ビジネスモバイルPCの最適解、機能とデザインを追求した「VAIO S13」「VAIO Pro PG」

新製品

2023/08/30 16:30

 VAIOは、ビジネスモバイルの最適解を目指し、こだわり抜いた機能とデザインを実現する13.3型ワイドのモバイルPCとして、個人向けに「VAIO S13」、法人向けに「VAIO Pro PG」を8月29日に受注を開始した。価格は、VAIO S13が最小構成で15万9800円、VAIO Pro PGがオープンで実勢価格は15万9800円から。

「VAIO S13」「VAIO Pro PG」受注開始

VAIOモバイルPC初の縦横比16:10ディスプレイ

 新製品は、持ち運びが快適なA4ファイル程度の大きさ、約1.072kg(最軽量構成時)の軽量ボディながら、縦横比16:10ディスプレイを採用し、eSIMと物理SIMのデュアルSIMに対応するなど、「モビリティ」と「高性能」のバランスに優れ、とくにビジネスの最前線で高い生産性を発揮する1台となっている。
 
13.3型ワイド画面アスペクト比による比較

 VAIOモバイルPC初となる縦横比16:10のディスプレイ(1920×1200ピクセル)は、一般的な13.3型ワイド16:9フルHDディスプレイ(1920×1080ピクセル)と比べ、縦方向のサイズが約8.2%も増加し、縦横比16:9の14.0型ワイドディスプレイに匹敵する生産性を実現した。オフィスワーク、情報収集、写真編集など、あらゆる作業がより快適になる。

 毎日持ち歩いても苦にならない約1.072kg(最軽量構成時)の軽量ボディ。A4ファイル程度の大きさなので、スリムタイプのビジネスバッグはもちろん、サイドデスクにもサッとしまっておくことができ、また、新幹線の狭いテーブルでも快適に作業ができる。

 LTE対応モデルでは、eSIMと物理SIM(nanoSIM)の二つのSIMに対応。eSIMは、SIMカードを挿入しなくても、無線WANモジュールに組み込まれたチップ内にプロファイルを追加するだけで使用できるSIM。1台のノートPCで複数の無線通信回線を利用できるため、仕事用とプライベート用といった用途や目的によって回線の使い分けが可能。契約する通信事業者を選ばないSIMフリーなので、大手通信事業者はもちろん、いわゆる「格安SIM」も利用できる。
 

 ハイエンドラインで人気の高いブロンズカラーを、新製品でも専用に調色してカラーバリエーションとして加えた。主張しすぎない、落ち着いた印象のブロンズにブラックの天板ロゴ、オーナメントを組み合わせ、ビジネスシーンにもよくなじみ、上質感を漂わせている。

 キーボード面のパームレストは、強く美しい1枚板のアルミ合金製。さらに、表面のアルマイト(陽極酸化)処理によって美しい輝きを保ち続ける。キーピッチは、フルピッチ(約19mm)、キーストロークも約1.5mmと深く、心地よい打鍵感を実現した。さらにキーボードのキー一つ一つを、特別配合したUV硬化塗装で防汚性も向上している。タッチパッドは左右独立型のクリックボタン付きなので、誤クリックを防止できる。

 ディスプレイを開くとキーボード奥側が持ち上がり、タイピングしやすい角度のつくチルトアップヒンジ機構。手首にかかる負担を軽減するだけでなく、側面ポートへのケーブルの抜き差しもしやすい設計になっている。

 モバイルユースのさまざまなアクシデントを想定した、数十項目にもおよぶVAIO独自の厳しい品質試験を実施。米国防総省制定のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した品質テストもクリアしている。

 VAIO安曇野本社・工場で、ていねいなものづくりを追求している。わずかなキズやヘコミを見逃さないよう、大事な部分は専任の担当者が一つずつ指差し確認。「安曇野FINISH」と呼ばれる徹底した品質チェックに合格した製品だけを出荷する。
 

 環境配慮設計として、外装部(液晶を除く)の約50%を塗装しないことで、塗装工程の環境負荷を低減した。また、無塗装部品(ボトムケース)に強化樹脂を使用することで軽量と剛性を両立した。

 取扱説明書類は、電子版を選ぶことも可能。紙の使用量を減らすことで廃棄物やCO2排出量の削減、森林保護につながるだけでなく、スマートフォンなどさまざまな端末からアクセスできる利便性も兼ね備える。さらに、包装材のプラスチックを削減しており、小さな工夫を積み重ねている。

 プロセッサーは、最新世代の第13世代インテルCoreプロセッサーを搭載。高性能コアであるパフォーマンスコア(P-core)と、消費電力あたりの処理効率に優れた高効率コアであるエフィシエントコア(E-core)にタスクを適切に振り分けることによって、各コアのパフォーマンスを最適化し、より快適なユーザー体験を実現している。

 さらに、オンラインコミュニケーションを円滑にする各種機能を継承。AIの力で騒音などの環境ノイズだけを除去するAIノイズキャンセリング機能は、在宅時のさまざまな生活音や屋外での雑音をカットする。ビームフォーミング技術と組み合わせることでPC正面の自分の声だけをクリアに届けるプライベートモードや、相手の声もクリアな音声で確認できるスピーカー出力のノイズキャンセリング設定も可能。マイクの集音性能を向上したステレオアレイマイク、VAIOが独自に最適化を施したDolby Atmosにより、オンラインでも距離を感じることなくクリアな音声で会話できる。

 約92万画素のフロントカメラでユーザーの顔を高精細・高画質に撮影可能。ノイズ除去技術としてTNR(Temporal Noise Reduction)を導入し、より解像感を増したくっきりとした映像を届けることができる。また、カメラ映りを最適化する機能を搭載し、アプリに依存せず、家の中のどの場所でも、鮮明で自然な明るさの表情を相手に届ける。中でも「美肌効果機能」を使うことで、肌を滑らかに、自然に補整し、オンライン上の会話相手に、より清潔感のある印象を与えることができる。

 VAIO Pro PGでは、企業向け管理機能インテルvProプラットフォーム準拠モデルも選ぶことができる(9月下旬以降に提供予定)。また、同プラットフォームに準拠するモデルは、Microsoftが提唱するセキュリティ要件「Secured-core PC」にも対応し、この要件に対応したハードウェア、BIOS、ファームウェアとOS設定によって、BIOSやファームウェアなどへの外部からの不正アクセスや悪意のあるコードによる情報改ざんを防止する。