昨年、エブリノES-GT26で17年ぶりにレンジの新製品を発売した象印マホービンは、9月11日に新ラインアップのES-JA23を発売する。JA23はGT26の特徴や機能を継承しつつ、GT26よりもちょっと小型になった。

高評価のレジグリ、うきグリ、サクレジを継続搭載

　新製品のJA23は庫内容量が23Lで、外形寸法は幅478mm×奥行398mm×高さ349mm。GT26よりも庫内容量は3L小さく、外形寸法は幅が9mm、奥行が1mm、高さは21mm小さい。外形寸法を小さくしたことで、少人数世帯でも設置しやすい仕様となっている。

　象印マホービンが2022年に発売したGT26の購入者アンケートでは、同商品を購入した理由としては75％がデザインを挙げた。その好評だったシンプルかつ機能的なデザインはJA23でも継承。ドアの操作部は段差がなくフラットになり、ドアハンドルの形状も若干変わり、さらにスタイリッシュさに磨きがかかった印象だ。

　また、同アンケートでは独自機能であるレジグリ、うきレジ、サクレジも購入理由の上位にランクインしたという。JA23では、これら好評だった機能も継続して搭載している。

　レジグリは、加熱時にレンジ機能からグリル機能へ自動で切り替える機能。食材によって逆にグリル機能からレンジ機能への切り替えも可能だ。
 
　うきレジは付属の耐熱ボウルを角皿下部にセットすることでボウルが浮いた状態になり、全方向からレンジ加熱ができるという機能だ。耐熱ボウルが固定されているので、食材の温度を検知する赤外線センサーが正しい温度を測定できるのも、うきレジのメリットである。
 
　サクレジは、グリレジを応用した機能で、特に揚げ物の温め直しに効果を発揮する機能。レンジ加熱で食材の中は温かく、グリル機能で外側の衣をサクサクに焼き上げる。
 
　操作ボタンはダブルダイヤル式で白黒反転液晶部や引き出すメニューボード、庫内のにおいや汚れを高温で分解する脱臭機能、全解凍と半解凍が選べる解凍機能などの操作性や特徴はGT26から継承している。取扱説明書に掲載されているレシピ数は60で、このうち自動メニューは35だ。
 

26Lモデルも新たにリニューアル

　新たなラインアップが追加されるエブリノは、初号機のES-GT26も代変わりする。後継機種はES-GU26。外形寸法や庫内容量、スペック、機能などはGT26と同じだが、新たにマイメニューが登録できるようになった。
 
　このマイメニューは、よく使うレシピや食材の調理方法を最大三つまで、マイメニューとして登録できるというもの。自動メニューは登録できず、手動メニュー限定だ。

　また、取扱説明書掲載レシピ数は88で、GT26から12増えた。このうち自動メニューにはローストビーフやソース焼きそばなどが追加されている。ソース焼きそばはフライパンを使わず、食材を角皿に広げてボタン操作だけで調理が可能だ。

　オーブンレンジはどんどん多機能になり、使わない機能やメニューも多いのではないだろうか。象印のエブリオは使用頻度の高いレンジ機能を核として、誰でも使えることにこだわったオーブンレンジ。デザイン性と機能性を両立させ、使いやすさも兼ね備えたモデルだ。