ソニー、次世代のAPS-Cミラーレス一眼カメラ「α6700」

新製品

2023/07/13 17:00

 ソニーは7月28日に、APS-Cサイズのセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「α6700」を発売する。価格はオープンで、実勢価格はボディのみが22万円前後、「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」が付属する高倍率ズームレンズキットが26万円前後の見込み。

α6700

最新の静止画・動画性能を小型軽量ボディに凝縮

 「α6700」は、APS-Cサイズの有効画素数約2600万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と、最新の画像処理エンジン「BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)」によって、高い描写性能を実現したミラーレス一眼カメラ。

 常用ISO感度は、静止画・動画時ともに100~32000(静止画撮影時拡張感度はISO50~102400)を実現し、高感度でもノイズを抑えた撮影を可能にしている。静止画撮影では、人物や植物といった被写体を自然な色合いで、意図した通りに撮影できるほか、見た目や印象をかんたんに変えられるクリエイティブルックを備えており、映像表現の幅を広げられる。

 さらに、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7R V」と同じAIプロセッシングユニットを搭載することで、「リアルタイム認識AF」による高精度な被写体の認識が可能になり、人物を撮る際に複雑な姿勢をとっていたり、顔が隠れていたりしても、姿勢推定技術を用いて被写体を精度高く捉え、追尾できる。

 7月12日に発売されたズームレンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」と組み合わせることで、35mmフルサイズ換算で105mm~300mmの焦点距離をカバーし、望遠ズームを生かした高画質撮影も可能となっている。また、フルサイズから「Cinema Line」までを1つのマウントでカバーする70本以上の豊富なEマウントレンズ群からレンズを選んで、多彩な映像表現を楽しめる。

 動画撮影では、6K相当の豊富な情報量を凝縮することで高品位な4K映像として出力でき、4K120fpsのハイフレームレート動画記録に対応している。また、14+ストップのワイドラチチュードを実現したS-Log3を搭載することで豊かな階調性能を実現するとともに、映像制作用カメラ商品群「Cinema Line」の開発を通じて培った画作り「S-Cinetone」によって、人の肌を美しく描写し被写体を際立たせられる。さらに、AI技術でカメラが自動的に構図を変更する「オートフレーミング」を備えており、カメラを動かすことなく被写体を追従するスムーズなカメラワークを可能にしている。

 音声面では、デジタルオーディオインターフェースに対応した「マルチインターフェース(MI)シュー」を搭載し、7月12日に発表されたショットガンマイクロホン「ECM-M1」と組み合わせることで、音声をデジタル信号のままダイレクトにカメラに伝送し、劣化のない高音質な録音ができる。
 
タッチ操作に対応したバリアングル液晶モニタを搭載

 本体は小型・軽量設計なので取り回しがよく、手軽に持ち運べる。また、タッチ操作が可能なバリアングル液晶モニタを搭載し、最新のタッチメニューによる直感的な操作で快適な撮影をサポートする。さらに、好みの機能をアサインできる前ダイヤルや、静止画/動画/S&Q切り替えダイヤル、5.0段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正、動画用のアクティブモードを搭載している。

 ほかにも、撮影した動画や静止画を簡単にクラウドサービスへアップロードできる、スマートフォン向けアプリ「Creators' App」に対応し、リモートでのカメラ操作に加えてカメラからモバイル機器への画像転送を実現する。なお、7月中にはリモートでのカメラ操作と撮影設定の変更が可能なソフトウェア開発キット「Camera Remote SDK」の新バージョンへの対応も予定している。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、UHS-I/IIメディアにも対応する。対応無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANと、Bluetooth 4.2。

 サイズは幅122.0×高さ69.0×奥行き75.1mmで、主者約493g。

 「α6700」の発売記念キャンペーンとして、「α6700」と対象の交換レンズを同時購入することで、もれなく1万円をキャッシュバックするキャンペーンを開催する。対象の本体購入期間は7月28日~9月25日、対象レンズ購入期間は「α6700」購入日~9月25日。
ギャラリーページ