エレコムは大阪電気通信大学との産学連携プロジェクトとして開発した「はじめてのキーボード“KEY PALETTO(キーパレット)”」を5月中旬から発売する。はじめてキーボードに触れる子ども向けに開発した製品で、楽しく学ぶためのさまざまな工夫を施している。
そこで、エレコムと大阪電気通信大学の兼宗進副学長をはじめとする監修チームの先生たちとの産学連携プロジェクトがスタート。教育現場の声を反映させながら、子どもたちがキーボードの入力でつまずくことなく、楽しく学習に取り組めるように工夫を施した。
具体的には、(1)学習が進む、(2)混乱しない、(3)長く使える、(4)子どもたちが使いやすいユニークな工夫――の4点に焦点を当てた機能の搭載や工夫を加えた。
また、軽い力でもサクサクと打つことができる新設計のメンブレン方式を採用。本体には約10度の傾斜をつけられるキーボードスタンドを採用し、手や腕への負担を軽減する。さらに、どの指で入力すればいいかが一目でわかる配色を採用。各カラーも、色の判別が苦手な色覚特性のある子どもでも色の違いが見分けられるように配慮している。
(2)では、アルファベットに不慣れな子どもたちの混乱を防ぐため、実際に入力する文字と同じ印字デザインを採用。例えば、ローマ字入力がほとんどで、かな直接入力はしないと判断し、平仮名の表記をなくしている。「a」の文字を入力したい場合に、「a」のキーがわかるように印字しているのだ。
また、大文字の「A」を入力する際も、「shiftキー」と組み合わせて押すことが直感的にわかるように、「A」の文字を「shiftキー」と同じく罫線で囲うデザインにしている。
無意識に有効にしてしまいがちなCapsLock機能は、スイッチのON/OFFで無効にできる「CapsLock機能無効化スイッチ」をキーボードの背面に搭載した。無効にしておけば、押し間違いによる混乱が避けられる。
(3)では、キーのすき間にペンの先端や定規を差し込みにくく、いたずらにも強い構造にし、最大500万回の打鍵にも耐えられる丈夫なキーを採用した。
また、本体裏面に名前記入スペースを設け、紛失や取り間違えを防止したり、USB無線タイプに付属しているレシーバーは、さまざまな色の床に落としても見つけやすいオレンジ色を採用するなど、細かい点にも工夫がみられる。さらに、単3形乾電池1本で約2年使える長寿命設計とした(Bluetoothタイプ、USB無線タイプのみ)。
(4)では、ローマ字入力サポートするためのカードや、メモなどを立てかけられるカードスタンドを製品に付属。専用のホームページでは、カードスタンドのサイズに合い、自身でオリジナルカードが作成できるテンプレートデータや、プログラム言語などの学習に便利なカードのデータを無料で公開している。
キーボードに貼ってアルファベットのキーの名前や読み方を覚えられる「よみがなシール」も付属。キーに貼っても手触りがほとんど変わらず、必要に応じてはがせるようにした。
KEY PALETTOはタイプ別に4製品をラインアップ。店頭実勢価格は、Bluetooth 5.1 class2のWindows 11/10、ChromeOS用「TK-FS10BMKBK」と、iOS 16、iPadOS 16用「TK-FS10BMKIBK」が4980円。USB 2.4GHz無線接続で小型レシーバー付属の「TK-FS10DMKBK」が4480円、USB有線接続「TK-FS10UMKBK」が3780円となる。
プログラミング教育の開始で見えてきた現場の課題
「KEY PALETTO(キーパレット)」を開発した背景は、2020年度から小学校でプログラミング教育がスタートしたが、はじめてPCに触れる子どもたち、プログラミングを教える教師、家庭で子どもの学習を見守る保護者など、それぞれの立場で学習につまずき、適切に教えることができないという課題があった。そこで、エレコムと大阪電気通信大学の兼宗進副学長をはじめとする監修チームの先生たちとの産学連携プロジェクトがスタート。教育現場の声を反映させながら、子どもたちがキーボードの入力でつまずくことなく、楽しく学習に取り組めるように工夫を施した。
具体的には、(1)学習が進む、(2)混乱しない、(3)長く使える、(4)子どもたちが使いやすいユニークな工夫――の4点に焦点を当てた機能の搭載や工夫を加えた。
子どもたちを「混乱させない」ための工夫
(1)では、子どもの手の大きさに合わせ、タブレット端末などでも使用しやすい17mmピッチのコンパクト設計を採用。指先の形に合わせてデザインしたキー形状と、丸みを帯びた安全で優しい手触りで子どもたちが親しみを感じられるように仕上げた。また、軽い力でもサクサクと打つことができる新設計のメンブレン方式を採用。本体には約10度の傾斜をつけられるキーボードスタンドを採用し、手や腕への負担を軽減する。さらに、どの指で入力すればいいかが一目でわかる配色を採用。各カラーも、色の判別が苦手な色覚特性のある子どもでも色の違いが見分けられるように配慮している。
(2)では、アルファベットに不慣れな子どもたちの混乱を防ぐため、実際に入力する文字と同じ印字デザインを採用。例えば、ローマ字入力がほとんどで、かな直接入力はしないと判断し、平仮名の表記をなくしている。「a」の文字を入力したい場合に、「a」のキーがわかるように印字しているのだ。
また、大文字の「A」を入力する際も、「shiftキー」と組み合わせて押すことが直感的にわかるように、「A」の文字を「shiftキー」と同じく罫線で囲うデザインにしている。
無意識に有効にしてしまいがちなCapsLock機能は、スイッチのON/OFFで無効にできる「CapsLock機能無効化スイッチ」をキーボードの背面に搭載した。無効にしておけば、押し間違いによる混乱が避けられる。
(3)では、キーのすき間にペンの先端や定規を差し込みにくく、いたずらにも強い構造にし、最大500万回の打鍵にも耐えられる丈夫なキーを採用した。
また、本体裏面に名前記入スペースを設け、紛失や取り間違えを防止したり、USB無線タイプに付属しているレシーバーは、さまざまな色の床に落としても見つけやすいオレンジ色を採用するなど、細かい点にも工夫がみられる。さらに、単3形乾電池1本で約2年使える長寿命設計とした(Bluetoothタイプ、USB無線タイプのみ)。
(4)では、ローマ字入力サポートするためのカードや、メモなどを立てかけられるカードスタンドを製品に付属。専用のホームページでは、カードスタンドのサイズに合い、自身でオリジナルカードが作成できるテンプレートデータや、プログラム言語などの学習に便利なカードのデータを無料で公開している。
キーボードに貼ってアルファベットのキーの名前や読み方を覚えられる「よみがなシール」も付属。キーに貼っても手触りがほとんど変わらず、必要に応じてはがせるようにした。
KEY PALETTOはタイプ別に4製品をラインアップ。店頭実勢価格は、Bluetooth 5.1 class2のWindows 11/10、ChromeOS用「TK-FS10BMKBK」と、iOS 16、iPadOS 16用「TK-FS10BMKIBK」が4980円。USB 2.4GHz無線接続で小型レシーバー付属の「TK-FS10DMKBK」が4480円、USB有線接続「TK-FS10UMKBK」が3780円となる。