年末にデータ整理するなら自前のクラウドストレージがおすすめ! 「XnBay」ならNASより簡単&便利
【木村ヒデノリのTech Magic #145】 2021年6月にGoogleフォトが有料化したことは記憶に新しいが、クラウドストレージをほぼ無料で使い倒せたのは過去の話。大きなサービスに頼りきりだといざという時に彼らの都合に振り回されるということを考えれば、これからの時代は自分のクラウドサーバーと大手のクラウドサービスを使い分ける必要がある。
スマホで撮れる動画は劇的に綺麗になり、写真もRAWで保存するようになりつつある。これが世界規模のトレンドなのだから、クラウドサービス側も頭を悩ませるだろう。
これまで十分に思えた帯域も桁外れに確保しなくてはならなくなるし、ハードウェアの増強は必須だ。ユーザー数が多いサービスほどこの負担は大きく、今後ほぼ全てのクラウドサービスが影響を受けるだろう。新興のサービスは出てくるかもしれないが、ユーザーが増えれば同じ問題に直面するはずだ。
「XnBay」はMakuakeでかなりお得(24%オフの3万1980円、12月6日時点)に売られているが、一般販売予定価格の4万2000円も十分安い。
月額に換算すると3500円となり、1年以降は無料でクラウドサービスを使う感覚だ。アプリはデスクトップ版の他、スマホ版もありUIも優れている。
大手サービスと同じとまではいかないものの、AIで写真を自動分類してくれるなどの機能もあるし、ここまでの機能があればかなり便利だ。1年使えば元が取れてあとは無償と考えればかなりコスパが良いだろう。
最大24TBまで増設できる本体にはRAID1機能もある。一つのハードディスクが壊れてももう一つに同じバックアップがあるので、データを失って修理に多額の出費がかかることもない。
さらにすごいのがXnBay独自のXnRAID機能で、容量の違うハードディスク同士でもRAIDが組めるのである。通常、容量が違うとそもそもRAIDが組めなかったり、組めても多い方のハードディスクの余剰部分が使えなかったりするが、XnRAIDなら無駄なく使うことができる。
データの出し入れも理論値70MB/sとスピーディー。その時々のインターネット環境によるが1GB越えの画像ファイルでも数十秒、動画ファイルもそこまで時間をかけずに転送できた。今後スマホと動画のやり取りをするのに非同期で転送する機会も増えそうなのでこの速度は好感が持てた。
NASは昔からあったよね?という声も聞こえそうだが、XnBayはNASで煩雑だった外部からのアクセスやセキュリティをシンプルにした点で一般的なNASより優れている。実際筆者はSynologyのNASを使って外部からもアクセスしたりしていたが、接続したりファイルを転送したりする作業が面倒で使わなくなった。
XnBayではスマホからも専用アプリですぐにアクセスできるし操作がわかりやすい。物理的にハードディスクを入れ替えて容量を増設するのもソフトウェアのおかげで簡単だ。
一応外部からも接続できるが、かなりテクノロジーに詳しい人しか使えなかったNASに比べてXnBayは誰もが簡単に利用できる。体感としてはiCloudとDropboxを自前で用意できる印象だ。
したがって、例えばScanSnapでスキャンしたファイルを多くのデバイスで共有したい、といった用途にはDropboxを選ぶべきだ。一方、スマホの動画をPCでも使うといったケースではXnBayを使うと良い。ここまで書いてきたように、クラウドサービスの潮目は変わりつつある。大手サービスは一部で使いながらも、自前クラウドストレージを持つと特にスマホで撮った大容量のデータ活用がスムーズになる。これからの時代、導入するのか要検討の製品だ。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
無償のクラウドストレージは今後なくなる
ストレージ自体は安くなっても写真やビデオは高画質・大容量になっていくため、相対的に一つのストレージに入るファイル数は増えない。Googleフォトが有償化せざるをえなかった一因はこれだ。スマホで撮れる動画は劇的に綺麗になり、写真もRAWで保存するようになりつつある。これが世界規模のトレンドなのだから、クラウドサービス側も頭を悩ませるだろう。
これまで十分に思えた帯域も桁外れに確保しなくてはならなくなるし、ハードウェアの増強は必須だ。ユーザー数が多いサービスほどこの負担は大きく、今後ほぼ全てのクラウドサービスが影響を受けるだろう。新興のサービスは出てくるかもしれないが、ユーザーが増えれば同じ問題に直面するはずだ。
自分クラウドストレージのコスパが最強
Googleフォトの有償化の際は、無料だからとりあえず、と大量にアップしていた写真を選別し、ダウンロードするのはかなりの苦行だった。実際やろうとした時のGoogleフォトのUIの不便さにもイライラしたし、もう2度と経験したくない。方法は検討したが、偶然今回の製品と出会ったのもあって自前のクラウドサーバー導入に落ち着いた。「XnBay」はMakuakeでかなりお得(24%オフの3万1980円、12月6日時点)に売られているが、一般販売予定価格の4万2000円も十分安い。
月額に換算すると3500円となり、1年以降は無料でクラウドサービスを使う感覚だ。アプリはデスクトップ版の他、スマホ版もありUIも優れている。
大手サービスと同じとまではいかないものの、AIで写真を自動分類してくれるなどの機能もあるし、ここまでの機能があればかなり便利だ。1年使えば元が取れてあとは無償と考えればかなりコスパが良いだろう。
iPhone ProRes動画も余裕で保存、保守も完璧
最近iPhoneでProRes動画が録れるようになったが、このデータのやりとりにも非常に便利だ。大容量の動画をXnBayに入れてしまえばスマホのストレージに余裕ができる。最大24TBまで増設できる本体にはRAID1機能もある。一つのハードディスクが壊れてももう一つに同じバックアップがあるので、データを失って修理に多額の出費がかかることもない。
さらにすごいのがXnBay独自のXnRAID機能で、容量の違うハードディスク同士でもRAIDが組めるのである。通常、容量が違うとそもそもRAIDが組めなかったり、組めても多い方のハードディスクの余剰部分が使えなかったりするが、XnRAIDなら無駄なく使うことができる。
データの出し入れも理論値70MB/sとスピーディー。その時々のインターネット環境によるが1GB越えの画像ファイルでも数十秒、動画ファイルもそこまで時間をかけずに転送できた。今後スマホと動画のやり取りをするのに非同期で転送する機会も増えそうなのでこの速度は好感が持てた。
写真はiCloudのように、データはDropboxのように使える
スマホアプリはAI自動振り分けなどの機能からiCloudのように使えるし、デスクトップアプリでは指定フォルダを双方向同期するなどDropboxのように使える。NASは昔からあったよね?という声も聞こえそうだが、XnBayはNASで煩雑だった外部からのアクセスやセキュリティをシンプルにした点で一般的なNASより優れている。実際筆者はSynologyのNASを使って外部からもアクセスしたりしていたが、接続したりファイルを転送したりする作業が面倒で使わなくなった。
XnBayではスマホからも専用アプリですぐにアクセスできるし操作がわかりやすい。物理的にハードディスクを入れ替えて容量を増設するのもソフトウェアのおかげで簡単だ。
一応外部からも接続できるが、かなりテクノロジーに詳しい人しか使えなかったNASに比べてXnBayは誰もが簡単に利用できる。体感としてはiCloudとDropboxを自前で用意できる印象だ。
大手サービスとは使い所を分けて便利に
とはいえXnBayも完璧ではない。特に双方向同期ではDropboxに利がある時もたくさんあるし、多くのサービスと連携していない点も不便だ。したがって、例えばScanSnapでスキャンしたファイルを多くのデバイスで共有したい、といった用途にはDropboxを選ぶべきだ。一方、スマホの動画をPCでも使うといったケースではXnBayを使うと良い。ここまで書いてきたように、クラウドサービスの潮目は変わりつつある。大手サービスは一部で使いながらも、自前クラウドストレージを持つと特にスマホで撮った大容量のデータ活用がスムーズになる。これからの時代、導入するのか要検討の製品だ。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
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