パナソニックは4月24日、4Kレコーダーの新製品4モデルを発表した。動画配信や見逃し配信などテレビに依存しないネット視聴が普及拡大する中、新製品ではユーザーの指向性を意識した機能を搭載している。
搭載チューナーは全モデル共通で、4Kチューナー×2、2Kチューナー×3。HDMI出力は4T403と4T303が2系統、4T203と4T103は1系統だ。
BDレコーダーの需要は減少傾向で推移している。電子情報技術産業協会(JEITA)の出荷統計では、2022年度の国内出荷台数は前年比77.4%。月別では実に21カ月連続で前年割れが続いている状況だ。
需要低迷の要因としては、視聴対象がテレビ番組からネット動画コンテンツへ変わってきたことや見逃し配信サービスの普及、外付けHDDの録画利用などが挙げられる。BDレコーダーの需要を底上げするためには、テレビ番組の録画用途にプラスαの付加機能が必要になっているのだ。
そこでパナソニックが着目したのが、推し活である。推し活の対象は俳優や芸能人、歌手などだけでなく、アニメのキャラクターも対象という。同社の調査によると、レコーダー購入者の好きな番組ジャンルはアニメやドラマが多く、これは推しが出ている番組を見逃したくないという理由が推測される。
推し活をサポートする機能として搭載したのが、「ドラマ・アニメ1クール自動録画」。既発売のディーガにも搭載されているもので、朝と午後、ゴールデンタイム、深夜の4つの時間帯から2つの時間帯を選んでドラマかアニメを選択すると、それぞれの時間帯に放映される該当ジャンルの番組を1クール相当の約90日間、自動で録画する。ドラマとアニメの両方を選択した場合は1つの時間帯に限定される。
録画予約を忘れて見逃し配信の期間も終わってしまった場合や、単発ドラマに推しが出ていたとき、ドラマやアニメの回が進んでから推しを見つけた場合など、過去に放映した番組をさかのぼって視聴できるので便利だ。録画した番組は約90日間経つと、古い番組から自動で消去される。
新製品ではこのタイパにも対応。早見再生とプレビューサーチ、次エピソード自動再生の3つの機能を搭載している。早見再生は再生速度を1.3倍と1.6倍から選択可能。標準で1時間の番組が1.3倍速なら約46分、1.6倍速なら約38分で再生する。
プレビューサーチは再生したいシーンを1分ごとのサムネイルから選べる機能。再生している映像の下部にサムネイルが表示され、見たいシーンのサムネイルを選べばすぐにそのシーンの再生が始まる。早送りで探す必要がなく、音楽番組で推しのアーティストが出演しているシーンがすぐに選べる。
次エピソード自動再生は連続ドラマやアニメで録画していた次の回を自動で連続再生する機能だ。再生中の番組の終了10秒前になると画面に通知が表示され、録画している次回分の番組を自動で続けて再生する。
外出中でも予約録画ができ、録画番組や放送中の番組視聴も可能。画面がロックされているときのバックグラウンド再生やiOS限定だが画面の隅にピクチャ・イン・ピクチャで再生することもできる。番組だけでなく、ディーガに保存した動画や写真、音楽の再生も可能だ。
「どこでもディーガ」は、推しが出演した番組を外出時に視聴することでタイパにもつながる。非常に便利な各種機能を搭載しているが、さらに5月に予定されているバージョンアップでは早見再生やゆっくり再生に加え、スマホ画面の長押しで早送り・早戻しにも対応するという。
推し活とタイパという2つのニーズに着目したディーガの新製品は、個人のいろいろな視聴スタイルに対応し、事前に調べて出演番組を予約録画をするストレスから開放される製品といえるだろう。(BCN・風間 理男)
1クール約90日間のドラマとアニメを自動録画
新製品のラインアップは内蔵HDDの容量が異なる4モデル。各容量と市場想定売価は4TBのDMR-4T403が11万円前後。3TBのDMR-4T303が9万6000円前後、2TBのDMR-4T203が8万1000円前後、1TBのDMR-4T103が7万5000円前後で、いずれも5月19日に発売予定だ。搭載チューナーは全モデル共通で、4Kチューナー×2、2Kチューナー×3。HDMI出力は4T403と4T303が2系統、4T203と4T103は1系統だ。
BDレコーダーの需要は減少傾向で推移している。電子情報技術産業協会(JEITA)の出荷統計では、2022年度の国内出荷台数は前年比77.4%。月別では実に21カ月連続で前年割れが続いている状況だ。
需要低迷の要因としては、視聴対象がテレビ番組からネット動画コンテンツへ変わってきたことや見逃し配信サービスの普及、外付けHDDの録画利用などが挙げられる。BDレコーダーの需要を底上げするためには、テレビ番組の録画用途にプラスαの付加機能が必要になっているのだ。
そこでパナソニックが着目したのが、推し活である。推し活の対象は俳優や芸能人、歌手などだけでなく、アニメのキャラクターも対象という。同社の調査によると、レコーダー購入者の好きな番組ジャンルはアニメやドラマが多く、これは推しが出ている番組を見逃したくないという理由が推測される。
推し活をサポートする機能として搭載したのが、「ドラマ・アニメ1クール自動録画」。既発売のディーガにも搭載されているもので、朝と午後、ゴールデンタイム、深夜の4つの時間帯から2つの時間帯を選んでドラマかアニメを選択すると、それぞれの時間帯に放映される該当ジャンルの番組を1クール相当の約90日間、自動で録画する。ドラマとアニメの両方を選択した場合は1つの時間帯に限定される。
録画予約を忘れて見逃し配信の期間も終わってしまった場合や、単発ドラマに推しが出ていたとき、ドラマやアニメの回が進んでから推しを見つけた場合など、過去に放映した番組をさかのぼって視聴できるので便利だ。録画した番組は約90日間経つと、古い番組から自動で消去される。
フレキシブルな再生機能でタイパに対応
このところ、タイパというワードが急速に認知されてきた。時短で処理することで短縮できた時間をほかの時間に充て、限られた時間を有効活用する。動画コンテンツ視聴では早送りや倍速視聴などが代表例だ。新製品ではこのタイパにも対応。早見再生とプレビューサーチ、次エピソード自動再生の3つの機能を搭載している。早見再生は再生速度を1.3倍と1.6倍から選択可能。標準で1時間の番組が1.3倍速なら約46分、1.6倍速なら約38分で再生する。
プレビューサーチは再生したいシーンを1分ごとのサムネイルから選べる機能。再生している映像の下部にサムネイルが表示され、見たいシーンのサムネイルを選べばすぐにそのシーンの再生が始まる。早送りで探す必要がなく、音楽番組で推しのアーティストが出演しているシーンがすぐに選べる。
次エピソード自動再生は連続ドラマやアニメで録画していた次の回を自動で連続再生する機能だ。再生中の番組の終了10秒前になると画面に通知が表示され、録画している次回分の番組を自動で続けて再生する。
「どこでもディーガ」は場所を選ばずスマホで視聴が可能
番組や動画コンテンツをスマホで視聴する層は増えている。昨今のテレビ需要の縮小の要因の一つとも考えられる視聴方法の変化だが、スマホアプリ「どこでもディーガ」は、この視聴方法にも対応している。外出中でも予約録画ができ、録画番組や放送中の番組視聴も可能。画面がロックされているときのバックグラウンド再生やiOS限定だが画面の隅にピクチャ・イン・ピクチャで再生することもできる。番組だけでなく、ディーガに保存した動画や写真、音楽の再生も可能だ。
「どこでもディーガ」は、推しが出演した番組を外出時に視聴することでタイパにもつながる。非常に便利な各種機能を搭載しているが、さらに5月に予定されているバージョンアップでは早見再生やゆっくり再生に加え、スマホ画面の長押しで早送り・早戻しにも対応するという。
推し活とタイパという2つのニーズに着目したディーガの新製品は、個人のいろいろな視聴スタイルに対応し、事前に調べて出演番組を予約録画をするストレスから開放される製品といえるだろう。(BCN・風間 理男)