コーセーは3月10日、マスクをしていてもツヤと色の仕上がりが長時間持続する口紅技術を開発したと発表。唇に塗った口紅が、色味のある「カラー層」とそれを覆うツヤのある「フィルムコート層」に分離し、マスクを着用していてもツヤと色の両方の仕上がりをキープできる。5月16日発売のスティック口紅「ヴィセ ネンマクフェイク ルージュ」に応用する。
新技術のポイントは、二つの層をきれいに分離させることにある。これにより、フィルムコート層の透明度やツヤ高さを最大限発揮させ、それを維持できるようになる。分離を促す成分の配合や、それぞれの層が混ざらないような処方設計、フィルムコート層の厚みを維持するための粘度の設計など、製剤技術の検討を重ねることで実現した。
化粧直後の仕上がりが長時間持続する「ラスティング効果」は、従来、粉体を高配合して付着性を上げたり、皮膜形成剤により塗布膜全体に強靭さを与えるものが多く、不透明でマットな膜になりやすい。そのため、コロナ禍でマスクの着用が習慣化していたときには、マスクへの付きにくさを優先してツヤのないマットタイプが人気を集めた。一方で、ツヤを出すのが難しいという課題があった。
コーセーでは、マスクを外す機会が増えるにつれ、マスクを外したときのきれいな色味とツヤのある仕上がりの持続が求められると考えた。
ラスティング効果の検証では、同社従来品と開発品を唇に塗布した後にマスクを着用し、塗布直後と8時間後の唇の外観およびマスクへの色移り度合いを比較。その結果、開発品は従来品に比べてマスク着用下でもツヤと色の仕上がりがキープでき、マスクへの色移りも大幅に減少していることが確認できた。
また、外部機関の専門色判定者によるラスティング効果の検証と試験参加者33人へのアンケートを実施。その結果、専門評価者による評価ではラスティング効果が認められ、アンケートでは約90%の参加者が8時間後の色持ち効果ありとの回答を得た。
マスクを外す機会が増えるにつれて「マットからツヤ」に移行
新開発した口紅技術は、口紅製剤が唇上で色味のある「カラー層」とそれを覆うツヤのある「フィルムコート層」に分離し、ツヤと色の両方をキープする。フィルムコート層は透明でツヤの高い設計が可能。カラー層を厚く覆うため、マスクなどにはフィルムコート層の一部のみが付着するだけで、ツヤと色の仕上がりを持続できる。新技術のポイントは、二つの層をきれいに分離させることにある。これにより、フィルムコート層の透明度やツヤ高さを最大限発揮させ、それを維持できるようになる。分離を促す成分の配合や、それぞれの層が混ざらないような処方設計、フィルムコート層の厚みを維持するための粘度の設計など、製剤技術の検討を重ねることで実現した。
化粧直後の仕上がりが長時間持続する「ラスティング効果」は、従来、粉体を高配合して付着性を上げたり、皮膜形成剤により塗布膜全体に強靭さを与えるものが多く、不透明でマットな膜になりやすい。そのため、コロナ禍でマスクの着用が習慣化していたときには、マスクへの付きにくさを優先してツヤのないマットタイプが人気を集めた。一方で、ツヤを出すのが難しいという課題があった。
コーセーでは、マスクを外す機会が増えるにつれ、マスクを外したときのきれいな色味とツヤのある仕上がりの持続が求められると考えた。
ラスティング効果の検証では、同社従来品と開発品を唇に塗布した後にマスクを着用し、塗布直後と8時間後の唇の外観およびマスクへの色移り度合いを比較。その結果、開発品は従来品に比べてマスク着用下でもツヤと色の仕上がりがキープでき、マスクへの色移りも大幅に減少していることが確認できた。
また、外部機関の専門色判定者によるラスティング効果の検証と試験参加者33人へのアンケートを実施。その結果、専門評価者による評価ではラスティング効果が認められ、アンケートでは約90%の参加者が8時間後の色持ち効果ありとの回答を得た。