Apple、iPadOS 17をプレビュー、ヘルスケアアプリ追加など

新製品

2023/06/12 17:30

 米Appleは日本時間の6月6日未明に、カリフォルニア州クパティーノで開催された開発者向けイベント「WWDC23」において、iPadOSの最新バージョンとなる「iPadOS 17」を発表した。同日から開発者向けのベータ版が利用可能となっており、一般ユーザーへの正式版の無料アップデートは今秋に提供予定。

さまざまな新機能を搭載するiPadOSの最新バージョンが今秋に登場

パーソナライズされた美しいロック画面の体験も

 iPadOS 17では、iPadのディスプレイを最大限に活用して、ロック画面をカスタマイズできるようになる。新たなロック画面では、お気に入りの写真を表示することはもちろん、写真のシャッフル表示などが可能なほか、日付と時刻のフォントや色のカスタマイズ、ライブアクティビティの表示にも対応する。
 
 
 
多彩なカスタマイズに対応したロック画面のイメージ

 ウィジェットはインタラクティブになり、照明のオン/オフや曲の再生、リマインダーを実行済みにするなど、さまざまな操作が実行できるようになる。
 
ウィジェットの機能も強化

 ほかにも、機械学習を活用したPDF内のフィールド識別による、氏名や住所、メールアドレスなどの連絡先からのすばやい入力や、メモアプリでのPDFの操作、iMessageアプリへのすばやいアクセスやオーディオメッセージの自動書き起こし、FaceTimeへのハート、風船、花火、レーザー、雨といったリアクションの追加、Safariの改良による生産性の向上など、さまざまな新機能を盛り込む。
 
新たに追加するヘルスケアアプリのイメージ

 新機能の中でも、もっとも大きなものといえるのがヘルスケアアプリの追加で、ヘルスケアアプリを通じてiPadで自身の健康データを詳細に確認することが可能になる。デザインはiPadのディスプレイに合わせて最適化し、「よく使う項目」にてトレンド、ハイライト、詳細でインタラクティブなチャートによって、自身の健康状態を確かめられる。

 さらにiPadだけの機能として、服薬の記録と管理、周期記録の使用、自身の一時的な感情や日々の気分の記録、複数の医療機関から取得した健康に関する記録の表示などを、一つに集約された安全かつプライベートな環境でチェックできるようになる。

 このほか、マップアプリでは、マップをダウンロードしてオフラインで使えるようになり、デバイス上の知能がユーザーの好みを学習するので、AirPlayを使ったコンテンツの共有も一段と簡単になる。キーボードでは自動修正が向上し、かつてないほどすばやく簡単にテキストを入力できる。

 iPadOS 17は、iPad(第6世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、12.9インチiPad Pro(第2世代以降)、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro(第1世代以降)に対応。なお、同時に発表したiOS 17は、iPhone XS以降の機種を対象に、同じく今秋に無料アップデートとして提供予定。
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