イケア・ジャパンは2月21日、東京・神田のサウナラボ神田でフィンランドのデザインハウス「マリメッコ」との初コラボレーションとなる「BASTUA/バストゥア 限定コレクション」の披露記者会見を開催した。北欧の日常生活に根差しているサウナ文化をはじめとする健康的なライフスタイルを意味するウェルネスやセルフケアなどからインスピレーションを得た限定コレクションは、3月1日から全国のイケア店舗で順次発売される。

 

フィンランドのサウナ小屋に生育する「ルバーブの葉」から着想

　「BASTUA/バストゥア」というコレクション名は、スウェーデン南部のスモーランド地方でサウナを表現する方言。デザインで採用した大胆な模様は、フィンランドのサウナ小屋の近くに多く生育している「ルバーブの葉」から着想を得ている。

　コレクションは、家具やガラス製品、さまざまなプリント柄のテキスタイルを含む26種類の商品で構成。主な商品は「バスローブ」（4999円）や「キャリーバッグ」（1299円）、「バスタオル」（2999円）、「ベンチタオル」（1999円）、「フロアクッション」（4999円）、「トレイ」（1999円）、「グラス」（699円）、「サイドテーブル」（6999円）、イケア初の「サウナバケツ レードル付き」（3999円）などとなる。
　BASTUA/バストゥア 限定コレクションは2月23日11時からIKEA Familyメンバー限定で事前予約の受付を開始。3月1日、2日は同メンバー限定による先行販売を実施する。同メンバーへの入会と事前予約が必要になる。    

マリメッコのデザイナーや駐日スウェーデン大使、駐日フィンランド大使館参事官のトークセッション

　記者会見ではマリメッコ クリエイティブ・ディレクターのレベッカ・ベイ氏と、IKEA of Sweden クリエイティブリーダーのヘンリック・モスト氏、駐日スウェーデン大使で閣下のペールエリック・ヘーグベリ氏、駐日フィンランド大使館 報道・文化担当参事官のレーッタ・プロンタカネン氏によるトークセッションが行われた。

　マリメッコのレベッカ氏は、イケアとのコラボはどちらから誘ったわけでなく、サウナやセルフケアなどウェルネスで共通点が多いことから自然発生的に生まれたとし、「ミーティングを重ねる中でルバーブの葉というヒーロープリントが生まれた瞬間が最もエキサイティングだった」と振り返った。
　IKEAのヘンリック氏は「BASTUA/バストゥア」をサウナに限らず、自宅の部屋やキッチンなど日常的に使うことを推奨。「日々忙しい中で、くつろげる時間をつくることは人類共通のニーズ。商品が自分にリラックスする時間を与えるための気づきになるとうれしい」と語った。

　また、「人口500万人のフィンランドに300万カ所のサウナがある」と語ったように、サウナ文化が北欧の人々の生活に浸透していることを紹介した。　
　駐日スウェーデン大使のペールエリック氏は、北欧のサウナ文化と日本の温泉文化に共通点があるとし、リラックスした場に自分を置く重要性について語った。「職場では生まれないひらめきやアイデア、創造性などが新しいビジネスの着想につながる」とし、ワークライフバランスの重要性や北欧でスタートアップ企業が多い理由などと結び付けた。

　駐日フィンランド大使館のレーッタ氏は、「生後4カ月での低温サウナから始まり年配になるまでサウナを楽しむフィンランドでは、結婚式前に女性陣が集まって開くサウナパーティーなどもある」と紹介。日常もハレも関係なくサウナが人々の生活に浸透している。「日本でもサウナがブームになり、自分自身をケアすることの大切さが広がるのはうれしい」と語った。

　ウェルネスに焦点を当てることからスタートして生まれた「BASTUA/バストゥア 限定コレクション」で北欧のライフスタイルを体験し、リラックスタイムを満喫するのもいいだろう。