20日から全世界に先駆けて日本市場で先行発売する。アイロボット公式オンラインストアの価格は16万9800円。適用床面積は40畳、8畳当たりの清浄時間は約7分。本体サイズは幅36.8×奥行き38.6×高さ59.9cm、重さは16kg。
日本市場では加湿機能付きの空気清浄機が多くを占めるが、Klaaraは空気清浄機単体機。担当者が「オフィスでも使用できるほどのパワフルさ」と話すように、清浄力を追求したモデルだ。
つなぎ目のない独自の密閉構造を採用し、隙間から空気がもれない。取り込んだ有害物質とキレイな空気が製品内で混ざらない設計にしているという。
フィルターはボックス型で、ホコリやペットのフケを除去する「プレフィルター」とニオイやホルムアルデヒドを除去する「カーボンフィルター」、ウイルスレベルの汚れをキャッチする「HEPAフィルター」の三つが一体になっている。
活性炭の量は一般的な空気清浄機用フィルターよりも多いため、湿気などの影響を受けにくい。フィルターの交換目安は年1回で価格は2万9800円。フィルターは重量と大きさがあり、自治体によっては粗大ゴミ扱いになる可能性があるため、捨てる際は確認した方がよいだろう。
Klaaraは部屋の空気質を毎秒10回モニタリングし、空気の状態に合わせて風量を調節する。部屋の空気汚れのデータを蓄積しながら学習するため、使っていくほど効率良く運転する。
ルンバとの連携では、「iRobot Homeアプリ」を使う。Klaaraを設置している部屋でルンバが掃除を始めると、Klaaraは排気量を上げて、舞い上がったほこりなどを吸い込む。床と一緒に空気もキレイにするというわけだ。
ルンバは自動給水機能付きの2in1モデルが登場
Klaaraと連携するルンバは、「ルンバ s9+/j9/j7/i7/i5/i3シリーズ」と「ルンバ コンボ」だ。このうち水拭き掃除ありで自動給水・自動ゴミ収集機能クリーンベースを備えた「ルンバ コンボ j9+」(公式オンライン価格は19万9800円)、水拭き掃除ありで自動ゴミ収集機能クリーンベースを備えた「ルンバ コンボ j9+ SD」(16万9800円)、水拭き掃除なしで自動ゴミ収集機能クリーンベースを備えた「ルンバ j9+」(13万9800円)、水拭き掃除なしクリーンベースなし「ルンバ j9」(10万9800円)の4機種は9月に発売した新製品となる。
フラッグシップ機「ルンバ コンボ j9+」の特徴は、使い勝手と清掃能力だ。「ルンバ コンボ」シリーズは、ごみの吸引と床の水拭きが可能な2 in 1モデル。従来は給水タンクに水を入れる必要があったが、「ルンバ コンボ j9+」ではクリーンベースに自動給水機能を搭載。3Lの水が入る大容量タンクを備えるため、掃除のたびに手作業で水を補充する手間が省ける。
掃除機としての基本性能である吸引力はスタンダードモデル「iシリーズ」と比較すると約2倍にアップした。さらに、水拭きで前後に動いてごしごしと丁寧に汚れを拭き取る「スマートスクラブ機能」も搭載する。
「パッドリフティングシステム」も引き続き搭載しているので、ウェッドパッドが自動的に持ち上がり、ラグやじゅうだんなどを濡らすことなく掃除する。
独自オペレーションシステムは最新版の「iRobot OS 7.0」だ。「ルンバ コンボ j9/j9+ SD」と「ルンバ j9+/j9」では「Dirt Detective機能」に対応した。これは清掃履歴を元に、汚れやすいエリアや最近掃除していない部屋などを判断し、優先的に掃除する機能である。
このほか、フロントカメラ機能を使ってペットの排泄物やスマホのコードなどの物体回避能力にも対応する。
回避する対象はコードやケーブル、ペットの排泄物(固形)、靴、スリッパ、靴下、ファブリック、衣類、リュックサック、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ(ボールやロープ)、犬、猫など。対象物は順次アップデートされる。
コンボシリーズは水拭き、iシリーズとjシリーズではjシリーズの方が吸引力あり
ルンバのうち「ルンバ コンボ」と呼ぶ機種は、掃除機がけと床拭きの両方ができるモデルを意味する。「ルンバ コンボ j9+」「ルンバ i5+」のように「+」がつくものは、ゴミ収集機能を備えたクローンベースを付属するモデルとなる。さらに手頃な価格の「iシリーズ」として、「ルンバ i5+」「ルンバ i5」「ルンバ i2」を用意する。吸引力は、iシリーズ基準にすると「ルンバj9」「ルンバj9+」「ルンバ コンボ j9+」「ルンバ コンボj9+ SD」は吸引力が2倍にアップ。
また、iシリーズはカメラ非搭載である。アイロボットがカタログに記載している対応できる部屋数によると、iシリーズは3~4部屋、jシリーズは5部屋以上となっている。より高性能なマッピング能力や障害物を認識して回避する機能を求めるなら「jシリーズ」が向いている。
価格帯は一番手頃なi2の3万9800円から、フラッグシップの「ルンバ コンボ j9+」の19万9800円まで幅広いので、予算や目的にあわせて選べる点も同社の魅力といえそうだ。(家電ライター・伊森ちづる)