東芝ライフスタイルはエアコン「大清快」のフラグシップとなる「K-DR」シリーズを11月下旬に発売した。気流制御にレーダーを採用し、UV照射で熱交換器を除菌するなどの新機能を搭載しているが、進化ポイントはそれだけではない。
風あてや風よけはリモコンのレーダーボタンで選択可能。同社アプリのIoLIFEでも操作ができる。また、夏場で冷房運転中にリモコンの急速ボタンを押すと、強めの冷房運転で自動的に風あて運転を行う。
従来機と比べてルーバーの大きさや風が通り抜ける穴の大きさが改良されており、以前よりさらに風が感じられなくなっているという。
最近の機能トレンドの一つが室内機内部の清潔性だ。内部の清潔性が保たれることによって、送る風もキレイになる。従来のDRシリーズは、熱交換器のフィンにコーティングを施したマジック洗浄熱交換器を採用していたが、K-DRシリーズでは新たにUV除菌ユニットによるUVプレミアムクリーン除菌を搭載した。
運転停止中にリモコンのクリーニングボタンを押すと、クリーニング中の熱交換器にUVを照射して除菌するという機能だ。自動クリーニングの際にはUV除菌は可動せず、手動クリーニング時と空清運転中のみ可動する。
新製品は新たに搭載された機能に注目しがちになる。しかし、K-DRシリーズはフルモデルチェンジだけあって隠れた部分の改良も進んでいるのだ。
熱交換器を例に挙げると、従来機はアルミフィンが全周をカバーしてはいなかったが、K-DRシリーズでは全周をアルミフィンが覆うような形状になっている。熱交換器のサイズ自体も従来機より一回り大きくなり、表面積が増えた分、熱効率も高くなった。また、冷媒が通る銅管部も見直し、径や形状が変わっている。
風を送る送風ファンにも改良が加えられている。ファンの径が従来機より大きくなり、ファンを回転させるモーターも高性能化を図った。さらにファンのブレードも見直し、従来機よりブレードのエッジ部を鋭角にしたことで、送風の効率化が図られている。
見直したのは室内機だけでなく、室外機の熱交換器やコンプレッサーも新たに設計されている。これらの改良により、省エネ性能が向上。2022年5月に27年度を最終目標年度とする新しい省エネ基準が公布されたが、4.0kWクラスの基準値であるAPF6.6に対し、新製品のAPFは7.1とクリア。電気代が上昇基調にある現在、省エネ性能の向上はうれしいところだ。
機能や性能、省エネ性が大きく向上した東芝ライフスタイルのK-DRシリーズは、フルモデルチェンジにふさわしい製品に仕上がっているといえるだろう。(BCN・風間 理男)
業界初のレーダーを採用
エアコンで人に風をあてる、あてないというときに使われているのは主にセンサやカメラだが、東芝ライフスタイルでは業界初となるレーダーを採用。レーダーから放たれたマイクロ波が人にあたって返ってきた反射波で、人の位置や動きを検知して気流制御を行うという仕組みである。風あてや風よけはリモコンのレーダーボタンで選択可能。同社アプリのIoLIFEでも操作ができる。また、夏場で冷房運転中にリモコンの急速ボタンを押すと、強めの冷房運転で自動的に風あて運転を行う。
左右で無風感の選択が可能に
同社独自技術の風を感じさせない無風感空調では、独立して可動する「セパレート無風感ルーバー」を採用。右は通常の風、左は無風感というように気流を送る方向を左右で選択できるようになった。従来機と比べてルーバーの大きさや風が通り抜ける穴の大きさが改良されており、以前よりさらに風が感じられなくなっているという。
最近の機能トレンドの一つが室内機内部の清潔性だ。内部の清潔性が保たれることによって、送る風もキレイになる。従来のDRシリーズは、熱交換器のフィンにコーティングを施したマジック洗浄熱交換器を採用していたが、K-DRシリーズでは新たにUV除菌ユニットによるUVプレミアムクリーン除菌を搭載した。
運転停止中にリモコンのクリーニングボタンを押すと、クリーニング中の熱交換器にUVを照射して除菌するという機能だ。自動クリーニングの際にはUV除菌は可動せず、手動クリーニング時と空清運転中のみ可動する。
新製品は新たに搭載された機能に注目しがちになる。しかし、K-DRシリーズはフルモデルチェンジだけあって隠れた部分の改良も進んでいるのだ。
熱交換器を例に挙げると、従来機はアルミフィンが全周をカバーしてはいなかったが、K-DRシリーズでは全周をアルミフィンが覆うような形状になっている。熱交換器のサイズ自体も従来機より一回り大きくなり、表面積が増えた分、熱効率も高くなった。また、冷媒が通る銅管部も見直し、径や形状が変わっている。
風を送る送風ファンにも改良が加えられている。ファンの径が従来機より大きくなり、ファンを回転させるモーターも高性能化を図った。さらにファンのブレードも見直し、従来機よりブレードのエッジ部を鋭角にしたことで、送風の効率化が図られている。
見直したのは室内機だけでなく、室外機の熱交換器やコンプレッサーも新たに設計されている。これらの改良により、省エネ性能が向上。2022年5月に27年度を最終目標年度とする新しい省エネ基準が公布されたが、4.0kWクラスの基準値であるAPF6.6に対し、新製品のAPFは7.1とクリア。電気代が上昇基調にある現在、省エネ性能の向上はうれしいところだ。
機能や性能、省エネ性が大きく向上した東芝ライフスタイルのK-DRシリーズは、フルモデルチェンジにふさわしい製品に仕上がっているといえるだろう。(BCN・風間 理男)